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カウントダウン

皆様、こんにちは。
ふと前髪です。

本日(もう昨日になってしまいそうですが)、第57回上方漫才大賞が行われ、大賞、奨励賞、新人賞、それぞれ1組ずつ、計3組の漫才師の方々が、上方漫才大賞を受賞されました。おめでとうございます。

私が応援させていただいている見取り図は、惜しくも受賞ならずでした。

今年は、幸運なことに、初めて現地で拝見することが出来ましたので、レポ等も混じえつつ、感じたことや思ったこと等書いていきます。

上方漫才大賞について

まずは、上方漫才大賞について、触りだけですが、少し。上方漫才大賞は毎年行われており、今年で57回を数えます。漫才に関する賞の中では、いちばん古い歴史を持ち、第1回受賞者は1966年にまで遡ります。毎年、上方漫才大賞の他に奨励賞(結成10年目以上の非大賞受賞者が対象)、新人賞(結成10年目以下が対象)の栄えある賞が、多くの上方漫才師の中から各1組ずつ選ばれます(2020年はノミネートはありましたが、選考会は行われませんでした)。

大賞は事前の審査会で決まっており、当日の会場で発表されるという形です。一方、奨励賞と新人賞は、当日にネタを披露し、審査員の方々によってその場で受賞者が選ばれ、その日に発表されるという仕組みです。

これは私の主観ですが、例年新人賞は、当日のネタに重きを置く傾向が強く、奨励賞は、当日のネタはもちろん、その年1年の活躍や上方漫才への功績、与えた影響や様々な観点からの数字等で決まる傾向にあるのではと思います。奨励賞はその名の通り、“奨励”ですから、そのような雰囲気があるのではないかと、個人的にですが、考えています。(実際にどなたかが仰っていた訳ではなく私の肌感的にです)

また、奨励賞新人賞はノミネートされる前の事前投票、ネタ披露後のかみまん投票など、視聴者が投票できる仕組みになっているという点も特徴です。

そのような側面もあることから、上方漫才大賞の中でも奨励賞新人賞は、本当にガッチガチの賞レースのような感覚です。特に、奨励賞に関しては、大賞を受賞していない10年目以上の漫才師が対象ですので、多くの漫才師があてはまり、毎年とても熾烈な争いになります。個人的には、奨励賞はM-1にも匹敵するのではと思ったりもしています。

そして、今年のノミネートは、
奨励賞5組(ネタ出番順)
ロングコートダディ
すゑひろがりず
祇園
見取り図
ミキ
新人賞7組(ネタ出番順)
天才ピアニスト
からし蓮根
カベポスター
フースーヤ
もも
たくろう
ニッポンの社長

でした。

上方漫才大賞と見取り図

見取り図は、今年が4回目の受賞への挑戦です。(ノミネートに関しては5回目ですが、2020年は選考会が行われなかったためノミネートのみでした)

2017年の新人賞、2018年の新人賞、そして2021年の奨励賞。

2回の新人賞ノミネート

2017年は拝見しましたが、その時はコンビ名と個人名しか知らず(今ほどガッツリは応援していなかったので…)、「リリーさんのネクタイの色淡すぎやろ!」とか思った記憶しかありません。笑 気になる人は調べてみてください。めちゃくちゃ淡いので。笑

2018年はファンとして、上方漫才大賞を拝見しました。新人賞は結成10年目までが対象ですので、2018年は見取り図にとってラストイヤーでした。この年は、同じ漫才劇場所属の先輩、祇園のおふたりが受賞し、見取り図は上方漫才大賞新人賞を受賞することは出来ませんでした。

その受賞式で、悔しさのあまり、立ち尽くし、拍手をするのを忘れてしまうほど悔しがるおふたりを今でもたまに思い出します。

しかも、新人賞は結成10年目までに限定されますが、奨励賞となると大賞受賞者以外が該当されるため、より厳しい争いを勝ち抜かなければならないと。上方漫才大賞の賞を受賞するという目標が少し遠くに行ってしまった気がした、そんな2018年でした。

