きみは背負う
遠くで低くつづく嗚咽
それに続く静寂
その
生まれて去っていく
一瞬の重さ
突然止まる
トラックの荷台のように
まがりかどからさきは
音のない
青い風が吹いている
思いだすだろうか
きみの背の
声の
うまれるところを
闇がさらさら
ながれる
その時間を
頬で受け
呼吸のようにこぼしていく
今朝も
まだ暗いなかで
その重さが
生きている
きみの生を
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