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VRSNSとかいう毎日僕たちに刺激を与えないと気が済まないクソゲーにハマったせいで人生がおかしくなった。



VRChatというVRSNSに身を投じてから1年半ほどが経とうとしている。
VRSNSを始めようと思ったきっかけはコロナウイルスによって現実があまりに厳しくなったからではあったが、VRChatを始めたことで確実に人生が変わってしまった。


VRSNSとかいう毎日こちらに刺激を与えないと気が済まないクソゲー

VRにもSNSがあって、そこで人が暮らしているらしいことを知ったのは、2020年4月ごろにParty Parrotが流行っていた時のツイートが回ってきたときだ。VRChatの存在はもう少し以前から知っていたが、そこに何か自分を刺激する文化がありそうだと興味を持ったのはその頃だった。


Oculus(Meta) Quest2発売と同時に始めたVRChatでの体験は全てが新鮮でどっぷりと沼にハマることになるのだが、始めてから2ヶ月ほど経過したあるとき「みんなでワイワイするの楽しいな…」ということに気づいて、イベントを口実にみんなでワイワイする場所を作ればずっと楽しい!という錬金術を発明し、イベントを企画するようになった。

オープンにやった最初のイベントは新年会で、私立VRC学園3期直後ということも手伝って学園関係者が多く参加してくれた。記憶では50人ほどが来てくれて、とにかくみんながワイワイしている様子を見ることが楽しくて、終わった後は「またなんか企画しよ!」とすぐに思っていた気がする。……というか1週間後に私立VRC学園学園長(当時)タロタナカを呼んで成人式をやっていた。


それから何度かイベントを企画してはワイワイすることを楽しんでいた。人がいっぱい来てくれて上手くいったな~と感じるイベントもあれば、あんまり多くの人は来てくれなかったけど盛り上がったイベントもあり、少し落ち込んだり、逆に自信を抱いたりしながら過ごしていた。
とにかくその頃の自分は大義なんてものは持っていなくて、とにかく「ワイワイしたいからイベントを口実に皆で集まる場を作る」くらいのことしか考えていなくて、だからこそ高頻度でイベントを企画していた。

イベントを企画する傍ら、VRChatと並行して修行していたblenderで、ワールドを0から制作するレベルまでたどり着いたので、せっかくならワールドから自作したイベントを企画してみたいと考えるようになった。その頃、何度かワールドを自作できる人たちが開催するイベントでは、既存のワールドを会場として使用するのではなく、自作ワールドで開催している様子をTwitterで見て、そのレベルで力の入ったイベントをやってみたいと考えていたような記憶がある。


ガチャン!!(歯車が狂う音)

ある日、麻雀ワールドでVRC漫画やイラストを描いているフレンドと雑談をしているときに、コロナウイルスの流行で即売会のようなイベントに出展する機会を失った結果として、締切に追われることが無くなって、作品を描くモチベーションが生まれないという話題になった。
その頃からイベントを企画するトリガーが「誰かフレンドに迷惑をかけたい」という悪戯心が混ざるようになっていて、ニヤニヤしながら「締切あるなら描くってこと?(作ろうか?)」と聞いたことが、何かの歯車が動いたか、または狂い始めた瞬間だった。そう、PNGミュージアムって言うんですけど、、、、

それから、当時フレンドだったVRCで漫画やイラストを描いている人たちに、企画趣旨を説明してみると概ね好印象だったのでやることにした。他にも、上記ツイートの和室ワールドに私立VRC学園の同級生が描いてくださったイラストを飾らせて頂いたら、それを本当に嬉しそうにしてくれたこと、自分がとにかく公平にチャンスが与えられて欲しいと願っていること、他にもいくつかの理由が重なって、1人での運営に心折れそうになりながらも、無事に開催することができた。

第1回の時点で出展者数が30人強、来場者数が2000人を超えるという「身内でワイワイするくらいの規模やろ!」という幻想を見事に破壊してくれるイベントになってしまった。ほんの悪戯心だったのに…


第1回の会期1日目から第2回もやって欲しいという声がたくさん届いたので、第2回もやることにした。ただ、何を思ったか「そんなに出展者増えないだろー」という甘い発想を、3倍に膨れ上がった出展者数と作品数が呆気なく破壊していった。そのうえ、ワールドのQuest対応を絶対条件としていたものの、どう考えても通常の展示方法ではQuestのワールド容量制限(50MB , 当時)に納めることが不可能で、その時点で会期を延ばすかQuest対応を諦めるか選択を迫られていた。
半ばあきらめ気味にフレンドたちに「ムリやーー」と嘆いていたところ、展示システムの案を持っているフレンドが偶然にも居合わせ、救ってくれた。偶然もいいところだ。そのフレンドのおかげでワールドのQuest対応を行うことができ、他にも急遽手伝ってくれたフレンドたちに助けられ、無事に予定通り開催することができた。

一方で、第1回から第2回は作品数と出展者数は3倍に、来場者数は2倍になったため、当然、第1回企画当時に描いた姿をそのまま反映させるのには無理が生じてきた。特にワールドは顕著で容量削減のためにシンプルに横長に作ったワールドは巨大になり過ぎ、人が集まる「場」として機能を失いつつあった。他にも個人主催のイベントだと来場者視点ではもはや思われていなかったり、VRChatのQuestワールド容量制限が100MBに緩和される等、第3回をやるにしても、もっと大きく変化をさせないと、出展してくださる人にも、遊びに来てくださる人にも、顔見せできないな…と感じていた。

いや冷静に考えてなんでこんなにイベントに本気になってるんだ?????最初は「フレンドに迷惑かけてーー↑↑」だったのに…



まぁ、第3回もやるんですけど

1ヶ月ほど前に告知したように、5月頃に第3回を開催することにした。


それは何をどの程度までパワーアップさせたら自分が納得できるか、関わってくれる人たちに応援してもらえるかがある程度言語化できたうえで、その目処が経ったからだ。案外早かったな?

動画の最後にもかるーーーく載せたが、今回からお手伝いいただける方を事前に募集することにしてみた。前回までは準備段階までは8割がた1人でやっていた点も第2回終了時点で限界を感じた部分の1つだったので、今回からこのようなチャレンジをしてみることにした。

本当にありがたいことに、何人かの方が「手伝いたい!」と声をかけてくださり、無事に…というか予想以上にパワーアップしそうです。PNGミュージアムとかいうイベント、自分の予想通りになること無さすぎる…

でも、準備段階からたくさんの方が手伝ってくださるおかげで、前回まで手が回らなかったことや、Quest制限の緩和で好き放題できる部分もかなり増えて、もう既に今までのイベントの中で一番楽しい。「好きにやっていいよ!」と口癖のように言っていたら、本当に好き放題されて無職になりそうなんですが(スタッフが最強過ぎて前回以上に無職になりそうという話は、別途書きたいと思っています……)

とにかく、今までもそうだったけれど、今まで以上にPNGミュージアムというイベントに関わってくださる全ての人が創作意欲を刺激されて、創作を楽しいと思える、そして応援したくなるような、そんなイベントにしてぇ~~~と思っているので、これからも頑張ります。あと、スタッフに仕事取られ過ぎて無職にならないようにも頑張ります。応援してね。



1年前、自分がこうなっているなんて想像もしなかったなぁ…



photo by せと。/setohima


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