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VRChatを始めて1ヶ月経ったので、考えたこと、書いてええか?


2020年10月13日、いつもお世話になっているヨドバシカメラからOculus Quest2が自宅に届いた。
これが僕にとって初めてのVRデバイス、「もう少し慣れてから...」と思っていたものの、好奇心が抑えられなくてその日の夜にはVRChatにログインしていた。
VRChatの世界は、想像していたよりもずっと善意で成立していたし、所謂「オタク・陰キャ」たちの集まりなのかと思っていたけれど、オタクの中では陽気でコミュ強な人たちの集まりだった。スマブラコミュニティもそういうところがあるんだけど、なんかそれを彷彿とさせるな??

...VRChatを始めて1ヶ月が経過したので、この1ヶ月で考えたことをつらつらと書いておこうと思う。ポジティブな感情を抱いたことも、ネガティブな感情を抱いたことも、全部書く。少なくとも「今の僕は」そう思っていたと後になって思い出せるように。


VRってマジで最高だな?って思ったこと

VRはマジで最高だ。
HMDに映るすべてのものが本当に目の前にあるような気がしてくる。喋っている相手がそこに居る気がする。1つのアバターをメインで使っている人と話していると、いつの間にかその人が使うアバターをその人のアイデンティティのように自分が捉えていることに気づく。例えば、自分より身長が高いか低いか、笑顔がカワイイ、露出が激しい、バ美肉している、etc.
だから、普段使いのアバターからテイストが違うアバターを使っていると、変に意識してしまったり、距離感が測れなくなったりする。
そうやって、今までの自分が体験したことも想像したこともなかったような、自分の反応を知ることができて本当に面白い。最高だ。

VRが最高な部分は他にもある。
noteのCXO深津さんがこんなことを言っていた。

いや、ほんとそれ。
VRChatは誰もが、(技術と知識さえあれば)自分の好きな見た目で好きなジェスチャーをしながら、好きに遊んでいい。空だって飛べるし、ボードゲームもできる。ラジオ体操だって。
だから、リアルアバターになんらかのコンプレックスがあるという理由で、自分を好きになれなかったり、生物学的性別などの様々な制約があって一番好きな見た目の自分になれないとか、逆にVRだからこそ表現できる自分の好きな見た目とか、なんにでもなれる。これはマジで最高だ。
好きな見た目になっても鏡を見ないと、自分がどんな姿なのか見れないとかいうバグだけ早く修正してくれ。なりたい見た目になるために努力しているはずなのに、なんで見れないんだ????



VRのここがキツイ!って思ったこと

...みたいな話は正直、書き古されているように思う。個人的に書いておきたかったのはこっち。
特定の個人や、各人の行動などを批判する意図は一切ないということだけご留意ください。

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 人間が集まって集団になると、その集団のメンバーとしてふさわしい振る舞いや性質を持っているかどうかという「社会性」が生まれる。今回は「VR社会性」について書こうと思う。

 VRChatで難しいと感じていることは、特定の誰かと深い関係性を構築することだ。人間が安定的な社会関係を構築できる人数は150人くらいが限度だという説がある(ダンバー数)。ここでいう関係とは、個人が各人を知っていて、それぞれがお互いにどのような関係であるかを知っている、ということだ。人間をはじめとした高い社会性を有する動物はグルーミングによって、集団のメンバーと個人的な結びつきを維持していると考えられている。人間の場合は雑談、サルの場合は毛繕いがそれにあたるとされている。

