保険共済とは、特権的加入者が密やかに得をし、多くの一般的加入者が公然と損する合法的システムである。


 保険・共済とは何か。・・・うん、うん。上記の通り。

まさかの場合に備えて、金を掛け、まさかの当事者や、家族に対して行う金銭的救済システムである。それが満足に支払われていれば問題はない。
しかし実際には、ああだこうだと難癖を付けて支払われない場合も多い。仮に支払われても、また、なんだかんだと難癖を付けて、満足な金額でない場合が多い。私の場合もそうだった。

請求書類は面倒だが、支払われた金は予定の数分の一である。
しかも多くの加入者が、適当に言いくるめられて諦めてしまう。

 保険共済の業者だけが悪いのではないだろう。加入者にも監督官庁にも落ち度はある。まずは加入者が無知だったり、あなた任せでありすぎる。

しかしあれほど難解で、一方的で、秘密のヴェールに包まれていて、素人では簡単には分からないように出来ている契約書もない。あれが分かれば東大級である。私には全く理解できなかった。理解できないまま金だけは払わされる。そして事故が起きたら、難癖をつけて払って貰えない。
恐ろしい世界だ。近寄るべきではない。

つまりそれは、手品かイリュージョンの世界に似ている。観客は呆気に執られて拍手喝采する。しかしタネも仕掛けもある。

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満85歳。台湾生まれ台湾育ち。さいごの軍国少年世代。戦後引き揚げの日本国籍者です。耐え難きを耐え、忍び難きを忍び頑張った。その日本も世界の底辺になりつつある。まだ墜ちるだろう。再再興のヒントは?老人の知恵と警告と提言を・・・どぞ。