ゆたかさは「無駄なこと」

大学院時代、電車から降りて徒歩10分以上キャンパス内を歩いて一番奥が研究室でした。
駅はすずかけ台という駅で、人も少なく気持ちのいい駅で、少し歩くとすぐにキャンパスに到着。そこから10分程度歩きます。
キャンパス内は高低差もありますが、桜並木があって季節によって様子が変わります。
途中山を抜けるためにトンネルをくぐります。夏は夕方になると山でひぐらしが鳴いています。
今思えば、通学時間を長くしていたその経路も、
そこで身体を使って歩く中で感じる緑、音、いろんな感覚が心地良く、まったく苦ではなくて
むしろ必要な時間でした。
いま、コロナが流行る中、家にいる時間が増えて、通勤時間がなくなり効率的には良くなりました。
でも、やはり人間は身体を使った実感を伴う行動がとても重要なんだと実感します。
やっぱり身体を使って散歩したくなる。
ただ、皮肉なことに通勤している時には仕事が忙しすぎて、その無駄とも言える時間を楽しむ余裕がなかったりする。
コロナが一時おさまった世の中でも、適度にテレワーク等を取り入れることで
無駄を楽しむ余裕を手に入れたい。

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