#100 校内居場所カフェは「知る」から「やる」へ

田中さん

こんにちは。あまりご無沙汰感はないけど、無風状態的には大変ご無沙汰してました、お元気ですか?

学校に居場所カフェをつくろう!』が明石書店から8月に出版され、東京、横浜、大阪で行った出版記念イベントで、僕らがあまり発言しなかったのに居場所カフェについて大いに語られる感じは、そろそろ隠居してもいいんじゃないかとか、お互い身の引き方を考えるような時間だったのではないでしょうか?

でもさ、まだまだ僕らの仕事は残ってますよ、田中さん!

ぼくが思うに、校内居場所カフェの「知る」というフェーズはこれで終わらせても、あとは自動的に広がっていくと思うんだよ。そして今は校内居場所カフェを「やる」フェーズに突入したんだと思う。

この間も、前にぴっかりカフェに視察に来た某県の先生たちが、NPOを設立するので設立総会で記念講演をして欲しいという依頼あったんだけど、あの人たちはカフェをやる気だと思うな。

「やる」人たちが増えていく今、ぼくは質を担保するために人材育成を法人の枠を超えてやっていきたいと思ってるんだけど、どうやったら人は育つんだろうね? 田中さんはどう思う??

いしい


石井さま

たしかにあまり会ってないわりには、いつも会っているような気がしますねえ。

はい、単行本が出たことで、「知る」モードは確かに終わったような。
けれども、まったく何かが足りてませんね。

それはやっぱり石井さんの言われるように「育てる」ということなんでしょうね。

僕と石井さんは、幸か不幸か、学ばなくても居場所カフェができたんだよねえ。

それは主として、「ロックミュージック」のおかげだと僕は思っています。

その正確な意味はさておき、ラブ&ピースやレボリューションという概念は、若者たちにとっての永遠の理念で、その理念を自然体で享受できた我々はまったくついていました。

そういうラッキーさを伝えていくことなど、できるのかなあ。

でも、伝えていかないと、この高校内居場所カフェは続かないね。

田中俊英

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