脳死書き流し3

 定まらない視点は常に一点を突くが如く浮いていて、開けた口からは何も出てこない。風の音は体を軋ませて、鋭く唸っている。左手は軽く握ってあって、何かを掴むでもなく、それでいて縋るようにそっと置かれている。体を横たえて天井をふと見上げれば、青とも黒ともつかぬ深海の底のような重く静かな色をしている。浮いた目線が向くと、それは徐々に凝っていって粘りのある空気を結んだ。空気は体に纏わりついて重く、まるで沼の中へと沈むような心地だ。

 書いてるうちに風が止んだので終わり


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