ルール

よく「ルールなんて壊す為にあるものだ」とか
「ルールなんて関係ない」

という考え方がかっこいいとされる時があるけどかなり違和感.

それは「好きな事だけしたい」「嫌な事をするなんてかっこわるい」という意見の人たちに感じる違和感とも同じ.

仮に音楽で言えば「ルール(これまでの音楽理論)なんて関係ない!
自分たちのセンスで好き勝手やる!」

という意見もあるけれど、確かに古い理論に囚われている事だけが全てではないとは思う.

しかしリズムがめちゃくちゃな音楽、キーや音程がめちゃくちゃな歌、は

調和(ハーモニー)すら成り立たない。それはもう
音楽ではないと思う.

現代音楽的なアプローチにしてもジャズのアドリブにしてもそこには
非常に高度な理論を背景にした自由な発想がある.

ちゃんと土台があってそれをどういう意図でどこをどう壊す、という
明快な「理由」がある.

「なんかいろいろいじってたら偶然こうなっちゃったんだよねー」

という偶然性を否定はしないけれど

「ルール無視」は「ルールを学ぼうとしない」「ルールを守ろうともしない」人の言い訳な気がする.

とはいえ,じゃあ既存のルールに縛られているだけがかっこいい、とも思わない、少なくとも音楽で言えば

既存のルールがあり、しかしその中で自分がこうしたい、それがこれまでのルール通りではなくても

自分はここをこうしたいんだ!誰に何を言われようとそれが
自分の求めるイメージなんだ!

 それは自分の中の「新しいルール作り」そしてそれを

「個性、オリジナル性」と呼ぶんじゃないだろうか.



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?