鎖国

別にそうしようと思ってそうなった訳ではないのだけど、東京に引っ越してきてからは車でどこかに行くこともできなくなって気づけば休みの日は家で過ごすことが増えた。

転職前、帰省して数少ない友人の1人に会った。
地元の同級生が今は何をしているとか、お互いの近況報告とか話しながら車で宮島まで一泊の旅行に行った。
道中タイヤがパンクしかけるなどの事件はあったが楽しかった。私は移動が大好き。

車の中では、ワンピースをリアルタイムで追い続けている友人が話がどこまで進んでいるのか説明してくれた。
私はインペルダウンあたりで早々に脱落してしまったが、なんとなくルフィが真っ白になってる画像は見たことあったし、イム様とかいうラスボスが出てきてて終わりが近いらしいということは知っていたし興味はあったので友人によるワンピース概論を喜んで受講した。

そんなこんなで、転職してから引きこもるようになった休日は大体ネトフリでワンピースを見る生活が続いた。
中途半端なのは嫌なので1話目から全部見ようと思った。1000話以上あるシリーズものを全部見るのは途方ないなとはじめは感じたけど見始めれば普通に面白い。それにワンピースの初期のアニメなんか物心付く前とかに放送されてるので実際は見たことなかったのである。しょっちゅう挟まる回想シーンのおかげで知っていただけだった。

25歳になってワンピースを見て思うのは小学生の頃の自分って感情とかなかったのかもなということ。
迫害、虐待、貧困、暴力、差別とか、重いテーマが多くて結構しんどかったし、幼少期のロビンの画像見るだけで泣く体になってしまった。
子供の頃、何かの作品を見て泣くとかそういえばあんまり無かったな。人の気持ちとかも多分あんまり分かってなかった。

人並みの喜怒哀楽と共感力を手に入れた今、改めて楽しめるコンテンツがあるのだと学んだ25歳でした。

春分の日にツイッターを消して外界との繋がりを一つ絶ったことから始まった私の鎖国は、過去のコンテンツにまた出会う楽しさにつながりました。やったね 

七尾旅人と山本精一のライブがあったのになんとなく元気がなくて行かなかったけど代わりに今めちゃくちゃサブスクで聴いている。とか、キラーナマケモノ観に行こうと思ってたけどまだ行けてないから代わりに気になってた本を買おうとか、代わりに辿り着いたコンテンツの方が今の自分の気分にあっていたりすることはよくある。
不思議だけど出会うべきタイミングが“今じゃないもの“は自然と回避されて然るべきものが私の手元にやってきているような気もする。

元々こういう考え方だから、出くわすタイミングが悪くてスルーしちゃった音楽、映画とかたくさんあるよなとか考え出すとキリがないけど、結局全てはタイミングなのであんまり気にせず気の向くままに楽しむのが一番だと思う。

noteも書いては消してを繰り返して全く記事が増えないのですが、ワンピースのアニメが1000話目まで追いついたのでその記念に書いてみた。

これもまた消すかもしれないけど少しは経験値上がるんじゃないですか
ヒカルパイセンもそう言うとりますので。

そろそろ鎖国も終わらせようかな、戦争はまだ続いているしあまり変わりはないのかもしれないけど人は経験と感動を求めて生きなければならないので

ではまた

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