ハッピーエンドはボロボロだった #2
午後になり、PCのディスプレイに表示されているエクセルに淡々と文字を打ち込んでいく。
少し残業でもすれば、今日中に片付けなければならない作業はあらかた終えられるだろう。
仕事が好きかは、あるいは向いているかについてはどうにも分からないけれど、忙しいということは悪くなかった。
いつからか考え込む隙間が出来てしまわないよう、絶えず働いてきた、そんな気がする。
何かに立ち向かうように、ではなく逃げ出すように。
「今日、良かったら飲みに行きませんか?」
斜め前のデスクで働いている後