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芙美湖葬送―芙美子は芙美湖に還った。

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妻の葬送記を小説化しました。死んで20年になります。私も老いました。気がついたら87歳になっていました。コロナもやって来ました。先に何が来るか分かりません。だから疎開を体験した貧…
小説の背景は、東京大空襲、疎開、田舎での苛め、家庭内差別、脱出願望、ちゃぶ台一個・リンゴ箱式箪笥と…
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#肺炎

「芙美湖葬送」④ー1

「芙美湖葬送」④ー1

医師は「時間の問題だ」といった

いまもコロナは収束していない

多くの老人が肺炎で死ぬ。どんな病気であれ多くの老人が肺炎で死ぬ。老人にとって肺炎は、死に至るもっとも身近な病気なのだ。芙美湖(妻の名前)もそうだった。長い病気だった。俗に膠原病といわれる。自己免疫疾患である。ステロイドを多用した。だから体がボロボロになっていた。

行き着く先が肺炎だ。
ナースステーション脇の部屋に移された。「面会謝

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