桜庭遥花ちゃんに救われた話
推しグルの後輩になるから、と軽い気持ちで見始めた日プ女子。
後に私は1人の練習生が生きる希望になり、長く大きい夢を見た。
出会いは、練習生のプロフィール公開。
全員のプロフィールに目を通し、私と同じ北海道出身の子がいた事を思い出した。
桜庭遥花ちゃんだった。
少し冷たい感じに見えたが、リープハイのチッケムを見た時、“この子しかいない”と思った。
ひとつひとつの動きを丁寧に、少しだけ不安そうに見えるけれど、カメラに向ける強い眼差し。
毛先まで踊る髪の毛、明らかにステージ上では無い背景。
たくさんの可能性が詰まった原石だと思った。
その予想はバッチリ当たっており、レベル分けテストでのパフォーマンスで見事に虜になる。
高いけど甘すぎない、癖になる歌声
ダンスでの身体の使い方がとても好みで
評価を待つ不安そうな顔を思い出すだけで胸が苦しくなる。
練習風景を見ていると不安になることもあったが、ステージでは最大限のパフォーマンスを見せてくれた。オーディション前は普通の高校生だったなんて考えられないほど、彼女はもうアイドルだった。
もう少しで卒業だった高校を辞め、「後悔しない選択をしました」と語る遥花は、間違いなく今の私の希望だった。私は遥花のために何ができるんだろう。それまでは参加していなかったファンダムのOCにも参加し、できることはなんでもやった。
私も、後悔しない選択をしたのだ。その全てが報われないとしても。
遥花に比べたらちっぽけかもしれないが、色んなものに触れることで辛い思いもした。
そんな時に支えになったのは、優しく強い意志を持った桜もちズのみんな、そして桜庭遥花ちゃんだった。
私たちの愛を受け止め、いつも真っ直ぐな言葉で返してくれる遥花が大好きで大切で。辛い時にはこのコメントと色紙を見て元気をもらった。本当にありがとう。
ファイナルのことはあまり覚えてない。でも、間違いなく私には遥花が1番輝いて見えた。
初めてステージの上でリープハイを歌って踊り、少ないパートでもしっかりと印象を残し、カメラアピールも完璧。
一体どれだけの練習を重ね、どれだけ辛いことを経験したのだろうか。顔つきはもう普通の高校生では無かった。
デビューメンバーが次々と呼ばれている中、遥花は泣かずに笑顔で見送り続けていた。切なかった。悔しかった。
それでも遥花は最後まで涙を見せず、ステージを降りた。遥花を応援できたことが私の誇りで、大切な思い出になった。
私は、遥花が泣いているのをあまり見たことがない。編集で切られているのかもしれないが、3ヶ月以上にわたる合宿で、涙はフォーカスされやすい番組で。
サプライズで国民プロデューサー達が登場し、練習生の名前を呼ぶシーン。遥花は泣いていた。
『誰かを救うアイドル』になる事を夢見た彼女は、誰よりも応援してくれる人を真っ直ぐに愛し、愛されていた。
これから先、遥花がまた人前に出るのを選んでくれるのかはわからない。もし新しい夢を追いかけるなら、もちろん全力で応援したい。
でも、遥花には普通の幸せも沢山感じて欲しい。強い彼女は、その時その時で後悔しない選択をするのだろう。そして、多くの人の希望になる。そんな気がしている。
いつかまたどこかで、元気な桜庭遥花ちゃんに出会えることを楽しみにしています。たくさんの勇気をくれて、同じ夢を見させてくれてありがとう。
私も愛しています。
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