#20 ミッションは聖域ではない
石井さま
いやあ、僕、「無風状態アディクション」だと認めます。今週後半、「となりカフェ」仕事を中心にたいへん忙しく、ついつい「無風」が後回しになった結果、さっき(土曜の昼間)書けました。
石井さんにさっそくアップしていただき、すっきりしていたのですが、土曜日午後の事務仕事中、なぜかムラムラしてきて、続きを書いているのです。アディクテッド・トゥ・無風状態だわあ。
前回書いた、「ミッションは変えてもいい」は、ドーナツトーク共同代表の辻田が、内閣府研修でドイツに数年前に行った時に教えてもらったものです。
通訳を通しての学びですから、彼女はそこまで断言できるか不安があるようですが、僕はヨーロッパの講師が正確になんと言おうが断言していいと思います。
状況に課題があり、課題がソーシャルセクターのミッションとなる。状況や課題は長くて10年、短くて(変革期のいまの日本など特に)5年で変わっていきます。そうすると、それにともなってミッションも変える必要があると思うんですね。
ただ、まったく別のミッションはダメでしょう。強いていうと、「変更」ではなく、「深化」でしょうか。
状況の変化により、より深く、より具体的なミッションへと深化していく。こうした柔軟性があってこそのソーシャルセクターだと思うのです。
石井さんのアディクション度は?★
写真は瀬戸大橋からの一枚です〜
田中
田中さん
「無風」愛を確かめ合うおっさん二人の公開交換日記はますます怪しいですが、こういうスタイルでの発信の面白みは噛み締めてます。なんだか、仕舞い込んで忘れていた手紙を読み返すような、古くて新しい問いに向かい合っているような新鮮さがあります。
そして何よりも自分を解放できる場でありながら、受け止めてくれる人が必ずいる場というのは、僕にとってサードプレイス以外の何ものでもない気がしています。
以前、「ネット(SNS)はサードプレイスになり得るのか?」という問いが奇しくも田中と石井が同じ壇上にいるときに質疑でありましたよね。
さて、「変更」ではなく「深化」というのはわかる気がします。目の前の課題に全力で関わっていると、実はそれは表面的な問題であることに思い知らされる瞬間がありますよね。
しかもそれは、誰も教えてくれなかったことなんです。
僕ら的な言葉で言うなら、ソーシャルワークを通して「潜在的課題」という鉱脈にぶち当たるわけです。ミッションを変えないということは、ここを無視することになるわけです。
現に、僕はサポステで初めて定時制に入った2007年頃、ここに手を入れなきゃ俺たちの仕事は終わんないなって思ったわけです。
でも、どうアピールしても、その当時はそれは“俺たちの仕事じゃない”となって、僕は団体を辞めるしかないなと思ったんです。まあ、これだけじゃないんだけど。
そして柔軟性という問題で語ると、僕はプルトニウム型の内側からエネルギーが溢れ出すタイプの支援者との比較として、風力発電型の支援者だと思ってるんです。
要するに風が吹かなきゃ発電できないただのデクノボウ。問題がなければ動か(動け)ないんです。
僕は目の前で起きてることに反応しているだけなんです。だから出会っちゃったことに対して全力で出来ることをしてみる。出会っちゃった人ごとでミッションは違うんだよね。
石井
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