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TomoPoetry、春が駆けてくる。

瓦をかたかた鳴らして
駆けてくる春
どこの窓まで あるいは
どこの河原まで
ながれる骨と
崩れゆく輪郭
凍った子午線を
支える
きみの呼吸
ふかくふかく
過去とかなしみの湿り

下半身を失った春が
駆けてくる
午後の陽射しに背を押され
すべてが滴る前に
歴史を記すことなく
水に覆われる前に
急ぐ時の
息切れが近づいてくる
冷や汗が背後にてんてんと
涙のように
魂から搾られた夜露のように
連なり

きみは永遠に窓にもたれて待っている
すべてが乾いた歴史になる夕暮れを

春 すべてを終わりにする覚悟で
きみは地をめぐる光に貫かれる

きみを見あげる夜
靴下のまま都市の屋根を駆ける
かたかたと

はだかの春が駆けてくる

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