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劇場番長の門出

皆様、こんにちは、こんばんは。
ふと前髪です。

本日、3月31日の見取り図卒業公演「卒業だよ!見取り図集合!」をもって、見取り図はよしもと漫才劇場を卒業なさいます。ご卒業おめでとうございます。

5upよしもと、baseよしもと、よしもと漫才劇場で活躍し、大阪の劇場を支えた劇場番長見取り図の卒業は、とても喜ばしく、おめでたいことだなあと思います。

個人的には、特に去年1年はずっと「そろそろくるかもな〜」という感じでしたので、いよいよ、ようやくか。いう気持ちもあります。

素敵な出会いに感謝しつつ、マンゲキで拝見させて頂いた色んな見取り図を思い返し、その思い出に浸りつつ、これから待つ未来に胸を躍らせた、そんな卒業公演でした。

このnoteは、ただのファンの私なりにではありますが、卒業公演を拝見して感じたことを忘れないように書きつつ、私から見取り図への最大最高のエールを送るnoteです。いつも言いますが、面白くありません。そして、いつもどおり、加筆修正します。

見取り図らしさ

今日の卒業公演、一度も泣かせてくれませんでしたね。笑 卒業公演なのに。泣く準備してたのに。笑
事前に仰ってた通り、最初から最後まで、全力の「お笑いライブ」でした。私は配信で拝見したので、もう少し、お二人の言葉を聞きたかったなという気持ちも若干ありましたが(会場の方は少しお話なさったそうですが)、見取り図らしくてとっても素敵な公演でした。

見取り図の初冠番組であるろくでなしミトリズも、このマンゲキ卒業を機に、後輩の方々へ引き継ぐとの発表があったことも影響してか、コーナーではろくミトで行っていた企画をたくさんしていて、そんなんところも素敵だなあと思いながら拝見しました。

そして、このライブの最後が「(マンゲキ所属だった)3月よりも(マンゲキを卒業した)4月の方がお出番が多い」というオチだったのも、「一生会える芸人」と仰っている見取り図らしい最後で、とってもよかったですね。

たくさんの仲間に囲まれて、劇場全体に「おめでとう!行ってらっしゃい!」と祝福されて、今日この日のために劇場ロビーが彼らの写真で埋め尽くされているのをみて、「ああ、名実ともに劇場番長だな」と感銘を受けました。

たくさんの後輩の方々に囲まれて、笑顔で劇場を卒業するお二人の姿は、今まで彼らがマンゲキで積み上げてきたいろいろな人との良好な関係の上に成り立っているのだと思うと、改めてたくさんの人に愛される人気者なのだなと感じ、素敵な関係に胸が熱くなりました。

僅かな寂しさ

めちゃくちゃ素敵な公演で、公演中はずっと笑いっぱなしだったし、明日も森ノ宮でお出番があることも知っているんですが、それでもやっぱり、ほんの少しの寂しさはあります。

これが、いつか必ず来る未来だとは知っていたし、マンゲキを卒業し、新たなステージに進むことは、ステップアップであり、プラスであることは100も承知です。

ですが、マンゲキのロビーの所属芸人のパネルに見取り図がいなくなること、優勝パネルが取り外されること。「よしもと漫才劇場所属見取り図」にはもう会えないこと。今年からは、マンゲキの夏フェスや大晦日のイベントにはもう見取り図が居ないこと。寂しく思うことも、少しはあります。

ご本人は、「(マンゲキメンバーしか出られないけど)夏や大晦日の大イベントにも出る!」と仰ってましたし(多分出られないと思いますけど…笑)、会社に「東京に行ってもマンゲキ所属じゃダメですか?」って聞いたとも仰ってましたし、この1年、おふたり自身もたくさん悩んで選んだ道だと思うので、その決断を全力で応援したい気持ちには変わりはありません。

こんな私の、ファンのエゴを押し付けているような、少しの寂しさなんて、彼らがこれからもっともっと活躍していく姿を拝見すれば、どんどん薄れていくものだとは思いますので、まあ、「ただのファンのくせにおこがましいぜ!!」って感じなんですけども。まあそんな思いも僅かながらあります。

“よしもと漫才劇場所属見取り図”

