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二次創作小説 七色いんこ&ボンド007 七色いんこ対千里刑事編 (狂夢)

ボンドの他の手下達も、
各々信号機を渡り終えたと同時に、
走り出していた
中には、
慌てたようにタクシーに乗る者
行き先はどこなのか

全員、倉庫でみた映像が
空から降ってくる光が
あの倉庫での厳かで清浄な空気
それぞれが見た映像が忘れられない
空に浮かんでいた自分
空を飛んでいた自分
翼があった自分
あの時の自分には、後悔も懺悔も無かった
ボンドの手下の1人は、そう思っていた

また、別の1人は
常に胸の内に吹いている心地酔い風
全てのチリは鎮まり光で満ちているマインド
満ち足りている我が胸の内の心
胸の内から溢れている光
(喜びと、光溢れる身体の中心で
今ここにいる喜び、両手を天に上げこの星にいる喜び、自分の中心から溢れる歓喜と喜びの
洪水のような光のエネルギー)
全ては喜び、厳かな喜び
あの光の中にいた自分が
光に満ちていた自分が本当の自分ではと

あの映像が事実だと思ってしまう自分
気でも触れたのかとも思っても

あの喜びに満ち溢れた自分が忘れられない

自分の網膜を通して見たように思う映像に
過去の出来事と思うのに

その度に、光あふれる静かな声が
「それは来世の体験。来世からきたのだ」と
頭の中で、声が聞こえる
過去あった自分ではなく?
来世の体験で、来世からきたと言う?
今の自分が?
わからないのに
(戻るだけ、だと言う)
私を、私が、彼らに過去世に来ていると言う
「過去世に?」
彼らは思う
ボンドの手下達は
何故、過去世に来たと

そして思う
「帰りたい、帰りたい」と
そして
「死は恐れるモノではない、慕うモノと」
と聞こえる

倉庫には
ボンドと七色いんこ、千里刑事の石膏がある
「ミカエル、思い出せ」
「でないと千里刑事が元に戻らない?
 何、イカれたコトを言う。どこに隠した?
 わからないだけで、トリックがあるはずだ。腹が立つ所だが。どんな手品でもいい、
 千里刑事を無事に戻せ。誘拐したのは事実だろう。取引条件はなんだ!言え、ボンド!」
「いんこ、この倉庫に千里刑事の石膏を置いておく。千里刑事が戻るまで、誰にもここに立ち寄らせない。君は、その石膏と一緒にいるといい。ヘタに動かして、石膏が壊れてしまう事の方が大変だろう」
「ボンド!気が狂ってるぞお前は!何が思い出せだ!何が目的か、言ってくれてもいいだろう」普段では見られない冷静でない、いんこ。いんこ自身、わけのわからない情けなさと
情動と情欲が起こっていた。
そして、ボンドの背中に見える消えない翼、
幻影の類いと思っても
考えを振り切るように言う
「俺の事をミカエルと言うなら、お前はなんだ」
「ラファエル」
「・・・は、は、大層だな俺達は」
「鍵は、ここに置いていく。倉庫の。心配しなくていい、誰もここには訪れはしない」
ボンドは、
スーツのポケットから出した
カードキーをテーブルに置く
「千里刑事の石膏も倒れたりはしない」
いんこは、意表をつかれた顔をする
「では、さよならだ」
「とりあえず食べるといい、そこに簡単な食べ物がある」ボンドの指したダンボールの上に紙袋が2つ3つ置いてあり、いんこはあんな所に置いてあったかと思う

「アデュー」と言って
ボンドは、倉庫から出ていった

誰もいなくなった倉庫で
いんこは、千里刑事の石膏像に向き合い
自重気味にフフフッと笑う

どうしようもない気持ちに、お腹の空きに
ボンド

自重気味に、フフフッと笑ういんこ
目の前で起こった事が事実なら、
シースル地の薄いラベンダー色の
ブラとショーツ姿の千里刑事は
白い肌にあっていて、とても可憐に見えた

