プリンシパル・エージェント理論

プリンシパル・エージェント理論とは、本人と代理人の間での関係でいかに本人の目的に沿った行動を代理人に課せるかを考えるものである。

本人と代理人の関係には情報の非対称性と目的の不一致が存在する。この2つの特徴からモラルハザード(代理人が私的利益を追求する等)が生じてしまう。この弊害を解消するための策が、モニタリングシステムとインセンティブシステムである。

モニタリングシステムは、情報の非対称性の解消、権限濫用のチェックのために第三者的立場の者に代理人を監視させることである。例えば、民主主義におけるメディアの役割がそれにあたる。

インセンティブシステムは、代理人が本人の目的に沿った行動をするように制度として動機づけを行うことである。先の例で言うと、国会議員が国民の要望に沿った行動をするように選挙制度は作られるものである。


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