日本の風景、川瀬巴水
川瀬巴水
最近SNSで気になっていた絵画、川瀬巴水。
なんと気合いを出せば行ける距離で特別展が開催されていると知り、急遽行ってきました。
思い立ったら吉日。暇人の特権。
夏の山々の間を年老いた愛車の軽で走り抜け、無事山形美術館に到着!
山形暑すぎる。さすが冷たいラーメンが生まれた土地。
平日の昼間でしたが、会期が残りわずかということもあり、地方の美術館にしては人がいました。
ただ都会の美術館と比較すると全然人がいないので、地方基準だと混んでるといった雰囲気です。駐車場も埋まっていて案内する方もいらっしゃいました。
感想は、良かったです!
美術に詳しくないので、好みか好みじゃないかくらいしか語れないのですが、昔の日本の風景がシンプルかつ美しく描かれていました。
版画ということもあってか展示数が多いのも見応えがありますね。日本各地、四季折々の風景を楽しめました。
私は特に月明かりや影、夜の水面に揺らぐ灯りなどの表現が好きでした。
個人的には明るい作品よりも夜や雨、雪などの暗い写真が好みです。
画集の表紙は平泉の金色堂で、ポストカード(上)が代表作のひとつでもある「馬込の月」、下が「山形 山寺」です。
山形の山寺は今も山形の観光地で、ほぼそのままの姿を観ることができます。山間が遠くにあるほど曖昧になって薄い感じが好みで購入しました。
私は美術館で購入したポストカードを写真入れに入れて季節ごとに入れ替えて楽しんでいます。次は川瀬巴水を飾るぞ。
常設?展
常設展?なのかよく分かりませんがフランス近代美術コーナーが、著名な画家の作品が多くて驚きました。モネ、ゴッホ、ピカソ……。
詳しくは公式ホームページで
なんでも吉野石膏コレクション提供とのこと。
大企業よ、美術品買い漁っていてくれてありがとう……!!
東北でサラっとモネの睡蓮(作品いろいろあるうちの1つ)が見られるのは嬉しいですよね。
モネの風景画、バカでもわかるくらい綺麗で好きです。他の絵画も素敵でした。ゴッホの黄色いバラ?黄色い花の絵も良いな~と思って見てきました。
そして、まだわからないピカソの良さ。
数年前に天童美術館に行った時も展示がめちゃくちゃ良かった印象があり、調べてみたら吉野石膏コレクションは山形美術館と天童美術館に協力しているとのこと。なるほどー!
天童美術館に行った時は数年前の1月で、横山大観とか東山魁夷を観ることができて感動しました。
遠くに行かなくても名作を見られる幸運に感謝しかないです。ありがたや。
その他小話
川瀬巴水が頼まれて描いた三菱の偉い人の別邸の景色があまりにも豪華で笑いました。
これが人の家の庭なのか……?
モリモリとボリュームたっぷりに美しく咲くツツジの庭や、いったいどうなってるんだ?みたいな庭園。
凄すぎて笑うしかない。
以上、ちょっと下世話な話でした。
気になる方は「川瀬巴水 三菱」で検索してみてください。
今回は思いつきで出掛けたため時間がなく、蕎麦を食べずに帰りました。
山形のお蕎麦食べたかったな。
もう少し涼しくなった頃に(かつ雪が降る前に)お蕎麦を食べにまた遊びに行きたいです。
お読みいただき、ありがとうございました!