むぎのマガジン vol. 127ー毎週とどくタロット鑑定解説マガジンー 「どうやったら占いは上達する?」
こんにちは。むぎのタロットのyukiです。このマガジンでは、毎週、公開を許諾いただいた鑑定事例の動画と、実際に返したお返事、カードの解説をお届けします。今回は、お仕事に関する相談です。
解説動画
ご依頼内容
状況について
今タロットの勉強をしていますが、なかなかカードを読むことが出来ず、このまま続けて良いものか勉強方法を変えた方がいいのか迷っております。
これからの指針を見ていただきたいです。
鑑定を希望する項目
タロットの勉強をつづけていいのか。
学校を変えた方が良いのか。
占いがむいていないのなら、辞めた方がいいのか、
3枚引き:フリースリーカード
3枚のカードを並べて、必要に応じてアドバイスカードを1枚で追加でひきます。3枚に独立した意味はなく、3枚のカードを総合して、質問に対する答えをだしていきます。
5枚並べ:今やめることとはじめること
5枚のカードを引いて、その問題に対して、今何をやめて今何をはじめるべきかをひきます。必要なアクションを考えるのに向いています。
鑑定者の回答
前文
こんにちは。むぎのタロットのyukiです。
ご相談ありがとうございます。勉強を続けていても、なかなか成果があがらないと「私には向いていないのかな?やめたほうがいいのかな?」と弱気になってしまいますよね。
今回も、少しでもお力になれればと思うのですが、
ご提案いただいた内容のうち
「占いがむいていないのなら、辞めた方がいいのか」については鑑定をさし控えさせていただければと思います。
長くなりますが、理由をご説明させていただきます。
毎日続けていないと成果が出にくい筋トレやスポーツなどと違って、占いは「なんかしんどいな」と思って占いから離れる期間があったとしても、できなくなったりするものではないなと思っています。
実際私自身も、社会人生活が忙しかったり、大きな病気を患っていたり、単純に他のことに興味があったりしたりして、数年単位で占いを全くしなかった時期もあります。
そのため、結果が出なくて辛い場合でも、「向いてないから一生やらない!!!ドロップアウトする!!!」みたいに決めてしまうよりは、「ちょっとしんどいから少し離れてみよう」ぐらいの感覚で離れてみて、また、占いたくなったら「やっぱりやってみようかな」って戻ってみるぐらいでいいのかな?と思ったりします。
また、これも個人意見になってしまうのですが、世界にたくさんあるものの中から自分がやりたい!と思った「占い」というものに対して「あなたは才能がないからやめた方がいいよ」というのは私自身は相手に宣言できないなと思います。
それは理由が二つあります。
・そもそも「占いの才能、占いに向いている向いていない」は定義できないものであること
・「自分がかつてやりたい」と思った気持ちに対して、「NO」と言えるのは究極的には「自分自身」だけであるということ
です。
一つ目の「占いの才能、占いに向いている向いていない」に関していうと、特にタロット占いについては人によって占いのスタイルが異なり、また、お客さんが求めるサービスもさまざまです。
たとえば、野球などのスポーツでは「ボールを遠くまで投げられる強い肩」、「これが絶対できたほうが野球は向いてる」っていう才能が定義できます。
ですがタロット占いの場合には、本当に人それぞれです。
ちょっと極端な話ですが、カードを全く捲らないで、カードを触っている自分のインスピレーションだけで占いをする占い師さんをみたことがあります。
そんな感じで「何か特定の占いに向いている能力がある」というよりは、自分の個性を生かして、自分なりの占いを作っていくことができるのかな?と思うので「占いの才能や向いている向いていない」は定義できないんじゃないかな?と思います。
二つ目の「自分がかつてやりたい」と思った気持ちに対して、「NO」といえるのは自分自身だけであるということ」に関していうと、これも私自身の意見になってしまうのですが、どんなもの、どんな理由であれ、それが社会的に迷惑をかけるものでなければ、私は個人の自由意志はとても尊重されるべきだし、なおかつ、自分で決めるのが難しい状況であったとしても、可能な限り自分で選択をしたほうがいいのかなと思っています。
以上の理由から、「占ってみたらあなた向いてないので占いやめたほうがいいですよ」というのは、私自身の人生観や考え方からすると、絶対に言いたくない(これを宣言するならそれこそ私自身が占いそのものを辞めたくなるぐらいです)言葉であり、占いの結果によってはそれを宣言する可能性のある「占いがむいていないのなら、辞めた方がいいのか、」という鑑定項目での鑑定は控えさせていただければと思います。
