毒親のススメ(毒親だと思った理由)

私は度々自分の親を毒親として描写しているが、なぜそう言えるのか書いたことがなかったのでそう思うきっかけとなった特徴たちを陳列していこうと思う。

・高3になってまでもスマホ禁止。


・夜暴れる

…これは何度も書いてきたのだがアルコールが入るとこの世の悪を煮詰めたような罵詈雑言を家族に投げかけ始める。その対象は誰であろうと気にしない。なぜなら翌朝には綺麗さっぱり忘れるからだ。大抵その日に母の機嫌を損ねた人(大抵雑な私と父)が標的になる。あとはアルコールが入った時にそばにいた人に気に入らないからみたいな理由で暴言をなげつけ始める。最近の専らの標的は父である。父が来る前は私だった。ニートし始めてからは弟もたまに標的となった。

・私よりも弟を贔屓。

…母には常に弟を贔屓する傾向があった。弟の方が母に似て神経質、清潔好きというのもあったかもしれない。とにかく母は言うことを聞く弟の方を甘やかしてきた。その結果が今は実って弟は原因不明のニートとなっている。むしろ自分が甘やかされなかったことに感謝すべきかもしれない。
父抜きで3人暮らしをしていた時は最悪だった。必ず神経質2人VS大ざっぱ私1人で決議されるので私の意見は常に踏みにじられた。兄妹のいずれかを極端に贔屓するのは毒親あるあるでバズっていたので何の因果かは分からないがそういう傾向があるのかも。
弟はニートだけど家事をしなくても良くて学生で忙しいのに私は家事をしないと怒られたり、こういうことがありすぎて弟も嫌いになった。母は口では「私は公平だから『お姉ちゃんだから』とか『弟だから』とかは言わないんだ」などと誇らしげに言っていたがいやいや口だけで達成すればいいってもんじゃないでしょ笑
兄妹関係を良好に保たせたい人は贔屓は口だけでなく態度での贔屓もやめよう。

・子供の意見を聞かない

…これは上記をまとめたと言えるかもしれないが、とにかく指示に対する疑問を口にするだけでも「口答えするな」と言われた。私は指示の理由を知りたくて聞いてるだけなのに。子供が反抗的な立場になるのは理由がわからないからというだけと知っているからアルバイトで教える立場になっても役に立った。昭和育ちの価値観では口答えで片付けられるのだろう。

・過干渉

1.ノックもせずに部屋に突然入ってきた

(アルコールが入った時にそうなりがちだったので罵詈雑言を遮断できず、地獄を一足早く体験できたが、父が一喝して以来はない)

2.私の服装にケチをつける

例えば室内で着るだけだからいいかと露出が高めの服を着ていると(私も露出は嫌いだがそういう服が多いしデザインはかわいいので着たいのだ。だいたいネットで買うと思ってたより露出が高かったりするのに)ごちゃごちゃと文句をつけてくる。本当に鬱陶しい。痴漢されたくないから外出時は露出ほぼないし、女の子らしさに欠けてるこの私が好き好んで露出する訳がなかろう。つくづく自分を見て貰えてないと感じる。そんなことを今更注意するなら中二の時に部活のノリでクソ短い短パン履いててストーキングされる前にその注意をしろ。だいたい母親の方が若い頃ミニスカ履いて露出高かっただろ。母が老いるにつれて私の若さに嫉妬して更にめんどくさくなった気がする。

3.ケータイを見てくる

これはガラケーだった時代のことなのだけど、見てきてた。ゴミすぎる。つくづく父親が居ないと暴走するやつだ。

4.子供の部屋を漁る

今でも割とする。覗き見されてるみたいで不快だ。部屋の中にあるものをじろじろ見て「〇〇って〇〇なんだね〜」と察して色々言ってくるのこわいだろ。

5.高3になってまでスマホ禁止

…私たちの世代においてはスマホは命よりも大切だ。それは言い過ぎとしてもクラスLINEに入れなかったり色々と人間関係構築に支障が出る。全く友達が作れないとは言わないが明らかに影響がある。


・過保護

1.家事も宿題も全部管理下
忘れものチェックや家事も子供にやらせず、全て自分の管理下に置こうとする。毒親を持つ人は皆NetflixのYou君がすべてを見て欲しいのだが、あれは愛着問題の話だから全ての毒親持ちはハマると思う。特にこの過保護ぶりseason3の最終話だかにシェリー・コンラッドという人が例に挙げられてる。子供の健康のために一切の糖分を禁止するというもの凄い過干渉ぶりだ。うちの母も例外に漏れず、忘れものをチェックしてくれる。もちろん短期的にはかなりありがたく、小学生の時は優等生扱いされたが中学生になって途端に「できるでしょ?」と勉強管理や忘れ物チェック、部活との両立まで任されて放置されたため、当然の事ながら私の成績は急激に下降した。いや、できんやろ。今まで全部あなたがやってたんだから。都合のいい時に好きなだけ手伝い、都合が悪くなったら、手放す、これだから毒親というものはいいご身分すぎる。
さらに悪いのが私が自立しようと料理を始めようとしたら彼女の神経質×完璧主義が発動して、本題の料理作りとは違う瑣末なママルールについての注意が30秒おきくらいの頻度で飛んでくる。だから料理する気にならねぇんだよ。誰も家事やってくれないとか嘆く前になんでそうなのかくらい考えたら?
洗濯物もひどい。干す順番なぞ変えたところで大して乾き具合など変わらないし夏だからすぐ乾くのにどうでもいいところで重箱の隅をつつき始めて、私たちが干した洗濯物の干し方の修正が止まらない!そりゃあ誰も手伝わないでしょうっていうね。

