見出し画像

素晴らしい日本文化の継承。本島×デンマーク

表参道で開催されたイベント『フリッツ・ハンセン庵』に行ってきました。企画されたのは、香川県丸亀市で北欧の家具や雑貨を中心に販売されているCONNCEUTさん。豊かで心地よい暮らしを提案してくれるお店です。■ https://www.connect-d.com/

CONNECTさんは、高齢化が進み、空き家・空地問題を抱える人口300人の島「本島」で、将来の新たな産業になり、雇用を生み出し、地域が活性化するための活動をされています。活動の一環として、2019年秋に本島にある空家を開放。日本の伝統的な建築とフリッツ・ハンセンのデザインを融合させた空間で、訪れる人が和と北欧デザインの親和性の高さを体感してもらったそうです。このイベントの意義への共感と反響の高さから、フリッツ・ハンセンの日本支社での開催が実現しました。

訪れる人々を出迎えてくれたのは、苔玉と苔の椅子。苔の艶やかな緑が壁面のレンガにも映え、見るものを一瞬で虜にする美しさがありました。

一歩中にはいると。

本島の風景を映像で紹介。卓上には一足早く春の訪れを感じさせるチューリップ。ドキッとするほどの存在感。心が華やぎました。

フリッツ・ハンセンの家具をまるで自分の家にいるかのように感じられる空間。

HONJIMA STANDのスタッフも本島より駆けつけてのおもてなし。

本島の食材を使った軽食とワインやビールを楽しみました。干し蛸もインテリアとしてインパクトがありました。

洗練された空間造りと演出の全てが、訪れる人々の心に何かしら語りかけたのではないでしょうか。

しかし、私が一番印象に残ったのは入口でお客様をお迎えされていた、CONNECTの高木社長です。高木社長がお持ちである深刻化する空き家問題への高い危機感。直島の日本家屋の美しさと価値を後世に残すことで直島の地域活性化に繋げたいという強い思い。この真摯な気持ちが関わる者の心に響き、海を越えたデンマークの人の気持ちをも動かし、見る者の心を動かすのだと感じました。

社長とお話する中で、大麦との共通点がありました。それは、深刻化が進む空き家問題とインテリア業界への危機感でした。大麦の世界も生産者の高齢化と後継者不足の問題はとても深刻です。

大麦の存在と魅力を知ってもらうことと、大麦が抱える課題解決への行動は一刻を争うほどです。それと同じ課題を抱えている分野は沢山あること。そしてこの問題を何とかしたいと動いている人達が沢山いること。とても勇気付けられました。

世の中が凄まじい速さで変化していく今。気づいた人が、気づいた時に動き出す。そんな人達が次の時代を創るのだと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?