田舎には近すぎて都会には遠すぎる

北関東G県に住んでいるのだけれど、田舎というと他県民に怒られる、という居住県を最近もてあましている。

確かに関東圏、東京と同じテレビ番組は映るし、高崎駅からは新幹線でだいたい1時間くらいで行ける。
けれどすぐに畑はすぐそばにあるし四方は山、公共交通機関は発達しているとはお世辞にもいえない車社会、東京へは新幹線をつかわなければ2時間以上。県内で人口が一番多い市だって政令指定都市になれない人口数である。
不便というには言いにくく、かといって便利とは決していえない。
新幹線停車駅近辺に住んでいるならまだしも、そうでないならプラスで移動時間がかかる。

なのに東京は距離があるので行きにくい、というと他県民から東京に近いだろう、田舎と名乗るなと怒られる。
田舎マウントをとられてフルボッコ1Rノックダウンである。

いやいやいや、田舎ですよ。大都市なんて県内どこにもない。
大都市郊外とも言い難い。
でもそんなことを言うと上に乗られてぼこぼこにされる。
そんなこんなが続き、最近では顔面が暗黒舞踏会で幻海にぼこぼこにされた美しき魔闘家鈴木になっている。

面倒なので「G県はさ」だとか「東京に行きづらくて」とも言わないようにしている。
口に出せば顎にアッパーをくらって鈴木になる。
鈴木は強いのだ。しかしこちらは戦闘力1のゴミなのだ。
顕微鏡のレンズを近づけすぎて、カバーガラス下でくちゃくちゃになったみじんこみたいな状態だ。


愛県心は強いほうなのだけど、どうしたらいいかわからない感情を抱えて今日も五体バラバラのみじんこになっている。

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