私の中で、“よしもと漫才劇場所属見取り図”は、ただ“見取り図が所属している劇場がよしもと漫才劇場だ”ということ以外に、たくさんの意味を持つ言葉です。これは、私がマンゲキで輝く見取り図しか知らないということも十二分にあると思いますが、いつからか私の中ですごく思い入れがあって特別な言葉になっています。

いつも、このたった14文字の言葉の奥に、見取り図の喜び挫折苦悩栄光を感じます。同期や後輩の活躍に唇を噛み締め涙を流して悔しがる姿、「面白い」を追求し真摯かつ泥臭く漫才と向き合う姿、マンゲキメンバーを背中で全力で引っ張る劇場番長としての姿、みんなと全力でわちゃわちゃ楽しむ姿、テレビや節目の時に“よしもと漫才劇場の顔”としてみんなの前に立つ姿。この言葉には、私がたくさん拝見させてもらった、輝く見取り図の全部が詰まっています。

非凡な努力家 

M-1で3年連続決勝という輝かしい成績を残していますし、準決勝に関しては5年連続も出ているので、見取り図のことをエリート街道を突っ走ってきた漫才師と思う人も多いのではないかと思います。

だけど、才能ある人が挫折も栄光も知り、努力を続けて手繰り寄せた“今”だと私は思っています。絶対めちゃくちゃ努力なさっているのに、何故か恥ずかしがってあんまり自分たちの努力を赤裸々に語って下さらないので(自分たちの努力をむやみやたらに語らないところもかっこいいなと思いますが)、これは私の想像ですが、これだけのことを成し遂げるのに、努力がないわけがないとも思います。

見取り図は結成3年目でM-1準決勝進出という快挙を達成していますが、その後は本人たちも仰っていたように、伸び悩む時期があったそうです。

2018年のM-1決勝が決まった時に、盛山さんご本人も仰っていましたが、見取り図は関西の「若手の登竜門」と言われるような賞レースを制した経験はありません。

ytvも10年目、ラストイヤーに1度だけ予選突破し、その時に“見取り図が喜んではしゃぎすぎてマネージャーさんに怒られた”って記事になってました。その時は名前しか知らないコンビだったんですが、微笑ましいなあと思ってその記事を拝読した覚えがあります。

今だったら信じられないかもですが、2014年に5upよしもとからよしもと漫才劇場に名前が変わり、グランドオープンした際のフォトセッションでも、同期の吉田たちや後輩のプリマ旦那(現令和喜多みな実)、アイロンヘッドがカウス師匠のすぐ後ろのステージ上でポーズを取っているのに対し、見取り図は客席の4列目5列目辺りにいるんです。

2017年にマンゲキで収録している番組「もっともっとマンゲキ」が始まった時、後輩のプリマ旦那や同期の吉田たちがMCに抜擢される中、見取り図の名前はなく、夏や冬のマンゲキ主催の大イベントのフライヤーにもお写真がないことや、お写真があったとしても端の方に少し映っているだけなんてこともありました。

これらに関して、御本人は特に何も思ってないかもしれないんですが、見取り図を応援させていただいている身としては、とても悔しく感じました。

それほどという言い方も変ですが、劇場メンバーとしてもどセンターの中心メンバーを同期や後輩に譲り、関西の賞レースにも縁がなく、10年目を過ぎ、出れる大会が限られた時に、初めてM-1の決勝に進出しました。

決して、早かったわけではありません。

盛山さんはよくご自身のことを「僕らは遅咲きだ」と仰います。それは、こんなことも関係しているのではないかと思ったりもします。コンプレックスだったとも仰っていましたしね。

ですが、見取り図の本当にすごいなと思うところは、誰もが挫折しそうなところで、踏ん張り掴み取った栄光を逃がすことなくものにしたところだと思います。

ダークホースと呼ばれてトップバッターで登場した1年目、前の年に「あまり面白くなかった」と言われた松本さんに「面白かった」と言わせた2年目、今日の売れっ子具合の原動力となった最終決戦にまで行った3年目、「M-1決勝常連」「M-1優勝候補筆頭」と期待されてテレビ出演と舞台出演を全力こなし5年連続準決勝の快挙を成し遂げた4年目。

