2021.05 良かった新譜
11枚、A→Z順、日付はリリース日です!
リリースされてすぐはピンと来なくて数か月経ってからわかったりしたやつも書く
Black Country, New Road - For the first time
(Album, 2021.02.05, Post-Punk)
ちょっと今更感あるかもだけど、良いと思ったので...。UKの今年リリースが続いている新興ポストパンクの中では、今のところBC,NRが一番好き。
Charnel Grounds - Molecular Entropy Examined in the Bowels of a Great One
(EP, 2021.04.30, Technical Death Metal)
執拗に不協和音フレーズを繰り出しつづける展開が特徴的なテクデス。半音ズレたアルペジオに身体が反応するように調教済みのコアキッズにもオススメです。なぜ人は不協和音アルペジオをエモいと思うんだろうね...。
Crystal Tea - Pink Movie Director's Cut
(EP, 2021.04.21, Pop-Rock)
韓国から、初期椎名林檎〜aikoを彷彿とさせる(J)POP ROCKサウンド&メロディーを奏でるSSW。↑このMVの曲の頭数秒だけで、大声出ちゃうくらい良い。US・UKでのポップ・パンクリバイバルがあり、日本でそれに対応するムーブメントがボーカロイド文脈のメジャーシーンへの介入だと思っていたんだけど、思わぬ方向から重大な指摘(実際本人も、椎名林檎、大森靖子、クリープハイプなどに影響を受けているらしい)。
Erika de Casier - Sensational
(Album, 2021.05.21, R&B)
音気持ち良すぎる
HIMI - Hold on to your life
(EP, 2021.04.30)
メロウなオルタナR&Bから、レゲエ、そしてエモーショナルなアコースティックまで、佳曲揃いのEP。#4「Hold on to your life」、泣いちゃう。
Kaonashi - Dear Lemon House, You Ruined Me: Senior Year
(Album, 2021.05.21, Mathcore ~ Post-Hardcore)
鳥獣系スクリーム+マスコアとDance Gavin Danceライクなマスロックフレーズ+歌い上げ。自称emo-mathcoreの名に恥じないドラマチックな展開が強みで、#8「A Recipe for a Meaningful Life」での、I Love You!!!!シャウトからの泣きギターソロの突入、正直好きすぎる。
あと、MVに出てくるスケートボードに、ZONBIESHARK!の2020年作アルバムジャケットのステッカーが貼ってあるの何気に気になる(直接絡みあるのかな)。やっぱりあのアルバムは影響力強いよね。
LiSA - LADYBUG
(EP, 2021.05.19)
メジャーアーティストや、これからメインストリームに乗っかっていこうというアーティストが、過去のディスコグラフィを無視して「超豪華楽曲提供陣が集結!!」的なアルバムを出すのってあんまり好きじゃないんだけど(これはこれで多分話すと長くなる)、LiSAさんの本作にも正直そういう面が無くはない。が、個人的には、決してもう若いわけではないLiSAさんが、積み上げてきたイメージと歌の説得力の両方を背負いながら、これからのキャリアを歩んでいくために、スタジアムロックを歌っていくというのは最善の選択肢だと思っていて(実際、近作でPABLOがそういう道を示している)、そのためにTak Matsumoto(B'z)とのコラボを印象付けるというのはかなり戦略的で納得感ある。
そして、アニソンとロックシーンの架け橋になってきたLiSAさんが、より大きなフィールドで活躍するシンガーとなった今、女王蜂(#4「GL」)やSiM(#5「ViVA LA MIDALA」)をコラボレーターに起用するのは、シーンに対する責任感を今も持っているという証明でもありカッコいい(あと単純にこの2曲はめちゃくちゃ良い)。
あと、力ある作家を用意しておきながら、自作曲(#7)で全部食っちゃうの凄いよね。LiSAさんの作家としての一面ってあまり注目されてないけど、デビューミニアルバムでも米津玄師(ハチ)やwowaka、田淵智也から楽曲提供されながら、結局LiSAさん作詞作曲「Believe in myself」が一番良いし人気あるし...なんかでもその感じがいかにもLiSAさんっぽくて良いんだよな~。
Meishi Smile - Ressentiment
(Album, 2021.05.14)
インダストリアル・ロック + エモ / ポストハードコア + ドリームポップ。って文字にするとなんじゃそりゃなんだけど、音聴いたらそれでしかないし、全然無理やり異ジャンル融合させてる感ないし凄い。
Waste Man - One Day It'll All Be You
(Album, 2021.04.02, Post-Punk)
前述のBC,NRを始めとする、ユーモアや外連味のあるUKポストパンクに対抗するような(?)、スリリングな雰囲気とタイトさが魅力の(それでもやっっぱりちょっとひねくれてる)ポストパンク。
Weezer - Van Weezer
(Album, 2021.05.07)
昨年発表予定だったHR/HMをテーマに据えたアルバムが、延期の末ようやくリリース。今年1月の「OK Human」があまりに素晴らしかったため、Van Weezerってなんだったんだ、延期して良かったな、くらいに思ってたんですが、いや普通に良いんかい。
ん・フェニ(ex.ヨネコ) - ちょっとだけ二日酔い。
(Album, 2021.01.11)
※6/6現在、Spotifyで聴けなくなってるみたいです。リリース時の名義「ヨネコ」→「ん・フェニ」への改名を発表したので、その辺の対応のため一旦配信停止してるのかも。
BELLRING少女ハート、MIGMA SHELTERの元メンバーによる1stアルバム。この経歴が語られるのは本人の望むところではないかもしれないけれど、既定のジャンル、フォーマットに縛られないスタイルは少なからず当時の経験が影響しているのではないかと思う。MVも貼った#6「caramel sauce」の、The Armedとチャットモンチーを足して2で割ったような(!?)奇天烈な質感はかなり面白い。
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