 VRChatにおいてはこれがめちゃくちゃ難しい。
 1つめは、エグい勢いで人と知り合うのでfriend数がおかしくなる。つまり一瞬で限界値の150人を超える。毎日社交会に参加しているイメージ。よほど意識してプレイしないと、特定の人と何度も接触することは起きない。
 2つめに、いつもみんなで集まる場がないこと。コネクトステーションやクエスト集会所は一定その役割を果たしているが、インスタンスが分かれてしまう部分が限界を示している気がしてならない。リアルだとその役割を職場や学校(もっと言えば喫煙所や部室)が担っていたが、VRSNSだとあまりにどこに行くかの選択肢が多すぎて、特定の個人が特定の場所で定住していることは極めて少ない。
 3つめに、VRSNSはリアルタイム。TwitterのようなテキストSNSはタイムラインに投稿が流れる形式なので、数時間前の投稿に反応することが許されるので、接触回数がキモの人間関係においては比較的関係性を構築するのは難しくない。しかし、リアルタイムでの接触が必要になるVRSNSにおいては、リアルの忙しさや体調、生活リズムが接触回数に直結してしまう点が難しい。その意味で、VRSNSユーザーはTwitterでも繋がっているというのは納得かもしれない。忙しさや体調などが合わないことをアピールできる。

 私立VRC学園の副学長である大将さんもここまで仰々しくは無いにしろ、学校という場で関係性を構築することの重要性をnoteに書いていた。


VRのここがキツイ!って思ったこと2つめ。

 人と深い関係性を築くことが難しいからこそ、深い関係になった人たちの内輪ノリが結構重めなことなんじゃないかなーと。書いたら炎上しそう。。。

 コミュニティや場づくりの行っている方々に話を聞くと度々出てくる話題は、常連の扱い方について。常連は、場に対して挨拶のような些細なことも含めて積極的に参加してくれるので、コミュニティや場づくりでは必要不可欠な存在であることは間違いない。一方で、今回のテーマである「社会性」という視点で考えると、ある程度大きくなったコミュニティや場では、常連の方が「その人個人にとって心地のいい社会性(規範)を設定」してしまうことがある。厄介な点は、その社会性に迎合しない人をコミュニティや場から積極的に排するのではなく、「輪に入りづらい雰囲気を醸成して自然と来なくなる(=自主的に場からいなくなったということにする)」手法が取られやすい。
 VRChat上における社会性とは何かと言えば、1つはアバター(装飾品も含む)なのではないかという仮説がある。多くのユーザーから支持を集めるアバターは必然的に使用者も増える。そして個性を出すために努力して改変をする。改変についての情報共有や賛辞のために使用ユーザーが集まる(社会的グルーミング)。そのアバターを所持していないユーザーにとっては、その場が居心地が悪くなる。という流れがありそう、、というかそういう光景は何度か見た。
 もちろん、人気のアバターを使うことや、改変について話すことが悪いわけではない。むしろしたいでしょ。...したくない?僕はしたい。
 ただ、joinというシステムの都合上、アバター繋がりで深い関係性が構築した場合、不特定多数のユーザーが集まる場(コネクトステーションやクエスト集会所)にjoinで人気アバター使用者が集まることによって、特に初心者のような使用者以外が輪から外れてしまうという現象があるように思う。

 この辺については起きているということは分かっていても、原因や解決策は全く思いついていないし、解決すべきとも考えていないので、気が向いたときに考えようと思う。

まとめ:VRで深い関係性を構築するには(VR社会性をハックするには)

 現状1ヶ月VRChatをプレイすることで見えてきたVR社会性を簡単に実につける方法は、1)3~4人くらい仲良くなりたいユーザーを見つけて、joinしまくる、2)VRC学園やイベントの運営側に入る、3)人気アバターを使用する、あたりなんじゃないかなと。


今後の方針について

VR社会性の悪いところをどうこうしようとは思わないが、その全容を把握することには興味があるので、深い関係性を構築する方法について色々試してみようと思う。イベントに参加する以外のこともやってみようかな。リアルの友人にも指摘されるのだが、自己の情報を開示しなさすぎる悪い癖があるので、もう少し個人的に好きなものの話とかを折を見てしてもいいのかもしれない。あと、こういう難しい話?好きそうな人の場に行ってみるとか。まぁそんな感じです。



VR最高!!!!!!!!

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抹茶ラテがのみたい