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春を噛むきみのからだのあたたかさ ブラウスのブルー春の波池の端 天の雲、ぼたもちの色のこ…
Tomo俳句、3.11。 鍵盤のなみとおいこえ青く透き あの日よりきみの影飛ぶ空と海 今日ひと…
舞う銀杏バイクが時を疾走す 銀杏葉静かに降れば振りかえる 舌の上秋の香りの重なりて ひと色…
見あげれば頬を銀杏滑りおつ 銀杏落つ裾揺らしゆく風は金 銀杏さらさら子等の背でささやけり…
### **空さきて振りくる銀に時は無し**### **銀杏ながれゆく先の闇に娘立つ**### **泣きたしと…
イースターわたしどれから生まれたの イースターいのち受けとる手いろいろ イースター額…
からだの隅に塩かおる四月尽 四月尽時をパレットで擦り付ける きみの白ワンピース溶かす四月尽 地の渇き天へのぼりゆく四月尽 四月尽ガサッと空をめくりたり
夏雨や赤花濡れてすれちがう 夏雨やいくところなしドガの白 夏の雨我と黒石濡れており 靴音…
衣更脱いで脱いでもきみは空 紅乱れたシャツを干す衣更 葬儀の眼の火照りのこし衣更 キスす…
葉桜の色が満たしたバスに乗り 葉桜ゆらしあゆみくる夏しずか 葉桜擦れすれる衣きみに触れた…
季かわり天張り替える春の雷 春雷や花弁それぞれ濡れている 春雷に鎮まり揃って首あげる 春…
何待つか忘れるほどの朧月 朧月モノクロの頬思いだし 朧月数万年を睡りけり 朧月盃をゆらし…
ヒールの汗も冷えている春驟雨 春驟雨セレナーデから泡の夢 一日すべて星に沁む春驟雨 ポツ…
名忘れし勿忘草に空があり 勿忘草ブルードレスとすれ違い 勿忘草花弁濡らして声聞こえ 唇に勿忘草をうつしとり 勿忘草夢とからだを染めにけり