ですが、新人賞は獲れませんでしたが、この時から、奨励賞大賞は、いつか必ず獲るだろうと、時間の問題だろうとは思っていましたし、今も思っています。

そうして、芸歴10年目まで、在阪の賞レースをひとつも獲ることなく、彼らの結成10年目が過ぎようとしていたその年の年末に、在阪の賞レースを飛び越えて、M-1の決勝進出しました。

そこからは、とんとんとM-1に3年連続進出し、上方漫才大賞も2019年こそノミネートはなかったものの、2020、2021、2022と着実にステップアップしてきました。

去年の奨励賞ノミネート

奨励賞ノミネートは先程少し触れたように、今年で3回目ですが、2020年はご時世のウイルスの影響により、受賞者が決まらなかったので、奨励賞をかけて戦ったのは去年のみなります。特に、去年に関しては、M-1グランプリで3位になった流れそのままに、このまま奨励賞も獲れるのではないか!?と、そんな意気込みでした(個人的に)。

出番順が一番でしたので、どうかな〜という気持ちもありつつ、拝見しましたが、受賞はプラス・マイナスさん。またしても、喜ぶ先輩を見届けるという立ち位置でした。

悔しさもありましたが、奨励賞は、大賞に選ばれるまでの間、ずっと挑戦できるわけですし、「また巡り合わせがガッチリハマった時に」とそんなふうに思った覚えがあります。

在阪の賞レースと見取り図


マンゲキ卒業の際のnoteにも書きましたし、先程も少し触れましたが、見取り図は在阪の賞レースで優勝した経験はありません。厳密にいうと、在阪の賞レースではなく、関西全国共に“漫才を武器とし戦う大会において”です。

見取り図はコンビ結成3年目でM-1準決勝に進出しました。しかし、関西の若手の登竜門と言われる賞レース(ytv、NHK新人お笑い大賞(旧NHK新人演芸大賞演芸部門)、ABCお笑いグランプリ(旧ABCお笑い新人グランプリ)等)では、優勝に縁がなく、2018年のM-1の決勝に行った年まで、どの大会でも優勝経験もなく、大賞も獲っていませんでした。(第二回の上方漫才協会大賞で「サプライズプレゼント」のネタが文芸部門賞を受賞していますが…)

M-1の決勝に出た後は、その年の年末のオールザッツで優勝し、次の年の第四回上方漫才協会大賞も受賞しました。しかし、オールザッツはコント(南大阪のカスカップル)で、上方漫才協会大賞はバトル形式ではなく選出されるという仕組みなので、どちらも漫才を武器に戦う大会ではありません。

見取り図はM-1のイメージが強く、「漫才を武器にブイブイ勝ち上がってきた」という印象を持たれがちですが、優勝とは縁がなく、いつもいつも後一歩のところで涙をのんでいます。

加えて、在阪の賞レースは、結成芸歴等の差異はありますが、基本的に「10年目」までのものがほとんどで、見取り図は今年で芸歴16年目結成15年目なので、ほとんどの賞レースにはもう出場権がありません。残っているものは、在阪全国合わせて、上方漫才大賞とM-1の二つのみです。

見取り図が“見取り図の漫才で賞を優勝を勝ち取る”というチャンスは、限られているわけです。

見取り図の漫才がこの世で一番面白いことを信じて疑わない私としては、見取り図がこのまま「漫才で勝ち取る優勝・受賞」がないなんてことあってはいけないと。あるわけないと。日々漫才の腕を磨き、さらなる面白いを求めて努力し続けるお二人の、その努力が「受賞・優勝」という形で報われて欲しいと。十数年の彼らの夢が叶って欲しいと。賞レースのたびに、ただひたすらに、願っています。

そんなこんなの、何も見取り図に貢献していない、むしろたくさんのものを与えてもらっているだけの、ただのペーペーファンなりに抱いた色んな思いを抱えて、当日会場に向かいました。

出番順抽選

出番順抽選は大会が始まる1時間ほど前に行われました。もうこれに関しては、またですか??という感じでしたが、くじ引きで4番でした。去年のM-1でも4番でしたので、2連続賞レースで4番を引いたということになります。しかも、M-1はリリーさん、上方漫才大賞は盛山さんが引いたのに、4しか出ないあたり、もう4からは逃れられない気すらしています。

