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TomoPoetry、時をつなぐ風

**あおい芽から したたる時の雫 遺跡になりゆく都市 死につつ 産みつづける ねじれのびる指 そのまま石になる 苔は きみの肌をおおう 時の湿りを たくわえる のぼりつつあるのか くだりつつあるのか 呻くのは 百合の咽喉 揺れて折れる 街を湿らせ 木管楽器でふるえる風 あれはあなたの声 終わりの音 朝には静寂がもどる ぴっしょり濡れた 歴史書は 閉じられる 頁から 肌をかさねて 次の頁へと あかく実りを濡らし 砕き 記して 流れる 時に浮かびながら ひとりは石で ひとりは縄で ひとりは水で 足跡を刻む 〈あなたはすでに死である〉 わたしに囁く 風 青い死のように 透きとおって ひとが 立ちのこっている その耳に 唇をつける まもなく 濡れた歴史で ぴっしょり濡れる 耳を 這っていく 風の指は あおい時に濡れている 風は 時に比べて いつも 遅れて言葉を運ぶ わたしを青く染めながら 風が行く 海で 何かが語られる わたしは ミントキャンディを 舌にのせる**

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