この4年、優勝こそないものの、一度掴んだ「M-1決勝進出」というチャンスを逃すことなく掴み取り、結果を残し続けてきました。

自分たちの漫才で結果を残した彼らは、M-1をきっかけに、劇場内での地位を一気に押し上げていきました。先程、フォトセッションの話もしましたが、2020年に森ノ宮よしもと漫才劇場ができた時のフォトセッションでは、カウス師匠のお隣に立つほどまでに劇場の中心メンバーになっていきました。

非凡な努力家見取り図が、一個一個壁を乗り越え、コツコツ努力を重ねた日々が、彼らが劇場番長として多くの人に慕われる“今”に繋がっているのだなあと、今日の公演を拝見して感じたりもしました。

見取り図の成り上がりとともにあった“よしもと漫才劇場所属見取り図”とは、今日でお別れですが、よしもと漫才劇場所属見取り図をこの目でたくさんみて、応援できて、どんどん高い位置に登っていく姿をリアルタイムで拝見できたことは、これからも私の一生の宝になります。

ただひたすらに、素敵な出会いに感謝です。

理想のような引き際

そんなふうに、紆余曲折ありながらも手にした、大阪のレギュラー番組劇場収録の番組劇場番長の座。そのほとんどが、彼らが愛する後輩の皆様に引き継がれました。マルコポロリはニッポンの社長に。うまンchuはコウテイに。ろくでなしミトリズはニッポンの社長とロングコートダディに。過ぎるTVはマユリカとビスケットブラザーズに。劇場番長の座はげんせいさんに。(これはガチなのかノリなのか判断しかねましたが…笑)

関西の番組の卒業に関しては、ほとんどが半年ほど前でしたが、見取り図が東京のテレビに呼ばれるようになり、見取り図のファンが急激に増え、その方々がTVerなどで関西の番組もみて下さるようになって少し経った頃でした。特に、マルコポロリや過ぎるTVは、見取り図を好きになってから観始めた人も多いのではないかと思います。自分たちがお世話になった番組に対して、たくさん増えた自分たちのファンにもみてもらうという形で還元し、その役目を終えてから後輩に譲るところが本当にかっこいいなと思いました。

マンゲキに関しては、特に去年一年、常に「よしもと漫才劇場の広報大使」(私が勝手に名付けただけです)として、出る番組出る番組でマンゲキのことを紹介し、見取り図のファンだけでなく、マンゲキのファンも増やしたのではないかと思います。どれだけの人が、見取り図きっかけで、マンゲキの魅力を知ったのかと考えると、信じられないほどの大きな功績だなと感じています。


そんな、マンゲキの広報大使としての役割、お世話になった番組への恩返しを終えて、数年前彼らが受け継いだ番組を傷一つ付けずに、そのほとんどを後輩へ譲る。そんな見取り図の引き際がとっても美しいなあと感じました。

東京のテレビ番組への出演が増え始めた時、東京と大阪のテレビや劇場の全てをこなすという激動のスケジュールになるにもかかわらず、すぐには卒業せず、半年ほど駆け抜けてから卒業という道を選択したのには、そんな考えもあったのではないかと思ったりもします。ただ単に急に忙しくなりすぎて、卒業について考える暇もなかったということかもしれませんが…。というか多分そっちが主ですが…。笑

どちらにしろ、結果的に、大阪の番組にもマンゲキにも、見取り図経由でのファンを増やすことになったんですから、引き際として、申し分ないほどの美しさであったのではないかと思うわけです。

そして、おふたりが悩み抜いて決めたこの引き際こそ、理想の引き際ではないかと、そんなふうに思ったりもしました。

今日のこの日の意味

結果を残してもなお、天狗にならず、努力を怠らず、全力で挑み続け、分岐点で更なる高みへの道を選び続けたからこそ、今日という日が、見取り図がみんなに惜しまれつつも愛を持って送り出される日になったのだと思います。

卒業ライブという名のお笑いライブでしたが、やはり卒業は卒業。酸いも甘いも味わったよしもと漫才劇場卒業は、特別な思いがあるのではないかと推測します。

ですが、彼らがbaseよしもとに劇場メンバーとして初めて入った時、こんなふうに皆様に惜しまれながらも劇場を卒業することは、売れていく上でひとつの目標であったのではないかと思います。

卒業公演をうち、たくさんの人に惜しまれながら、新たなステップに進むなんて、大成することが難しい漫才師の世界においても、ほんのひと握りの漫才師しか体験し得ないことでしょうからね。
もちろん、ここがゴールではないですけれどね。