でも、今回は正直、5組中4番なので、全く悪くない、むしろいい出番順でしたし、先程も言ったようにネタのみで勝敗が決まる訳では無い(という個人的な見解もある)ので、M-1の時ほどは出番順にこだわる必要もないかなという感じではありました。

5組しかいませんしね。1番も5番もそんなに変わらないよなと。

1つ気がかりなことがあるとすれば、CMがどこで挟まるかということぐらいでしたでしょうか。ここも個人的な見解ですが、CM明けは何番でもどうしても1番のような雰囲気が出てしまうので、出来れば避けたいな〜と思っていました。(あと、去年のM-1もCM明け一発目だったというトラウマも若干ありつつ…)

まあでも、これも、ネタのみでの審査では無いので、そこもさほど気にするほどでもなかったとは思うのですが…。

煽りVとネタと

見取り図の煽りVとネタの概要、それと、私の感想を少し。

煽りV

煽りVは全文貼っておきますね。

ナレーション「見取り図」
ナレーション「言わずと知れたなにわの劇場番長。テレビで活躍する傍ら、去年舞台に立った数は脅威の年間500ステージ。」
〜ご本人のVTR〜
盛山さん「数が多ければ多いほど良いってわけじゃないんですけど、やってきた自負はあるよね?(リリーさんの方向きながら)」
リリーさん「うん」
盛山さん「(去年は)もしかしたらいけたかもと思ったんですけど、プラマイさんにやられましたね」
リリーさん「誰がとってもおかしくないってのは分かってるんですけど、獲りたいっすね」
盛山さん「職業を役所とかで書く時、漫才師って書けるように。そのためにも奨励賞欲しいですね。」

ナレーション「逆襲の劇場番長よ。悲願の頂きへ駆け上がれ。」

逆襲の、悲願の、ほんとにその通りだなって。思いながら拝見してました。リリーさんの簡潔に、でも闘志を感じる言葉が本当にいいなあと。そんなふうに思ったりもしました。

ネタ

ネタは、M-12021の準決勝、お正月のネタ番組等で披露していた、地元のスターのネタでした。事前に個人的に、これかな〜?あれかな〜?思ってたものの中の第1候補がきました。大御所俳優とかも有り得るかなと思ったんですが、賞レース用に一度仕上げたネタの方を選んでましたね。

このネタは、激動の2021年、(私の肌感ですが)彼らが一番劇場で披露したネタです。去年に出来、去年見取り図と共に駆け抜けた、去年の一年間の彼らの努力を象徴するような、この地元のスターのネタを奨励賞にかけていたのが、個人的にとっても感動しました。

まあ、これは少し別の話にはなりますが、今日の会場であるWWホールは規模が大きく、ピンマイクもつけてはいましたが、フットマイクも遠くの音までよく拾ってくれる感じではなかったので、あまり左右の動きが大きくない(動くものの中でも位置をフットマイク付近に調整出来る)ネタを選んでくるあたり、流石の実績と経験だなあと思ったりもしました。

ネタ自体はベースが地元のスターで、別のネタのボケをいくつか加えた、ネタになってましたね。

受賞者発表前のCM中

新人賞奨励賞共に、受賞者が発表される前に、一度CMに入り、その間にネタを披露した全コンビが出てきて定位置に並び、CM明けに結果発表という形でした。

奨励賞ノミネート5組の漫才が終わり、全員が立ち位置にスタンバイしたあともCMが続いていて、司会の大平サブローさんが、ノミネート5組に色んなお話を振っていました。

1番最初に出たお話は「どれくらい稽古したのか」と言う話で、盛山さんが「僕達は何もしてません。いきなりここに来て喋ってます!」と場を盛り上げていました。

その後も、サブローさんが「奨励賞ら男性同士のコンビが多いね」と仰った時に、見取り図の前の立ち位置だった、ミキの亜生さんが後ろを向き、盛山さんを指さしたのを見て、盛山さんが「俺ら男女コンビちゃうねん!」ってツッコんでてたり、「え?俺が女性?」って仰ってたり(逆になんで、盛山さん指さされてたのにリリーさんが女性やと思ったんや。笑)、CM合間も終始場を盛り上げていました。

