Don't Starve TogetherのDedicated Serverを立てる

Don't Starve Togetherはゲームの仕様上、Steamのフレンド機能を使用してサーバーを構築してプレイする方式をとるとホストが離席しづらいので、便利なDedicated Serverを立てます。

はじめに
インターネットで検索すれば方法はいくつか出てきますが、あれやこれやぐちゃぐちゃしている挙句に旧式でそもそも立てらないような情報が多かったのでまとめました。
ポート開放を行う必要があるので、ご利用のインターネット環境によっては再現できないかもしれませんのでご了承ください。
また、さまざまな情報をかけあわせて「つまりこういうことか?」で構築しているので、最適化していない可能性があります。

使うもの

Don't Starve Together Dedicated Serverをインストールする

Steamを起動して「ライブラリ」を開き、検索ボックスの上にある「すべて」と書いてあるプルダウンをクリックします。
チェックボックスがいくつか出てくるので「ツール」にチェックを入れてから検索ボックスに「Don't Starve Together Dedicated Server」と入力(dontぐらいで出てくると思う)し、インストールします。

SteamCMDをインストールする

任意の場所に「steamcmd」フォルダを作成します。
私は以下の場所にしました。

D:\Program Files\steamcmd

VALVE Developer Communityにアクセスし「1 Downloading SteamCMD」の欄にある「1. Download SteamCMD for Windows: [1]」の項目の「[1]」をクリックして「steamcmd.zip」ファイルをダウンロード。
zipファイルを解凍後、中にある「steamcmd.exe」ファイルを先ほど作成したフォルダの中に入れて実行すれば必要なファイルが自動で生成されます。

Steam>

上記のテキストが最終的に表示されればOK。
次に、そのまま表示されているコンソールに下記を入力。

login anonymous
force_install_dir ディレクトリ
app_update 343050 validate

「ディレクトリ」の部分は先ほどインストールした「Don't Starve Together Dedicated Server」のフォルダを指定してください。

App '343050' fully installed.
Steam>

と表示されればインストールが完了です。

サーバー起動用のbatファイルを作成する

メモ帳を開き、下記を入力して「start.bat」というファイル名で保存。
拡張子が.txtにならないように注意してください。

SteamCMDをインストールしたフォルダまでのパス\steamcmd.exe +login anonymous +app_update 343050 validate +quit
cd /D "Don't Starve Together Dedicated Serverをインストールしたフォルダまでのパス\bin64"
start dontstarve_dedicated_server_nullrenderer_x64.exe -console -cluster MyDediServer -shard Master
start dontstarve_dedicated_server_nullrenderer_x64.exe -console -cluster MyDediServer -shard Caves

まだ起動しないでください。
また、人によっては「dontstarve_dedicated_server_nullrenderer_x64.exe」ではなく「dontstarve_dedicated_server_nullrenderer.exe」でないと起動できない場合があります。
このbatファイルは好きな場所に置いてください。

サーバーを作成する

Klei公式サイトにアクセスし「Don't Starve Together」を所持しているサービスのアカウントでログインしてください。(この記事はSteam向けです。)
ログイン後、上部にあるメニューから「GAMES」を選択後「Don't Starve Together」を見つけたら「Game Servers」をクリックします。

ワ~ッとたくさん何かが並んでいますが、ページの一番下までスクロールして「Add New Server」の欄を見つけましょう。
「Cluster Name」の欄にサーバーの管理名を入力して、「Add New Server」をクリック。

ページが更新されるので、先ほど入力したサーバーの管理名を見つけたら緑色の「Configure Server」をクリックしてサーバーの設定画面を出します。
内容を確認しながら、好みの設定に変更してください。

Maximum Players 最大人数
Cluster Name サーバー名
Cluster Description サーバー説明
Cluster Password  サーバーパスワード(不要なら未記入)

身内でプレイする場合は上記の項目をいじればOKだと思います。
入力が終わったら、オレンジ色の「DOWNLOAD SETTINGS」をクリックして「MyDediServer.zip」をダウンロードして、解凍してください。

次に「C:\Users\ユーザー名\Documents\Klei\DoNotStarveTogether」を開き、先ほど解凍した「MyDediServer」フォルダを入れます。
このフォルダがサーバーファイルのまとまったものです。
中にある「cluster.ini」ファイルがKleiの公式サイトで設定したファイルなので、中身を書き換えればそのまま設定が変更されます。

ポートを開放する

お使いのルーターにアクセスして適宜以下のポートを開放してください。

UDP 10889

もし、お使いのインターネットがIPv6接続の場合は上記のポートはIPv4のため開けられないかと思うので、開けられるポート番号をルーター側で確認してから任意のポート番号をUDPで開けてください。

その場合、サーバーを作成するの項目で出てきた「cluster.ini」ファイルを開いて「master_port = 10889」となっている部分の数字を開けたポート番号に変更してください。

サーバーを開く

Don't Starve Together本体を起動している場合は一度終了し、サーバー起動用のbatファイルを作成するの項目で作成した「start.bat」をクリックしてサーバーを起動します。
コンソールが2つ開きますが、通常マップと洞窟マップでそれぞれ起動しているのでダブルミスクリックと勘違いして閉じないように注意。

[数字]: [Shard] secondary shard LUA is now ready!
[数字]: Sim paused

上記のように表示されればサーバーが立っています。
「Sim paused」はサーバー内に人間がおらず時間停止している表記です。
Don't Starve Together本体を起動し「ゲームを探す」から設定したサーバー名を検索し、パスワードを設定している場合は入力して入室しましょう。
終了です。

おまけ:サーバーを閉じる

コンソールに下記を入力します。

c_shutdown() 

おまけ:サーバーフォルダの名前を変更する

今回の説明ではサーバーフォルダ名をダウンロードした時のまま「MyDediServer」としましたが、任意の英数字に変更してもOKです。
その場合はbatファイルに記載している「MyDediServer」の部分2か所を変更後のフォルダ名にしてください。

感想

正直SteamCMDとDon't Starve Together Dedicated Serverどっちもいるんか?という顔はしてるけど、batファイルで指定があるので多分いるんだなあ。
以前はDon't Starve Together Dedicated Serverで完結した尚且つ、トークンの発行がDon't Starve Together本体からで完結していたこともあり、最悪ゲーム内で作成したサーバーをいじればDedicated Serverにできたのに、まるっとできなくなっていたので白目になりました。

また、batファイルの作成にあたり参考サイトでは「dontstarve_dedicated_server_nullrenderer.exe」となっていた部分ですがこちらは自分の環境では「dontstarve_dedicated_server_nullrenderer_x64.exe」でないとエラーが出てきました。
該当のフォルダを確認したところ、私のファイルの中にはそもそも_x64がついていないファイルがなかったので環境によってどちらかしか存在しないのかもしれません。

参考

Guides/Don’t Starve Together Dedicated Servers
don’t starve together Dedicated Serversの建て方
[DS/DST] コンソールコマンド
NTT光端末ルーターPR-500KIでのIPv6プラスで、IPv4ポートを開ける

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