彼らが努力し、愛されている証だと思います。

感謝と喜び

お忙しい中で、こんなふうに卒業公演を打ち、「よしもと漫才劇場を卒業します!」と直接仰ってくださったこと、ファンが「卒業おめでとうございます!」という気持ちになれる公演を打って下さったこと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

いつもいつも応援させていただいているだけの、勝手に勇気を貰って、勝手に知人に「見取り図の漫才がこの世でいちばん面白いんだ!」と言っているような私にも、ファンレターのお返事を書いてくださるような優しい方々なので、全国にファンが増え、色んなところで「見取り図面白いね!」って言ってる人がいるという、この状況が嬉しくてたまりません。

卒業公演も当然のように外れて、めちゃくちゃ落ち込みましたが、こんなに多くの人に支持され、「見取り図の門出をこの目でみたい!!」と思っている方が、こんなにもいるのだと思うと、嬉しくて胸がいっぱいになりました。「見取り図が好きだ!」と思っている仲間がたくさん増えたことを改めて実感し、嬉しかったです。

これは、ひとえに彼らの努力と人柄だと思います。
これからも、増え続ける見取り図ファンの皆様と共に、見取り図の活躍を拝見できることを心より楽しみにしております。

終わりは始まり

卒業というひとつの終わりを迎えたわけですが、ここで終わりではなく、むしろ、ここからが始まりだと思います。

これからは、今まで以上に大変なことやしんどいことも増えるかと思います。ですが、その分、成し遂げられるもののスケールは、比べられないほどに大きなものでもあると思います。

自らの言動で“見取り図”という言葉の価値を上げ続けるおふたりが、
常に高みを目指し、
ここからどんな漫才師に、お笑い芸人に、芸能人に、なっていくのか。
ワクワクが止まりません。



旅立ちはいつも少しばかりの寂しさがついてきます。
でも、私は、彼らが歩むその先の道のりに、
たくさんの希望が待っていることも知っています。
そのたくさんの希望と夢で、
少しの寂しさを塗りつぶし、
”よしもと漫才劇場所属見取り図”を脱ぎ捨てて、
新境地に挑む見取り図を見送りたいと思います。

マンゲキから旅立ち、たくさんの夢を叶えてください。

そして、その夢をこれから先も一緒にたくさんみさせていただきたいし、応援させていただきたいです。

よしもと漫才劇場所属見取り図が
マンゲキで日々切磋琢磨し
輝いていた姿を胸に刻み
新たなステージへ進む見取り図へ
微力も微力も微力ですが
私から最大のエールを送ります


私の中のマンゲキの劇場番長は永久欠番ですが、
また、新たなマンゲキの劇場番長が出てきたら、彼らはとっても喜んで、嬉しそうに報告してくださるんだろうなと思います。


今日、漫才劇場のロビーに飾られていた写真の中の見取り図は、どれも最高に楽しそうで、いろんな人と笑い合っていました。

そんな見取り図が大好きです。

これからもいろんなところで、たくさんの素敵な人と巡り会い、彼らの芸能生活、私生活がより一層素敵なものになりますこと、心よりお祈り申し上げます。



私に漫才の素晴らしさ、劇場で漫才をみることの楽しさ、そしてマンゲキの素晴らしさを教えて下さった見取り図の、新たなステージでの更なるご活躍を心から楽しみにしています。

そして、次、なんばで見取り図の名前が掲げられる日は、たくさんの経験を積み、さらにかっこいい漫才師として、なんばグランド花月劇場の正面玄関上の看板に、金色の“見取り図”という文字が並ぶと、そう信じています。

いよいよ本格的に
大阪の劇場番長の殴り込みですね。
受けて立てよ、全国。

天下獲ろうぜ!!!!!!!!


結びにはなりますが、改めまして、
よしもと漫才劇場ご卒業おめでとうございます。
更なるご活躍、飛躍を心よりお祈り申し上げます。


P.S. 
「仰げば尊し」の意味ですが、「仰ぎ見るほど尊いもの」という意味だそうです。歌の「仰げば尊し」にはその後に「我が師の恩」と続きますので、「仰ぎ見るほど尊い、先生への恩」という意味になるようです。(卒業公演のポストカードのリリーさんの疑問に関するアンサーP.S.)

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