盛山さん筆頭に、ミキの亜生さん祇園の櫻井さんが、お客さんに向かって(お客さんにはCMが見えないので)、「今、白髪染めのCMってます!!!」とか「土屋太鳳さん出てます!今、ロバート馬場さん出てきました!」とか、CMの実況大会が始まって、めちゃくちゃ面白かったです。「CM明けまで10秒前です!!!」ってスタッフさんが仰ったくらいの時に、盛山さんがドヤ顔で得意げに「4月になったから、新しいCM多いんです」って仰ってて、その後も客席が「へぇ〜」みたいな反応してたのにご満悦でにこにこしてて、こっちまでにこにこ顔になりました☺️

受賞者発表

CM中に、司会のサブローさんに受賞者が書かれた紙が渡され、CM明けて発表されました。

第57回、今年の上方漫才大賞奨励賞を受賞したのはミキでした。おめでとうございます。

個性が出まくる受け止め方

受賞者が発表されたとき、即座に拍手する盛山さん。放心状態で拍手を忘れるほど悔しがったあと、一呼吸置いて拍手をするリリーさん。胸がぎゅっとなるような、でも、勝者を称えるおふたりの気持ちに胸が熱くなるような、そんなおふたりの発表の瞬間の反応でした。

その後すぐに、奨励賞授与式へと移り、賞金賞状などが手渡されました。

その時、盛山さんは、うんうんと一人で頷きながら、なにか自分に言い聞かせるように、でも悔しそうに結果を受け止めているようにみえました。頑張って笑顔で(引き攣りまくってましたが)、拍手をおくり、ツッコミ続け、みんなが長いなあ〜と思ってたところに「僕らもうはけていいですか?」とボケて、あんなに悔しがっていたのに、ステージ上ではすぐに切り替える盛山さんに、何だか涙が出そうになりました。

その後、授与式が終わり、CMに入って皆様が順番にはけていく中、突然立ち止まり「(ミキの)“み”で心臓止まりそうになりました〜」と会場の笑いを誘ってから袖にはけていく盛山さんの背中が、最高にかっこよく、 言葉が出ないほどに感動しました。



リリーさんは、本当に悔しそうで、何度も天を仰いでだり、口をふくらませたり、ずっと心ここに在らずという感じで、途中まで全く表情なかったので、(勝手に)心配しながら拝見していたんですが、途中で何を思ったか突然立ち方でボケだして、結局そのボケは誰にも触れてもらえてなかったんですが、この一連の流れをみて「めちゃくちゃリリーさんっぽいわあ〜」となりました。

でも、めちゃくちゃ悔しがるリリーさんを見て、5年前、上方漫才大賞新人賞が発表された時、授与式の最初から最後までまっっっっったく拍手をしないほど悔しがっているリリーさんを思い出し、なんだか懐かしいなあと思ったりもしました。

リリーさんは終演後すぐに、noteで前向きなコメントを残していて、相変わらずかっこいいなと。これこそ、以前「リリーさんの魅力」という1万字超のキモすぎるnoteを書いたのですが、その時に言いそびれていたリリーさんの魅力のうちの一つなんです。賞レース後、見取り図が思っていた結果ではなかったことに落ち込むファンに、毎回いち早く「前向きに頑張ります!」というメッセージを届けてくださいます。自分だけでなく、落ち込んで悔しがるファンをも前向きにさせるような、リリーさんの気遣い心配りが本当に素敵だなあといつも思います。素敵な方だなあと、今日もまた、彼のような人になりたいと思う次第であります。

観客としての受け止め方

ここで私の話するんかい!誰が興味あるねん!という感じではあるんですが、少しだけ。

私だけかもしれませんが、「上方漫才大賞」は少し特別で、この賞を持っているということが「上方漫才を今まで支えてきた多くの方々に、上方漫才師として認められた」という、特別な意味を持つ賞だと思っています。このひとつの賞が、その漫才師の価値を2倍にも3倍にも押し上げる、そんな名誉ある、価値ある、誇り高い賞だと。

