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TomoPoetry、風や言葉そして重さが断ちきるもの

あおい海に手足を伸ばした海月
きみは月にかたどられている
砂漠で吹かれる文字 
ひとびとが去ったテント
言葉が響くことのない銀河系

手あるいは足に
純白の
うすい歴史がおとされる

赦されるには血が流されなければならない

きみから血はながれない
きみからながれるのは
音のないシンフォニー
彫ることができない記憶
たくさんの
カラフルの
時間がこぼれたのに
床はかわいている

きみが歩くことができるために
すべては乾いた模型と
人形になった

断つのは
風 意味をかたらない風
言葉 心は握れない
きみの重さ 透明な時間に浮かぶ

要らないものを選ぶのだ
先ずあなた
あなたはあなたを家には入れてはいけない
捨てるべきものを選ぶ
あなたにとってのわたし
決して触れることができない そのわたしを捨てる
離れる 
すべてからはなれよ
親とキスした異性から
キスした人類からはなれよ
なぜなら あなたはは廃棄されたのだから
言葉と音楽と
小さく尖った唇へのキスは消えた
いまは
すべてが沈黙している

声は聞こえない
そこをきみは生きつずけよ

揺れるものはない
意味をかたるものはない
きみをささえるものもぶら下げるものもない
きみは
揺れることはない
言葉にふるえることはない
痛みにうまくことはない

ながれる星には不幸も悲しみもない
そこが位置なのだ
捨てられたものが幸せであればいい
ながれることが涙でもいい
償いなら

ときどき銀河がうめく
過ぎ去ったものはさびしいと
星がくずれる

深夜 宇宙の軋みを聴く
うめく宇宙の声

そこで きみは
樹々に降る雨を聞くことができない
傘の下のふたつの唇は語らない
倒れるきみを支えるのは
吹きあげる星

まもなく海は赤く染まるだろう

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