歌詞の作り方メモ
先日、作詞ってどうやるんですか?と問われたときにうまく言語化出来ず残念なトークになってしまった。今度そういう会話になったときのために思考を明文化しておく。
作詞の型はある
作詞の方法について書籍を読んだりググってみるとだいたい同じことが書いてある。
全体構成系
テーマを決める。ブレない軸を決める。
Aメロ、Bメロ、サビといった全体構成を決める。起承転結。
結論から先につくる。結果的にサビから作ることが基本となる。
言葉のテクニック系
韻を踏む
メロディに合わせる。切ないメロディには切ない歌詞を
対比を作る。白と黒、空と海。
言葉がしっくりはまらなかったら類語を当てる
普段使う言葉、滅多に使わない言葉を使い分け
口ずさみやすい言葉を当てはめる
心構え的なこと
自分の書いた歌詞を人前に出せること自体がすばらしい
最初は質より量。どんどん書くべき。
市場や流行りを理解する。
作曲もできたほうが良い。作曲家の気持ちを理解できる。
どの本にもおんなじことが書いてあるので、一冊読めば作詞ができるはず…
しっくりこない病と解決方法
でも、やっとの思いで歌詞を作成、よみかえしてみると…なんかしっくりこないときがある。パンチが無い。かっこいい言葉を並べただけ。自分で解ってしまうのが怖い。タマシイのない作品が出来上がってしまう。これがとにかく怖い。
これは一番はじめに決めたテーマを誤ったからだ。タマシイの無いテーマに歌詞をつけたらやっぱりタマシイのない作品に仕上がるのだ。主人公の心の変化を描けているテーマを設定すれば自然とタマシイがのってくる。
例えば。
「頑張って勉強する」なんていうのは全然テーマになってない。タマシイが入ってない。
「ライバルに負けないように勉強する」も全然駄目。
「ライバルはイケメンだし高身長で頭もいいし超ムカつく。ちくしょー。勉強してやるー」ぐらいの葛藤が入ってきてちょっと良くなってくる。
「ライバルはイケメンだし高身長だし超ムカつく。でもあいつも人一倍頑張っていたんだな。クソー。自分に腹が立つぜ。教科書開くか。勉強もなかなかおもしろいじゃん」Aメロに葛藤、Bメロに気づき、サビに良い変化。ここまでくれば起承転結が描けて歌詞が仕上がりそうだ。
「主人公の心の変化を描く」という思考は、小説の書き方の本にでてくる考え方。そう。実は小説を書くのも歌詞を書くのも大きく変わらない。感情の変化を起承転結にまとめることで作品が仕上がるのだ。
まとめ
今度、「歌詞ってどうやって作るんですか?」と聞かれたらこう答えよう
歌詞の作り方にはフォーマットがあるのでそれに従えば良い
ただ、そのまま作るとタマシイのない作品ができてしまう。一番はじめのテーマ決めの時点でココロの変化を描けているところまで煮詰めること。
参考文献
作詞少女がオススメです。堅苦しさが無いので一気に読み切れます。
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