だからこそ、どうしても獲ってほしい、正真正銘の箔付き上方漫才師になって欲しいとそんな気持ちでした。

ノミネートされた賞が、”奨励”賞ですから、去年度は間違いなく彼らの漫才師人生史上、一番「上方漫才を奨励した年」だったので、今年は、正直、めちゃくちゃ期待していました。というか、ノミネート5組が発表される前から、スターティングゲートにいる馬のようにかかりまくってました。 

発表後は、おふたりがちょうど私の目の前で悔しがっているのを見て、ようやく実感が湧いてきて、この日のためになんの努力もしてないくせに、お二人の姿を見ていると泣きそうになりました。

ですが、私はその場に、見取り図のきもすぎ激重オタクとして居てはダメで、一観客として居なければならなかったので(観覧ってそういう心持ちが必要かなと個人的に思いまして)、泣くのを我慢し(ってかそもそもご本人泣いてないのに泣いたらあかんし)、ミキのおふたりへのおめでとうございます!という気持ちと、見取り図の結果への悔しい気持ちがせめぎあいまくりながら、その後の公開収録を終えました。

何もしていない私が悔しがるのは違う、ご本人の方が悔しいに決まっているとわかりつつも、めちゃくちゃ悔しかったです。悔しすぎて、なんか放心状態すぎて、私史上最遅で会場を後にしました(足取りが重すぎて)。

“今年”である意味


先程言ったように、上方漫才大賞の奨励賞は毎年あり、出場制限も非大賞受賞者のみのため、「また来年もノミネートの可能性は十二分にあるのに、何をそんなに悔しがっているのか?」とお思いの方も多いと思います。

私自身は、見取り図の上方漫才大賞や奨励賞の受賞に関しては“獲れるか獲れないか”ではなく、“いつ獲るか”だと、勝手に思っています。そしたら、尚更「今年でなくてもいいじゃないか」となりますよね。

正直、去年のノミネートの時は、直ぐに「先は長いしな」と思えたのですが、あくまで個人的にですが、“今年”には特別な気持ちがありました。

今年の上方漫才大賞は、去年度一年の活躍に対して贈られる賞です。

去年度の見取り図は、煽りVにもありましたが、年間500ステージも劇場に立ち、数々のテレビ番組に出演し、その番組内でもマンゲキやなんばグランド花月を紹介し、去年度一年間上方漫才を盛り上げ続けました。去年度、彼らを色々な媒体で観て、彼ら経由で劇場に足を運んだり、上方漫才に興味を持った方も増えたと思います。その、彼らの去年度一年間の、並大抵のことではなし得ない努力が、私達の記憶だけでなく、長い長い上方漫才の歴史の中の1ページに刻まれて欲しいと。

もちろん、今年、見取り図が賞を獲れなかったから、昨年度の彼らの努力が評価されてない。功績を残していないとみなされた。とは全く思っていませんし、ミキの受賞になんの不満もありません。むしろ、さすがだなあという気持ちです。

ですが、あんな身を削るような努力が、覚悟がないとなし得なかったであろう努力が、賞や優勝として形にならないなんてことがあっていいのかと。去年度一年間駆け抜けた彼らは、決して見返りを求めて努力し続けたわけではないと思いますが、例年以上に努力した年に、上方漫才の功績として、どうしても、今年、“見取り図”が刻まれて欲しかった。

そういう気持ちで、“今年”だと。そういう意味で今年である必要があったと。今年でなければならなかったと。個人的にですが、そんな気持ちです。

本当に個人的な気持ちで申し訳ないのですが、そんな思いもあり。やはり“今年”への思い入れゆえ、なかなか受け止め難くはありますが、どの年に獲っても名誉ある賞には変わりなく、まだまだチャンスはありますので、次年度以降の更に輝く彼らを楽しみに、この悔しさはそっと胸の奥にしまっておきます。

