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平等と公平の違い

Twitterでこの絵を見かけて、とてもハッとしました。

日本社会に対して、もやもやすることってここの部分なのかな、と。

男女平等を謳っておいて、生理休暇や育児休暇の取りにくさを感じさせたり、お年寄りや体の不自由な方に電車やバスで席を譲れなかったり。

最近私がモヤっとしたのは、4歳の息子を連れて買い物に行った時のこと。
普段は行かない夕方の混雑時にどうしても買っておきたいものがあって、仕方なく息子を連れてスーパーに行ったのです。
買うものはたった2つだけだったので、さっさとカゴに入れて、レジの長蛇の列に息子と驚きながらも最後尾に並びました。

同時に並びにきた20代前半と思われる男の子(私から見たら男の子)が、ほんの少し私たちより早かったのですが、ぐいっと私たちの前に入りました。

いや、本当に、別にいいんですよ。一人分早いか遅いか、何にも気にしてません。
息子も機嫌よく並んでいてくれたしね。

でもさ、子連れの女性に対して、譲れない社会ってどうなのさ?
と、もやり。
受験勉強やらなんやら、たくさん勉強して、弱者に席や列を譲ることは学べないのかねぇ?と。

こんな時は、やっぱり何度か訪れたアメリカやヨーロッパの社会に想いを馳せてしまいます。

初めてアメリカに旅行した時、店舗に入る時には先に入った男性がドアを押さえていてくれたり、バスに乗れば、お年寄りに対して自然に席を譲っている姿だったり、、、そんな光景が本当にありふれていてすごく尊敬しました。

3週間近くアメリカに滞在した後、日本に帰ってきたら、デパートの扉にぶつかりそうになるんですよ。直前の人すら後ろを無視して平気で扉の手を離すので。

ついこの前も、夫とカフェに行ったら、外国人観光客がとても多いお店で、旅行気分で楽しくなっていたのですが、ナプキンを取るために席を立ってカウンターに向かいました。
先に向かっていた白人男性がいて、その後ろに私がいて、その男性が用を済ませるのを待ちつつゆっくりとカウンターに向かっていましたが、その男性、さっと退いて、私を先に通してくれたのです。

あ、そうだよね、こういう感じだったよね。
Thank you! と言って、先にナプキンを取らせてもらいました。
レディ・ファーストが自然に根付いているのもありますが、こういう風にちょっとしたコミュニケーションを取りながら譲り合いをしている姿がとても自然なのです。

公平な社会を目指すためには、弱者には当然目を向けなくてはならなくて、自然に我慢も発生します。
自分の健康や時間があること、子連れでなければ自由も効くことを認識して、そうではなさそうな人に目を向け、全員がスムーズに動けることを一人一人が考える必要があると思うのです。

学校の「道徳」は今何を教えているのか分かりませんが、「みんなと同じがいい」とか「こう感じたら正解」とかって、個性があって当たり前の子供を一列に並ばせることより、違うことを考えたり感じたり、できることとできないことがそれぞれ違う他人に対してどう寄り添っていくか、そういう優しさを教えて欲しいなと思いました。

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