・中学受験

…私は中学受験にいい思い出が多かったし従来「中学受験は良くない」みたいな風潮に逆らってきたつもりなのだけど、冷静に振り返るとこれも過保護だったなと思い、潮流に流される次第となった。
中学受験もすべてが悪いとは言わないけど我が家の場合は家計的にかなりギリギリだったのにやらせたのは母の自己満だったと思う。母は貧乏だったので高卒でしかし優秀で、でもだからこそ学歴コンプなるものをずっと抱えてきたようでそれを晴らしたかったのだろう。気持ちは分かるし同情はするが家計を圧迫し家の雰囲気を悪くしてまですることでは無い。あれは余裕のあるお金持ちが暇つぶしにやるくらいのものであるべきなんだよ。大体世渡り上手くなるには学力よりもコミュ力なんだからさあ。愛着をちゃんと育てろよ。それに自己満のために人の人生操作するってこわすぎだろ。
実際、入学した中高一貫もうちみたいに歪んでる家庭は割とあったみたいだ。私の友達も母が厳しすぎて対立してきた姉の姿を見て従順な子犬のようにことごとく従順でごく普通の若者が許されるようなことも母の鶴の一声であっさりと取りやめにしていて、それはそれで恐ろしい。自分の意見はないのだろうか?毒親に育てられた子供はつくづく自我が空洞で見ていて不安になるくらいである。
私が中学受験に反対するのは親が9割と言われるように中学受験をする小学生に自分の意見なんてめったにないからだ。気の強い母親の意見だったら「うん」と言ってしまうのが小学生だし、自我も芽生えてないのに「うちの子はやりたがって…」なんてほとんど嘘だと思ってる。思い出補正だろ。褒められたくてやっただけかもしれないし。
進学校だっていい所ばかりじゃない。無駄に自分の上位互換を見て人生に失望したり自尊心を失ってやる気を失うかもしれない。よくあるエリート校の闇みたいなドラマは脚色しすぎだけど「人を潰すところだ」みたいな側面はあったりする。それに支払った学費の分の見返りが欲しくなって子供にプレッシャーをかけてしまうことも多い。とにかく中学受験がすべてというのは妄言に過ぎないということだ。

・自己正当化の神

この前母を批判したら起こったのだが、正論をぶつけていたら急に被害者ぶり始めた。明らかに母が悪いのに。それでイラついたので私が声を荒らげ始めたら父や弟まで私が悪いみたいな態度を取り始める。ふだん真面目な優等生がたまに荒れると注意されるのにいつも悪さしてる輩がたまに上手くやると褒められるみたいなソレを連想した。うんざりだ。挙げ句の果てに気づいたら話を逸らされてなんか自分まで反省し始めてた。でもさらに後に振り返ったらそれとこれは別の話だったしうまくまた丸め込まれたなと思った。こういうのは自己愛型人間の特徴と言われるんだけど、詳しく知りたい人はサンディ・ホチキスの「自分のことしか考えない人たち」という本を読んで欲しい。本当に毒親って最終的には自己満足のことしか考えてない。やれやれだ。毒親持ちは目からうろこだと思う。

こうまとめてきたが、毒親が発生した所以は結婚が当たり前の社会で女性や人間関係に疎い男性が騙されてはずれくじを引いたというものが多いと思う。中学受験の結果失敗してるしている親の構成って何も言えない父と強引な母のツーセットだし典型だと思う。

過保護のいちばん良くないところっていうのは親のおかげで失敗をしてこなかったから失敗への対処に慣れてないところだと思う。1度の挫折で立ち上がれなくなった優等生というのはその典型だと思う。過保護で甘やかされてきたから我慢もできない。でもそういうのも家庭の事情を知らなければ全て子供のせいにされる。過保護というのは長期的な理不尽さを子供に背負わせる行為だ。後遺症がでかすぎる。

しかしこの過保護・過干渉がなぜ起きたんだろうと調べてみると父も母も自身の親を真似しているだけだとわかったのだ。母も厳しく育てられたし父はなにもできないでいる母と理不尽な父に育てられた。だから自身の親と似たように理不尽な人を妻に選んでしまったのだろう。
このことから分かる残念な事実は結局人は自分の親と似た子育てをしてしまうということだ。もちろん完コピではないけど無意識にコピーされてる部分もでかい。事実私も母に似て紙のノートに日々考えてることを十何ページも書きなぐる高校生時代をすごしたし、服への執着が凄いし、自己正当化の力が強すぎるきらいがある。若い時の母も私と同じように着飾ることが面倒で、結婚はしたくないと思っていたらしいし、生涯独身でいいと思っていたと言う。人は簡単に「自分は親とは違うんだから安心しろ」とくちぐちに言うが、共通点が多すぎて安心するのは難しい。だから私は自分は子育てはしたくないなと思ってしまう。無意識に毒親コピーしてしまう可能性が少しでもあるのに子供欲しいなんて思えない。子供欲しいよねって言われることすら少々ハラスメントに思えてしまうくらいだ。しかし子供を育てるかどうかというのは子供欲しいVS子供欲しくないで妥協なんてできないから難しい。

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