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0時すぎても解けない、foufou THE DRESSの魔法。

みなさん。
今、わたしは通販サイトの「カートに入れる」ボタンを押そうか押すまいか悩んでいます。

foufouというお洋服屋さんから、わたしが欲しかったワンピースが再販されました。
THE DRESS #18と言います。

ハイブランドほどの金額はしないのですが、わたしの所得でお気軽にぽちっとやれる金額でもありません。
でも、悩む理由が金額なら買えってどこかで見たな。
それはそうだ……。
よし……。

いけーーッッ!!
今だーーーーッッッ!!
(ポチーーーーッッ!!!!!!)

このお洋服屋さんはマール・コウサカ氏が立ち上げたブランド。
ドラマチックで、流行り廃りのないデザインのお洋服を、手の届く金額で、丁寧に作り届けているお洋服屋さんです。
まあそういう話はわたしが話すよりも「すこやかな服」を読まれるのがはやいし、なんなら彼はnoteユーザーです!


オタクはすぐ語彙力を失くしますが、とにかくお洋服が素敵。としか言いようがありません。
真っ黒なドレスワンピースのシリーズ、THE DRESSシリーズが特にわたしのお気に入り。

今の世の中って、値上がりや世界情勢とか色々あって、余白とか無駄を楽しめなくなっていると思いません?
お金の有無も無関係とは言いませんけど、余白も無駄も贅沢な精神がないと楽しめませんからね。
みんな余裕ない。気持ちに。
でも、そんな世の中にあってスカートに何メートルも布を使ってしまうんですよ、foufouって。
素敵だと思いません?
そんなに使う必要ないじゃないですか。
でも、それをやってしまうからこんなにも心惹かれる。
そうして生まれたお洋服たちに感じる「ときめき」がすごい。
“DRESS”の名に偽りなし。

フリルやレース・リボンなどの過剰な装飾がなされているロリータ・ロリ服に憧れ続ける者でもあるわたし。
ロリ服は可愛くてどきどきして、倍速でお花が咲くみたいに気持ちを明るくしてくれます。
foufouだって過剰さならほぼ同じこと!
5メートルも布使ったスカートはどう考えても過剰です!!
過剰、ラブ!おれは過剰が好きだ!愛してる!(あの頃のオタク)
だからこそ、ロリ服ばりのときめきをくれるのですよね。ひらひらふわふわしていたいもんね。
過剰とか無駄とか余白とか、そういう贅沢が大ッ好きなんです。
富豪どころか低所得者なくせに、きっと前世は貴族かお嬢様。
パンがないのでケーキを食べました(西友で買ったやつ)

THE DRESSのシリーズは、デザインはシンプルなのに華やかで、可憐でお上品。
いつの時代のいくつの人が着たって凛としていて様になります。
無地だしフリルやレースが付いているわけでもありません。純粋に布と糸で縫われたドレス。
そうやってこだわってできたものって、鉱石にも似た美しさを宿しているように感じます。
単純な元素の結びつきが延々と、孤独に時間を堆積させてきたから生まれるあの研ぎ澄まされた美しさ。
デザイナーのコウサカさんはもちろん、職人さんや、このお洋服に携わる全ての人がとても真摯に向き合っているのだろうなあ、なんて思い馳せてしまいます。
彼らの思想やアイデアで縫われた服は、妥協しない姿勢がより魔法を強固に裏打ちしているような気がする。

わたしにはSサイズでも少し丈が長いのですが、どのサイズであれ、これは絶対に自転車には乗れない。
乗るように出来ていないのです。
だって、何度も言いますが、文字通りのドレスなんだもん。
日常から解放されるお洋服ですから。
裾踏んじゃうならお姫様の如くスカートを持ち上げれば良いし、自転車に乗れないなら優雅に歩けば良いのです。
袖を通して裾を翻せばそんな些細な不便などすっとばしてとにかく可愛くてなんだかハッピー!!
だってこのお洋服にはそういう魔法がかかってる!
いつもより堂々と歩けるし、なんだかいつもより人と話ができそうな気がする。
なかなか着ない時でも、時々クローゼットを覗いては、生地にそっと触れてみる。
この可愛いドレスがわたしの手元にあるということの満足感……。
こんなお洋服に巡り会えたというなんたる幸福……。

ちなみに…「すこやかな服」を読んで知ったのですが、そもそもこのシリーズが生まれたいきさつがすでにロマンチックでドラマチックです。「物語」が好きなのでとても惹かれました。
それを知ると、ドレスの味わいも増すというものです……!
近代の文豪や画家などもそうですが、自身の創作の中で存在しない理想の女性を描くことってままあるじゃないですか。
それと類似の「良さ」を感じます。
存在しない、いつから自分の中にいたのかわからない女性のドレスを作り続ける……はぁ、なんてロマンチックなの……。

素敵なお洋服に見合う人間になりたいと思います。
せっかく着るなら綺麗な、素敵な、可愛いわたしで袖を通したい。
別に、そこまで気負う必要もないのだろうけれども、わたしはわたしをときめかすこのお洋服のために、凛とした素敵な自分でいたい。
これってもう恋では?

通販サイトより。
THE DRESS#18
凛として素敵なワンピース。

さてさて、#18がわたしのクローゼットに仲間入りするのですが、欲深なわたしにはすでに次なる狙いがあるのですよ。
それはTHE DRESS #32を仲間入りさせること!!
こういうところでオタク的な収集癖みたいなのがちょっと出ちゃいます。
#32はダブルカフスバイカラーワンピース。

通販サイトより。
THE DRESS#32
絶対に着たい。


これ、「乙女の手帖」という資料本に載っていた昔の女学生の制服によく似ているのです!!
合法的に女学生気分が味わえてしまう…!
この前の販売の時に見送ってしまったの……。
くぅ……わたしの所得が少ないばっかりに。
でも、コウサカさんは必ず再販してくれる方なので……お金貯めていいこで待っていようと思います。

今月、THE DRESS#54が販売されました。
54着もあれば、必ずあなたの気にいる1着(といわず2着も3着も)があるし、たっぷりの布を使った黒のドレスワンピースは眺めているだけでもうっとりとさせてくれます。
ここまで目を通してくれたあなた!
ありがとう。
よかったら通勤通学中の電車の中とかで見てみてください。とっても心躍るスカートが画面越しに広がっていますので。
ここにリンクを貼っておきますね(にっこり)


もし、あなたがお洋服迷子なら、どうですか。選択肢のひとつにfoufouを加えてみては。
UNIQLOやGUやしまむらもお気軽で良いですけれど、いつもよりちょっとだけお姫様、お嬢様気分で不便を楽しんでみては。
自分の中のお嬢様欲が満たされちゃう……。
一緒にお紅茶とか飲みましょうね。
マリアージュフレールとかのね。


無害(なんか右寄せできなくなっちゃった)

追記
文章をこねこねこねこねしていたら、先にドレスが届きました。
あ〜〜素敵〜〜……!!
すごい、孤高の美少女みたいなドレスだ……。
これ着てライブ行っちゃお。

SixTONESの。

このあと丁重に開封しました。

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