それが今、
石膏にシースルの生地も一緒に石膏化
あの時、
あの瞬間起こった衝動は今も続いている

石膏化して初めて思う気持ち

上の窓から入ってくる光が、
石膏像に上からあたり
生き生きとしてみえる

石膏になったと言うのに
千里刑事の躍動感が感じられ
千里刑事の、怖がっている表情とのミスマッチ
死と恐怖、生命と躍動感が
美しく蠱惑的に、いんこの目に映っていた

これが人の手での彫刻なら、
名工、天才と言わずしてと思う

作り物なのか、石膏化で現実に起こったなのか
いんこは、フフっハハハとまた笑い
ひとしきり笑った

倉庫の中を見回す
元は工場兼倉庫で、
そこを撮影用に手を加えただけの様な倉庫

誰もいなくなった倉庫で
いんこは、千里刑事の石膏像に向き合い
自重気味にフフフッと笑う

どうしようも無い気持ちだ

目の前で起こった事が事実なら、
シースルー地の薄いラベンダー色の
ブラとショーツ姿の千里刑事は
白い肌にあっていて、とても可憐に見えた

千里刑事が、石膏化して初めて思う気持ち

それが今、
シースルー生地も一緒に石膏化
あの時、
あの瞬間
起こった衝動は今も続いた
ボンドが出て行った
広い倉庫に石膏と自分の2人
街中の倉庫らしいが、外の音が入ってこない
隔絶された場所に
2人だけがいるように思え

ボンドは、誰も来ないようにすると言った

この倉庫を空間から切り離した?
倉庫が空間にあるようで無いように
空間から切り離した?
それとも、人々が倉庫を迂回するようにした?
と途方もない考えで、いんこは
毒されてると思うものの

千里刑事の石像化が本当なら
それぐらいは可能と思えて
いんこは、また笑いだす

石膏になったと言うのに
千里刑事の躍動感が感じられ
千里刑事の、怖がっている表情とのミスマッチ
恐怖と躍動感、生命と死が
美しく蠱惑的に、いんこの目に映っていた

これが人の手での彫刻なら、
名工、天才と言わずしてと思う

作り物なのか、石膏化で現実に起こったなのか
いんこは、フフっハハハッとまた笑い
ひとしきり笑った

上の窓から入ってくる光が、
石膏像に上からあたり
生き生きとしてみえる

吸いつくように抱きつきたい、この気持ち

透明感の失われた肌(当然だ…)
腕を回しても冷たく固い感触
2つの胸も固い 
けれど体のラインが、
顔の表情が、生きてる人間を思わせる
石膏化してしまった下着
更に背中に手を回して
千里真理子の背中、腰、ヒップに触れていく

フフッハハハッと、また自嘲気味に笑いだす

奥の奥迄つきたくなる、この気持ち
ボンドに、傷をつけられて痛いのに
おさまらなく、もうずっと痛く苦しい

腹が空きすぎるぐらい空いているのに
ボンドが食べろと
言った袋にも目がいかない、インコ

石膏では皮膚の感触も、
下着の感触も無いのに、
千里刑事の下着の線をなぞる

ヒップの丸みにショーツの線、
生地の感触なんてあるわけがない、
一緒に石膏化しているのに....

それでも、いんこは
石膏化の千里刑事に、生きてる感動を思う
生きてる時には思わなかった気持ち
石膏は固く、体温もないのに

何度も繰り返す、この気持ち

ありえないのに
それはブラも同様で
ショーツの線に足の付け根、
陰部の布越しの感触なんて
ただ冷たく固い感触

恐怖で張り付いた表情に思う
気持ちとは別に
この願いを叶えたい衝動、イラ立ち

ヒップも太もも、何度触っても冷たく硬い
本来なら柔らかい生地も
ただ張り付いて硬い

硬くても肉感的な体は魅惑で
どうしても、
アイスピックで陰部に穴を開けたい
(抑えがたい衝動が飢えのように起こる)
ナイフで傷つけられてズキズキと痛いのに
自分のを開けた穴に入れたいと思う気持ちに
人間が石膏化なんてありえないのだから
気にせずにすればいいと思っても
もし、本当でアイスピックで突いて
千里刑事が生身に戻ったら、
夥しく血を流して苦しむのは想像がつく
傷を無数に付けられ
コックが疼き熱く痛く考えると
いたたまれない気持ちがありながら
どうしようもない程に衝動が沸き起こる

いんこは、
千里刑事の石膏に再度抱きつき
千里刑事の顔を見上げ押し寄せる衝動に
顔を硬い胸に付けたりしても
目は息切れを殺した狼のように
倉庫の中を見回していた

END

監禁編→
千里刑事登場編→
天使編→
処刑は響く編→
七色いんこ対千里刑事編 END 


あとがき
絵が描ければいいのですが、この写真美しいですよね。この話のラストネタはギリシャ神話の一つ、ジャン=レオン・ジェローム
『ピュグマリオンとガラテア』の作品
恋慕うがすっ飛んではいるけど、理想が動き自分のモノにがとても表された絵で、とても雄弁な絵画と思ったのが感想で、ずっと心に残っていて、それが変形で夢に出たかなと思ってるのですが(狂夢はシリーズで、自分の見た夢を書いてます。

下記の作品は、実際見たい作品。
この立体感肉迫が凄そう✨✨🌱


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