#18 「ソーシャルセクターの、ミッションと戦略策定セミナー」はどう?

田中さん

閑話休題というのでしょうか。ちょっとくだらないネタで息抜きしましょうか。

僕は、賞味期限が1日でもオーバーした食べ物はぜったい食べない安全策な子供でした。

小さい頃に食べ物で悪い思い出があって。食べた後に、ひょっとして腐ってたんじゃないか?と疑うだけで下痢になるくらいメンタルの弱い子だったのです。

だから、カビの生えたパンのカビの部分だけ取って食べさせられるみたいなのが本当に嫌で嫌でしょうがなかったんです…(昔はよくあったよねw)。

それがね。この間、8日間も前に賞味期限が切れた納豆を美味しくいただいてたんです。まあ、腐った豆なんだからと。

なんかタフになったなあ俺(45歳)。なんて考えながら、納豆うどんをズルズルすすりながら、僕はどうやってタフになったのかを考えてみたんです。

恐らくですが、これは「大丈夫だった経験」=成功体験の積み重ねに他ありません。

そして結局いつもの展開になるんですが、僕らのやってる支援っていうのも、結局この「大丈夫だった経験」を積むお手伝いなんだよなあ、と思うんです。

アルバイトなんて1日だって無理。と思ってた若者が気がついたら8日間も出来てた。しかも案外面白かった!

これは、賞味期限切れの納豆を食べて美味かった僕と同じことなんですよね。

人の成長に関われるってこの仕事をしている一番の喜びですよね。そんな人を一人ではなく二人、二人ではなく三人…。「ミッション」とか「ビジョン」って、そんな素朴な初期衝動なんだよね。ってやっぱこの話でした。

                                 石井

石井さま

そう、原点的にはその「大丈夫だった体験」に帰着するんですよね。

まずは若者たちとの個人的関係性を深めていき、なんというかなし崩し的に(若者によっては超計画的に)体験の積み重ねが始まり、結果として若者たちは成長していく。

これは、支援者としてもすごく楽しい体験です。

で、僕もいつもの話なんですが、こうした楽しい体験が、ミッションや戦略話ではどうして生じないのだろうと。

僕は実は、ミッションや戦略話が超好きで、もちろん個別支援計画をスタッフと語り合うのも好きですが、それと同じくらい戦略話をいろいろ検討するのも好きなんですね。

でもどうやら、多くのNPOスタッフたち(トップや事業マネージャー含む)は、ミッションや戦略がダメみたい。

僕が熱く語り始めると、うんざりする人、あるいは「?」マークが顔に浮かぶ人、それぞれです。

これは、前回僕が指摘した「日本人はそもそもミッションが苦手なのでは?」以外にも理由があるように最近考え始めました。それはつまり、石井さんの言う「成功体験」の有無なのでは、と。

一般的傾向として、日本人は、長期的思考と戦略思考(現状分析→目標→行動策定)が苦手ということに加えて、それを実際に体験していないということもあるのでは、と思っています。

だから、前回とは逆の結論ですが、中間管理職(事業マネージャー)あたりを対象に、「ソーシャルセクターのミッションと戦略策定セミナー」みたいなのをやろうかなあって思い始めているのです。

どう、いっしょにやる? 人が集まらないかなあ。★

                                 田中

     

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