趣味を継続しようと思ったらボカロPに挑戦することになった

趣味なんですか?みたいな話になったとき自分は「曲作りです」と回答している。相手の「なにそれwww」みたいなリアクションも含めて話のネタにはなっている。

大学の軽音部に入ってコピーバンドを組むことになったのだけどギターが全然弾けなかった。しかも自分の好きな曲調でないのでモチベーションが上がらず。ただただメンバーに迷惑をかけてしまった。それがきっかけで一人で曲作りをするようになった。自分で作った曲なら自分の実力の限界ギリギリのところでギターが弾けるし自分の好きな曲調にできるのだ。

多重録音ができる機材(MTR)とドラムやベースが打ち込める機材(シーケンサー)を購入して、ギターは自分が演奏して歌は自分で歌った。当時は歌詞や作曲もテキトーだった。特に和音の理論が無茶苦茶だったと思う。それでも自分が好きな曲調で、自分の限界ギリギリのギター・ソロを自分で聴くのが楽しかった。

いまMTRとシーケンサーをググってみたら当時の気持ちが蘇ってエモい。

それから社会人になって、結婚して家庭をもってからもずっとその趣味が続いていた。時々、同僚とバンドを組んだり、仲間と曲作りをしたり。それが楽しくてしょうがない。

そのほそぼそと続けてきた曲作りの趣味がコロナ禍で途絶えてしまった。家にこもりながらの曲作り。ドラムとベースを打ち込み、ギターまで入れられても肝心の歌が入れられなかった。家でちっちゃな声で録っても期待通りにならない。土日は家庭の時間。では平日の出社前の時間帯AM6:00-8:00に音楽スタジオで録れないかと思ったらすべてスタジオが閉まっていた。いままで24時間営業していたスタジオが蔓延防止施策で夜間・早朝営業が止まっていた。
歌が入れられないために曲が完成しない。自分の趣味が消化できない、それだけのことなのだけど。なんかそれがイライラ・モヤモヤしてしまった。

そこからボーカロイドを調査するようになった。よくわからないから「ボーカロイド」「初音ミク」とかで検索した。
調べてみてわかったことはボーカロイドはWindowsが中心。自分のDTM環境(Mac+LogicPro)ではやりづらい&文献が少ないことがわかった。さらにVOCALOIDのバージョンが4から5に移り変わる過渡期で5の評判が良くないという状態。どっちにすればいいか迷って半年は思考停止していた。

そこで偶然見つけたのがCeVIO Pro(仮)という人工音声ソフト。キーが高すぎると苦しそうになったり、低すぎると歌いづらそうになったり。人間味があって驚いた。歌いけど歌えない(歌い手居ない)みたいな状況にある自分にはぴったりだと思った。

CeVIO Pro(仮)を知ってからは一気に作ることができた。アカウントを作って歌の打ち込み方法を毎朝試行錯誤した。楽しすぎてあっという間に朝が過ぎ去った。いまの環境(Mac+LogicPro)には対応していないのでいろいろ面倒なのだけど。それ以上に曲が完成していく過程が楽しい。

というわけでまた最近趣味が消化できるようになってきた。楽しんでいこう。

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