日本語との相違:He, Mr

 日本語では一人称で性別がわかる。物語のなかでキャラクターが「俺」と言っていたら、たいがいは男性だ。

 男言葉、女言葉もある。YouTubeで某ボイストレーナーを初めて見たとき、外見は男性だったけど、話し方で中身は女性なのだなと了解できた(でもその人がたまに「俺」と言うので混乱する)。

 英語だと一人称による区別がないし、話し方もそう違わない。

 代わりにheやshe、MrやMsをよく使う。ペットの犬もheやsheで呼ぶ。

 The NOTEBOOKのなかに、ヒロインが主人公の犬を見て

Is he yours?

 (彼はあなたの?)

 と聞き、主人公が

Actually it's a she.

 (女の子だけどね)

 と答えるシーンがある。

 また、こんな風にその場で性別がわからない場合には、he or sheと言ったりtheyと言ったりする。

 ……なんでわざわざ性別を特定する必要があるの?

 と、日本人は思わないだろうか。私は思った。

 (犬の性別なんて、一目じゃわからないし)

 日本語だとわざわざ特定しない。「この子」とか「あの人」とか「~~さん」とか。手紙なら年齢性別関係なく、誰宛であっても「様」だ。

 初めて知って驚いたのが

My name is Ms. Shandy.

 のように、自分で名乗るときにMrやMsをつけること。

 このタイミングで自分の性別や、どう呼ばれたいかをはっきりさせておきたいのかもしれないけど……

 ……ど、どっちでもない場合は、どうするんだろう……。

 こういう風にやたらと性別を意識させる文化だから、反動でLGBTの活動が盛り上がるのでは? と思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?