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リリカとリリィ vita sexualis2つの赤い薔薇🌹🌹 1

2つの赤い薔薇🌹🌹 1


旧市街地、昔は栄えた大きな駅だったが、
2、3年前から廃れ、駅から15分も離れるとビルのテナントはガラガラ、一階部分の飲み屋、居酒屋、スナックが開店している街だった。

更に駅から30分離れると、カードのブラックリストに載ってる人達が住んでる地域でもあり、テナントがガラガラなこの駅一帯は、場末感が半端ない場所だった。

そんな場所でも、入る客がいるから開店してる訳で.... 。
サラリーマンが1人、上はガラガラのビル1Fの居酒屋に入ろうとした時、髪の長い綺麗な女子高生がビルの中に入っていく。男は自分以外通りには誰もいないこの道に、また、このビルは2Fから上はテナントは何も入ってないビルで、「何、よう?」と不思議に思って、男もビルの中に入っていった。
女子高生が、階段で上がっていくのが見える。
長い髪は真っ直ぐで腰より上の長さでサラサラした感じで「綺麗な髪だな、長くて綺麗な脚だな」と、思い男も階段に足をかけた。。女子校生の姿は見えなかったが、そのまま上がっている音がした。男は、2F3Fと上がっていき上を見ると、女子高生が男を上から見下ろしていた。
思う以上に目鼻立ちの整った顔に男達は息をのむ。
女子高生は男と目が合うと、指を3にして見せ、ツイとそのまま上に上がっていく。

男は、はぁと思うと同時に
「えっマジ、3万。えっ、あんな子が。もしそうなら、持ってる持ってる」と男は釣られるように上がっていった。

男は途中追いつくか、階のテナントに入るのではと、どのテナントと思っていたが、屋上迄上りきり、開いているドアから屋上にと出た。
男はゼエゼエ息を切らし汗をかき、膝がガクガクしていたが、見かけた女子高生は金網の所におり、綺麗な綺麗すぎる女子高生に8F迄階段で上がるのが辛いとはいっても、女子高生は息を切らした感じはなく男は、少し恥ずかしく思うも
「キミ体力あるね、高校生と社会人の差かな?
ねえさっきの3って、3万?キミやってんの?ホントに」
女子高生は急に吹いた風に髪が流され、少し邪魔そうに顔にかかった髪をはらい、
「眺めいいですよ」
「そっちでするの?見られるのが好き?と言っても他ビルテナント入ってないし、見られる人いないか。このビルが1番ここら辺では高いし」
男は、女子高生の背中越しに見える電気のついてないビルの群れに楽しそうに思い、息が切れてシンドイのに足が勝手に前に進むな、はやる気持ち抑えれないって?そうだよな綺麗な子だもんな、なんでこんな子がと思う、高1?いじめかなんかでしてる?相談にのるよって言えばよかったか?でももう3万って言っちゃたいしなと思いながら女子高生のいる所迄いき、女子高生の顔横に壁ドンをした瞬間、女子高生は左側にスルッと移動し、男は金網ごと下に、地上に、地面にと落ちていった。
女子高生は、下に落ちた音を聞き上から見下ろす事もせず
「女子高生を妊娠させてはダメですよ」

そう言って女子校生は、屋上からさっていった。
男は、居酒屋の入口とは反対の路地裏の道に金網共々落ちていた。大きな音であったにもかかわらず、まだ人は集まっていなかった。

翌日ニュースでは、男は名前年齢共に事故で報道されていた。

END

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