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小説「死ぬ準備」10月から再出発!長生きのために。

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生きるとは死ぬことである。死ぬために生きている。計画では95歳まで生きる。理由は母親が100歳まで生きたから。男のおれは女性に敬意を表して5年少なくした。偉くも金持ちにもなれなか…
まずは単品で100円から。徐々に200円。月極めで500円と上げて行く。期間限定もある。いまはにコ…
¥100
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#お婆ちゃん

小説「死ぬ準備」-場外編

小説「死ぬ準備」-場外編

お婆ちゃんたちの退場
 
美しく優しい顔をした老人が昔はいた。お爺さんは老いても黙々と薪を運んだ。お婆ちゃんは孫と遊んだ。腰は曲がり皮膚はたるんでも凛としたものがあった。またお婆ちゃんはよく昔話をした。
そんな老婆の周りには近所の子供が集まった。

どこでも老婆の周りには子供がいた。
どこの子供もそんなお婆ちゃんがすきだった。お婆ちゃんが囲炉裏端でしてくれた怖い話も好きだ。幽霊の話も好きだ。喋りな

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老いた妹から電話があった

老いた妹から電話があった

やっぱり入院していた。先月ベッドから落ちて骨折したばかりなのに、今度は胃腸障害だった。熱も出た。40度以上あった。やばいと思って救急電話した。・・・独居老人なのだ。

結局一週間以上の入院になった。精密検査をしてやっと帰宅が許された。ヘルパーさんが迎えに来た。玄関で、猫は迎えに来なかった。探したらベッドで冷たくなっていた。

ヘルパーさんに頼んであったから、餌と水はいっぱい残っていた。

孤独感か

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