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RS-500KIでポートを開放する

新居に引越して一年以上が経過して、めっきり旧居でよく行っていたポート開放という行為をしなくなりました。
久々にゲームのDedicated Serverを建てるか~と検討する機会が何回かあったものの、なんやかんやインターネットの仕組みを理解していない私には少しややこしい感じだったのでメモです。

はじめに
ポート開放はセキュリティの低下や不正アクセスなど、インターネットの危険がいっぱいの行いです。
また、インターネットの契約状況などにより記事の内容と実際の操作や画面が異なる場合があります。
如何なる場合も私は一切の責任を取りませんので、すべて自己責任の上で行ってください。

使うもの

  • ブラウザ

  • プロバイダの契約情報が乗った資料

今回ポート開放を行った私の環境

  • OS: Windows11

  • プロバイダ: OCN(光・東日本・マンション)

  • ルーター: RS-500KI(NTTからレンタルしている物)


設定の事前確認をする

まずは下記URLからルーターの管理画面Aにアクセスします。

http://192.168.1.1/

この部分のログイン情報は各自で確認してください。
ルーターに付属の資料や、箱などに記載があるかと思います。
割と初期の「admin」「user」の状態のままだった!という人の話も聞く。

左側にあるメニューから「詳細設定」を開いて「静的IPマスカレード設定」があるかを確認します。
この記事は「静的IPマスカレード設定」が無い場合のものなので、もしもある場合はルーターのポートを開放するまで読み飛ばしてください。

通信設定を切り替える

下記URLにアクセスしてルーターの別の管理画面Bにアクセスします。

http://192.168.1.1:8888/t/

いくつかタイル状のメニューが並んでいるので中身のあるタイルをクリックし、「高度な設定」にある【IPv4通信設定】の隣にある[編集]をクリックして「無効」にします。
この設定を行うと一時的にIPv4接続ができなくなるため、一部のwebサイトにアクセスできなくなったり、Discordの接続が維持できなくなります。
また、ルーターが再起動などを行うとこの設定が元に戻ることがあります。

プロバイダの情報を入力する

IPv4接続ができないと不便なので、プロバイダの情報をしっかり渡してPPPoEというものを利用することでIPv4接続ができるようにしましょう。
以降の設定は設定の事前確認をするでアクセスした管理画面Aで行います。

管理画面Aのページを一度更新して、左側にあるメニューから「基本設定」を開いて「接続先設定(IPv4 PPPoE)」を開きます。
[ 接続先の選択設定 ]欄の「メインセッション」の「編集」をクリック。
お手元にあるプロバイダの契約情報が乗った資料を参考に「接続先ユーザ名」と「接続パスワード」を入力し「設定」をクリック。
もし資料が手元にない場合や、パスワードの欄に「今までの物を使用してください」といった記載があり不明な場合はプロバイダのwebサイトなどで確認してください。
数秒待つと、設定が完了してダイアログが出ます。

改めて「接続先設定(IPv4 PPPoE)」を開き「メインセッション」の「接続可」のチェックを入れて、右の方にある「接続」をクリックしてから、少し下にある「設定」をクリック。
これも数秒待つと、設定が完了してダイアログが出ます。
「状態」の部分に「PPP認証エラー」と記載がある場合はユーザー名かパスワードの入力が間違っているので見直しましょう。

ルーターのポートを開放する

左側にあるメニューから「詳細設定」を開いて「静的IPマスカレード設定」を開きます。
何もない表が並んでいるので、一番上の表の右にある「編集」をクリック。
「変換対象プロトコル」「変換対象ポート」「宛先ポート」は遊びたいゲーム、開きたいポートの情報を参考に入力してください。
Minecraftの場合はTCPの25565です。
例外がある可能性がありますが「変換対象ポート」と「宛先ポート」はどちらも開きたい同じポート番号を入力すれば良いと思います。

画面はそのままで、WindowsキーとRキーを押し以下を入力してください。

cmd

コマンドプロンプトが開くので、続いて以下を入力してください。

ipconfig

何行かの情報が出て来るので「IPv4 アドレス」の欄にあるIPアドレスをコピーして、ルーターの管理画面Aに戻り「宛先IPアドレス」の欄に入力し「設定」をクリック。

一覧に戻るので、今設定した項目の左にある「有効/無効」欄のチェックを入れてから上にある「設定」をクリック。

ファイアウォールのポートを開放する

タスクバーのWindowsマークを右クリックして「設定」を開きます。
「ネットワークとインターネット>ネットワークの詳細設定>Windows ファイアウォール>詳細設定」と進むとWindowsから操作の許可を求められるので許可します。
「受信の規則」をクリックし、しばらく待つと規則の一覧が出るので画面右にある「新しい規則…」をクリック。
「規則の種類」を「ポート (O)」にした上で、ルーターの設定と同じように選択・入力を行いましょう。
「操作」項目は「接続を許可する」にした上で「プロファイル」の項目は必要に応じて選択してください。
「名前」は規則の一覧に表示されるので、自分で判別がしやすいものにするのが良いです。

ポートの開放確認をする

ポートの開放を確認できるwebサイトにアクセスします。
私はこちらを利用しました。
この時点でゲームのサーバーなどは起動しておきましょう。
起動せずにポート確認をしてもNGになってしまいます。
webサイトに確認したいポート番号を入力して、結果がOKならおしまい。

感想

旧居のルーターでは最初から「静的IPマスカレード設定」が利用できたのと、調べた感じ今利用しているルーターでも「静的IPマスカレード設定」が利用できるスクショを見つけていたので「なんで無いの~~~?!」ってなりました。
引越しに伴い契約プラン・ルーターの変更、PCの新調など重なったので原因がしばらく分からずに居たのですが、そもそもプロバイダの情報をきちんとルーターに入力していなかった(入力しないで良かった)のが原因でした。

インターネットの接続には「IPv4」「IPv6」というものがあり、細かい仕様が違うらしいものの、OCN光は標準で「IPv4 over IPv6接続」というものを採用しているそうです。
ベースはIPv6で接続しつつも、必要に応じてIPv4で接続してくれることでなんかいいとこ取りをしてくれるハイパーな技術です。多分。
そのハイパーに狂わされたわけですね。
今回の設定ではインターネットに接続する方式の変更を行っているので、時間帯による混雑の影響や通信速度がどうなってくるかは正直分かりません。

また、私は横着なので今回はIPの固定などを一切を行っていません。
少し日を開けてからサーバーを開けるとIP変更でポートが開かないよ~という事態が予測されるので、心配な人は調べてIPを固定してください。
IP変更を適用する場合は都度コマンドプロンプトから確認して「静的IPマスカレード設定」の「宛先IPアドレス」を変更する形です。
あと、必要が無い時はポートを閉じたり通信方式を戻しておきましょう。
でも前はファイアウォールの設定なくても確か開放できたんだけどなあ?!

参考

RS-500KI機能詳細ガイド
[Windows 11] Microsoft Defender ファイアウォールで、手動でポートを開く方法を教えてください。
IPv4 over IPv6とは? 接続方式の違いと導入時の注意点


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