Tomo Poetry、ねむりつづけたきみが来る。
呼吸する珊瑚
臍からころがる卵
背を愛撫するアンデス山脈
ねむりつづける
きみと
わたしたちの未来
老いた新芽
わかわかしい木乃伊
わたしたちが
洞窟に揺れる時代がきて
夜明けのひかりにきみは
身を起こす
星を手のひらに
天体図を切り裂き
遅れて落ちる光をゆらしながら
あゆむきみの
足にまつわる星雲は
うすかすみ
わたしは落ちる
きみの耳殻に沿って
あたらしい音楽と
とおい悲鳴に
時に弾かれながら
わたしが眠りから立ち上がるはずだった
あるいは 眠りそのものになり
ハミングになるはずだった
目覚めたきみは
爆発しつづける星のはげしさ
命を吹きだしつづけるやさしさ
きみの声が
鐘のようにひびく
めざめよ
わたしたちはあたらしい衣で
歩きはじめる
透きとおった足が
水に洗われる
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