ご要望添えず申し訳ありません。
これは、「一度決めたことなんだから辞めちゃダメ!!!絶対できるようになるから!!!」ということが言いたいわけではなく、
「しんどかったり、つらかったら一度ストップするのは全然アリ。でもそれは占いの結果ではなくて、自分自身で納得したタイミングでやってみたら大丈夫。そしていつ再開してもデメリットはない。」
という感じです。ですので、占いで決めるよりは、ご自身の意思に従って決めてもらうのが一番いいのかなと思います。
占い以前の話がめちゃくちゃ長くなってしまってすみません💦
上記のことも踏まえて今回は
・タロット占いを上達させるために何をやめて何をはじめればいいのか
・今後のタロット占いに関する活動をどうしていくのがいいのか
の2点を鑑定させていただきます。よろしくお願いいたします。
鑑定項目その① タロット占いを上達させるために何をやめて何をはじめればいいのか
現状:ワンドの8(逆) 妨害:ペンタクルのナイト 願望:カップの8
やめること:ワンドの1 はじめること:カップの3
現状としては、なかなか結果が出ないことへの焦りが大きくなっており、「もっと早く上達する方法はないのか」「同じ時期に始めた人はもっとうまくなっているのに」など、「時期」への焦りがとても強くなっているのかなと思います。
また、ご自身としてはタロットを自分の意のままに自由に読めるようになりたい!というお気持ちはとても強いのですが、「タロット占いを上手になりたい。もしうまくいかないなら辞めてやる」みたいな、タロット占いへの執着の強さが、かえって上達を妨げてしまっているようです。
この状況を打破するために辞めることとしてワンドの1が、はじめることとしてカップの3が出ています。
この2枚のカードのメッセージをつなぐと、
「これさえやればできる!という方法探しをやめて、同じ立場の人たちと焦らずに協働的に学んでいくことが大切」という形になります。
「辞めること」と「はじめること」についてもう少し詳しくご説明します。
辞めることのワンドの1は「これさえやれば上達する!」みたいな方法を模索しすぎたり、「すぐに上達する!」ことを求めすぎることを手放した方がいいと告げています。
ご自身としては「勉強法」を変えたほうがいいのではないかというお気持ちがでておられるのかな?と思うのですが、勉強方法を変えてはいけないわけではないのですが、「どこかに自分にとってぴったりな、もっと効率のいい方法があるハズだ!」と模索しすぎることは、かえって今の焦りを大きくしてしまうことになるので、方法の模索や、ネットからの情報収集はほどほどにしたほうがいいとカードは告げています。
私自身は小学校のころからタロット占いが好きで細く長く続けていきましたが、当時はタロットに関する情報は本ぐらいしかなく、子供のころは自分で本を買ったり借りたりもなかなかできなかったため、かえって、他の人と比較したり情報に溺れたりすることなく、好きなように「自分の占い」を作っていけていたのかなと思います。
ですが、今はタロットスクールもあちこちにあり、ネットでは「これだけできればタロットは読める!」みたいな情報もおそらく溢れており、焦りをとても生みやすい環境なのかな?と思います。
もちろん、新しい勉強法を試すことも大切ですが、今は結果が出ないからあれこれ方法を探すよりは、情報を少し遮断して自分の取り組みに集中することが大切であるようです。
また、はじめることのカップの3は「誰かに教えてもらうだけでなく、協働的な環境に身を置いたほうがいい」ことを示唆しています。たとえば、タロット占いをやりたい人同士がお互いに占い合う機会をもったり、「先生が一方的に教える」という形式ではなく、お互いが「このカードはこう読もうと思う」と伝え合う会に参加したり、そういった「横の交流」の機会を積極的にもつようにすることで、自分のカードの読みを深めていくことができるとカードは告げています。
教えてもらうことよりも、対等な立場でお互いが占いをやったり、悩みを相談したり、お互いが教え合うような環境に身を置くことがいまは必要であるようです。
次に、今後どのようにタロットと関わっていくのがいいのかを鑑定させていただきます。
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