見出し画像

大沼公園に沼ろう!

私が訪れたのは、道南に位置する七飯町です。山に囲まれた景色がとてもきれいで、町を歩くと自然と穏やかな気持ちになり、3日間のびのびと過ごしすことが出来ました。そして宿泊先はJR大沼公園駅で降り、徒歩3分圏内に位置する、民泊施設「なべやさんち」です!

「民泊 なべやさんち」(改装中)

元々は2世帯住宅であった自宅の一角を民泊施設として活用し、大沼公園に訪れる人々が安心して宿泊する場となっているようです。

民泊「なべやさんち」(一部内装)

今回この民泊を経営している鍋谷雪子(なべや ゆきこ)さん、鍋谷大史(なべや たいし)さんご夫婦にお世話になりました!
鍋谷さんご夫婦は、民泊の他に、大沼公園での駐車場経営、カフェ、キャンプ場やグランピングなどさまざまな事業に取り組み、七飯町の大沼公園でパワフルに活動しているローカルプレイヤーさんです。

「株式会社 Nabeya」

鍋谷さんご夫婦は先代の会社を引き継ぎ、今の会社名である「株式会社Nabeya」という名前に変え、ずっと駐車場を経営を行っていたそうです。しかし、コロナに流行よって中々上手くいかない事が増え、「会社を色々変えちゃおう!」とアウトドアサービスや複合サービスが出来る会社へと方針を向けて、現在は事業展開している最中。
 民泊施設、駐車場経営の他にも、駐車場だった場所の一角をキャンプ場やグランピング、キャンピングカーの場所の提供、カフェ経営など、、2023年度以降は体験サービスやガイドなどもできるように準備を進めているそうです。

「YUKARA Cafe LEAF」
「YUKARA LEAF LODGE]

訪れたとき、ちょうど鍋谷さんのカフェがオープンしたばかりでした!!

鍋谷さんの夫で、歯医者さん&「株式会社Nabeya」の社長でもある鍋谷大史さんが料理も作ります!
朝食を頂きましたが、材料のこだわりや丁寧さが感じられ、どれも絶品でした。内装も木目調の家具に緑が映えていて、とっても居心地の良さが感じられ、素敵な朝の時間を満喫しました。

しかし、、このカフェただのカフェではなかったんです!
2階は宿泊可能な施設、1階にはシャワールーム等が設備されていました。
キャンプに来た人が使ってもよし!
お酒を飲みに来た人がそのまま泊まってもよし!
ご飯を楽しむのもよし!
様々な用途で使えるカフェでもあり、大沼公園に訪れる人々や地域に住んでいる人々の集いの場となるカフェであると感じました。

1階 シャワールーム等の設備
2階 宿泊可能なスペース

とってもパワフルで、地域で元気に活動されている鍋谷雪子さんに、今回はお話を聞くことが出来ました!とても気さくで、大沼公園に訪れた初日、緊張している私をドライブに誘ってくれたり、夜ご飯に連れて行ってくれたり、まるで友達のような、お母さんのような存在でした。

鍋谷雪子さん(左)

「本当に思い出に残る場所とサービスを」

 鍋谷雪子さんとのお話している中で、「本当に思い出に残る場所とサービスを」というフレーズが印象に残りました。
 1人の人にちゃんとしたサービスを提供して、適切な価格で販売を行う。その代わりに、金額に見合うサービスを自分たちも地域自体でも勉強し、トレーニングを重ねていく。今の時代は、何でも安いものが好まれているが、質の高いサービスを提供した方が、実は両者の生活を潤している。という事を、グランピング事業等を通じて提案出来たらいいなと考えている。
そのようなお話を聞き、都会などモノやサービスがあふれている社会で暮らしていると、その価値というのが本来どのくらい貴重なものであるのか。モノを作るため、サービスを提供するための適性な価格というのが分からず生活していると気が付きました。その価値に気が付くことなく、ただ安さだけを追求して暮らしていると、寂しくもったいない人生だとも感じました。

お互いが満足した生活していくために、「質を高め、本当に思い出に残る場所とサービスをお届けしたい」「また来たいと思ってもらえるような」という想いを持ちながら、様々なことに挑戦している鍋谷さんご夫婦の姿は、とても素敵で私自身も刺激を受けました。それと同時に、鍋谷さんご夫婦のパワフルさを実感しました。

人のぬくもりが地域に人を

 大沼公園では「地元を地域活性化したい」という想いから、小学生の頃に自分たちでフリマを企画し、今も活動を続けている学生にも出会いました。
小学生の夏休みの自由研究で「フリマをやりたい」と話したところ、鍋谷雪子さんの協力のもと、利益を出すためにはどうしたらいいのか、資金を調達するためには、、などのマーケテング法について一緒に勉強。チラシや商品調達、会場設営なども自分たちで行い、大沼で行ったフリマには多くの人が訪れたそうです。

 このような取り組みを聞いて、子どもたちの「やりたい」という声を大事にし、力を貸してくれる大人が地域にいるという事がすごいことだと感じました。学生の立場から考えると、自分たちの活動を応援してくれる大人の存在が本当にありがたく、子供たちにとっても鍋谷さんという存在が大きな支えにもなっているのではという風に思い、素敵な関係性だと思いました。
 子どもたちの活動や、カフェや民泊での人々の出会いなど、地域にぬくもりあるコミュニティがあることによって、地域の外からも人が訪れ新たなコミュニティが形成されていくのではと感じました。そして、そんなぬくもりの場を作っている鍋谷さんご夫婦が、この地域にとって重要な存在なのだと実感しました。

ーーーー
今回初めて七飯町に訪れ、町の人の温かさや町の魅力、大沼での取り組みを知れたことや、大沼で様々な人に出会えたことのすべてが貴重な経験となり、このような機会を頂けて出来て本当に良かったです。
鍋谷さん、お世話になった皆さん、短い間でしたがありがとうございました!またどこかでお会いできますように、、

朝の大沼公園

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?