好奇心駆動型組織というものと、個人事業

自分の好奇心に自分の能力が追いつかないため、常にやりたいことが溜まっているのだけれど、実は人生の生き甲斐がなくその日暮らしのように生きている。

生きがいを見つけるアプローチについてまだ前例を調べたことがないので、これから見つけられるかもしれないが、生きがいはロジカルに見つけるよりパッションで見つけたいと思ってしまうため、なかなかリサーチもする気が起きないでいた。

何か世の中の役に立ちたい、という誰もが多からずとも持つであろう、ぼんやりとした思いをもとに、このたび、個人事業主として活動を始めようと思っている。というのが昨日までの自分だった。

自分の生きがいも見つからない人間がどんな価値を提供するつもりで事業をやるのだろうか。

個人事業主をやるぞ、と会社に申請したときは紙の財布を作ったり栄養最適化のアプリを作ったり、GPTsでエージェントを作ったり、DXコンサルタントをやることを考えていたけど、それはお金を稼ぐための事業だった。

そうではなく、自分のために、自分に必要な価値を生み出すことを事業にしようと思ったとき、DXコンサルは仕事の延長、それ以外は趣味なので事業目的ではなくなってしまった。

そして、尽きない好奇心が自分を動かして、それによって結果的に人生が満たされるような何かが提供出来るなら、今の自分にとっての最高の価値であるから、自分のためにそのような事業をやることにした。

たった1日でこんなことになったのは、図らずも、ChatGPTと屋号を考えていたときに、自分が提供したいものについてぼんやりしていた上記のイメージを言葉にすることができたからだった。

さて、やる事が決まったのはよいけれど、もし上手くいって自分の生きがいが見つかったとして、それが再現性のあるものでなければ他の人に価値を伝えることが出来ないので、ロジカルなアプローチが必要になる。
そうすると、冒頭で書いたとおり、生きがいをパッションで見つけたいという欲望と矛盾してしまう気もする。

それもクリアして、好奇心によって人生に生きがいが生まれるなら、組織においても、好奇心によって価値を生み出すことが出来るのではないか。

それを「好奇心駆動型組織」という概念として捉えてみる。

一般的に「価値づくり」が会社/組織の『生きがい』だとするなら、それは何らかの課題を解決することが原動力だろう。

一方、「好奇心駆動型の組織」では、課題解決は原動力ではなく、そもそも考えるべき課題すらない。知らないことを知りたい、試したい欲求から、新しい課題を生み出してしまうことすらあるだろう。それと同時に、好奇心の対象に関するなんらかの課題の解決につながることもあると思う。
これは「価値を作る」のではなく「価値を生み出す」という方がしっくりくる。言葉が馴染む。

それを世の中ではイノベーションという。

つまり、好奇心駆動型組織はイノベーション集団であるといえる。

ところで、イノベーションは今日あらゆる会社/組織で求められているが、課題解決型のアプローチをしているとすれば、それはもはやイノベーションにはならないのではないか。

こう考えると、好奇心駆動型組織を作る方法論があることはイノベーションのための「価値づくり」にもなるのだ。

今は全くそのようなアプローチは考えていないけれど、事業としての最後のアウトプットは好奇心駆動型組織を作る方法として、まずは自分が好奇心駆動型活動によって人生の生きがいを見つける活動(事業のタネ)をやっていこうと思う。

屋号はMat'z!
事業の目的は、好奇心旺盛なマッツが好奇心旺盛なまま生きがいを見つけること。
Business of Mat'z by Mat'z for Mat'z

やりたいことをやることも生きがいになるかも知れないので、まずは紙財布作ったり3Dコピー、Avatarianを事業としてやったりするかも知れない。

そんなことをやりつつ、生きがいとは、自分がという生きる価値を感じられるものを見つけるアプローチ(ロジカルに限らず、セレンディピティを産むための行動なども含む)を探す、それ自身も好奇心の対象になる事業をやっていきたい。

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