〜4月11日追記分〜

これを書いてから色々考えましたが、奨励とは言うものの、その奨励の方法は様々で、私の固定概念で「大々的に紹介=テレビで紹介」と思ってしまっていましたが、ミキのように全国で漫才ツアーを行ったり、それこそ見取り図のようにテレビで紹介したり、奨励の方法は様々だよなと。私が“奨励”という言葉に囚われすぎていた感が否めないですね。うん。やっぱりどう考えても、この気持ちは自己満に過ぎないので、胸の中にしまっておかなければなりませんね。

ミルクさんが切り拓いて下さった道


話は少し変わりますが、今年のミルクボーイのおふたりの上方漫才大賞受賞は、個人的に大きな意味を持ちます。新たな道を切り拓いて下さったと、そう思っています。

上方漫才大賞の第10回からの大賞受賞者は、全員、奨励賞、新人賞、新人奨励賞、特別賞のどれかを受賞しています。つまり、これまで奨励賞受賞は大賞受賞への必須条件でした。

奨励賞を獲らないと大賞はない。ということは、春が過ぎたら夏が来る。くらい当たり前のことだと思ってきました。

だからこそ、私も見取り図が新人賞を逃した年から、ずっと奨励賞を獲って欲しいと思い続けてきましたし、今日もこんなに悔しく、落ち込み、切実に奨励賞を受賞して欲しいと願ってきました。それは、「(大賞を見据えた上で絶対に獲らないといけない賞だから)奨励賞を獲ってほしい!」という想いでした。

ですが、ミルクボーイが今年、新人賞奨励賞の受賞経験なく大賞を受賞したことにより、当たり前だと思っていたルートが、当たり前ではなくなりました。「新人賞奨励賞を獲らなくても大賞が獲れるんだ!!!」と大きな背中で証明してくださった、という意味でも、ミルクボーイの大賞受賞は歴史に残る大きな功績名誉であったと、新たな道を切り拓いて下さったミルクボーイに、最大の敬意と感謝の気持ちでいっぱいです。

改めまして、
第57回上方漫才大賞受賞
本当におめでとうございます。

夢はでっかく、志は高く

見取り図が上方漫才師でいてくださる限り、「上方漫才大賞受賞」は、永遠の目標であり夢であり続けると思いますし、あって欲しいです。

彼らは、いつも目標への努力を怠らず、常に志を高く持ち、たくさんの試練と努力を乗り越えてきました。それはこれからも変わらないと思います。日々劇場で腕を磨き、上方の劇場を盛り上げ続けてくださる見取り図が、上方漫才師一番の栄光を手にする日は、もう目の前だと、そう信じています。

今日のこの日の負けは
忘れられないほど悔しいものだけど
上方漫才師見取り図の
さらなる栄冠と偉業へ続く
試練なのだと

彼らが上方漫才のてっぺんだと
認められたその時に
今までの全ての負けは
必要不可欠であったと
笑顔で言えたらいいなと思います

上方漫才師見取り図の
歩む未来に
その道の先に
数々の栄光と名誉
そして彼らの今までとこれからの努力が
評価されて報われる
そんな未来が待っていることを
切に願うと共に
彼らが漫才師として叶えたい夢の全てが
叶いますことを心より願っております

私の中の上方No.1漫才師が
夢を叶え
上方漫才のNo.1と認められ
上方漫才の歴史に名を刻み
たくさんの師匠方と
肩を並べ歩む未来は
必ず来るとそう信じて

上方漫才師見取り図は
将来の上方漫才を背負って立つ
漫才師であると
確信しています


奨励賞に留まらず、
夢はでっかく、志は高く、
目指すは上方漫才のてっぺん
大賞といきましょう!!!

今日から、上方漫才のてっぺんを掴む大漫才師見取り図へのカウントダウンですね。

このカウントダウンがゼロになった時
この苦く悔しい思い出は
最高のスパイスになると信じて

漫才師見取り図のこれからの歩みも
微力ながら精一杯応援させていただきます


私の上方No.1漫才師
そして未来の上方No.1漫才師へ
愛をこめて…


カウントダウンスタート!!!!!



P.S. 
なんの知識もないただのお笑いファンなりに、できるだけフラットな視点で、今回の見取り図の上方漫才の結果を考えましたので、お暇があれば。

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