未来のために

東都大会での中学女子重量級決勝戦
ライバルの子との久しぶりの戦い。

昨年膝を負傷し、長期試合から離脱。
稽古は出来ることをやる程度。
アホなので、こちらで止めないと皆んなと同じ事をやってしまう。
無限勇進会で1番過酷なSクラスへの参加も禁止し
戻りたいと言っても戻しませんでした。
少しして医者の承諾を得たことを確認し
参加を許可。
彼女なりに頑張り、復帰戦は不利な状況になるも全てを受け入れた上で優勝。
そして、ライバルがエントリーしている
東都大会
決勝まで勝ち上がり、試合開始
少したった時、上段が入り技有りを奪取。
その後も良いペースでしたが、下段を打たれたときにおかしな体勢になり一時試合中断。
やばいと思い
すぐに続けようとする選手を呼び止め
辞めようと伝えましたが
やる!と開始線に向かおうとします。
帯を掴み、主審に棄権しますと伝え
敗戦。残り30秒。
あのまま続けていれば勝てたかもしれない。
対戦相手の子が見逃さず下段のラッシュを受けたら
大事故になるかもしれない。
彼女の活躍する舞台や目標とするタイトルはもっと先でここじゃない。
この先まだまだ強くなって、メジャー団体の全日本タイトルを獲れる彼女の選手生命を
終わらせるわけにはいきません。
やりたいと言った時
相手、審判に挨拶の時
出てきた時の表情は可哀想だけど仕方ない。
未来のための棄権。
この時の悔しさがあったから
日本一になれたと思えるように
強くします!

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