マガジンのカバー画像

TomoPoetryー友野雅志の詩

150
日々書きためた詩の中から、noteスタートしてしばらくしてからの最近のものをのせています。それ以前は、下をご覧下さい。   …
運営しているクリエイター

2024年6月の記事一覧

手のひらのなかで

手のひらのなかで

あおいまるいボール
ガラスは冷たいまま
ひびく足音
もがく手のひら
ガラスのかけらが
ながれる 槍のように
ときには あたたかい外套のように

あの声が聞こえるだろうか
眠りつつあるあなたには
触れていく風を感じるだろうか
氷の透明さのあなたには
もうおろしてしまおう
白い麻の空を
あなたの
呼吸のあたたかさが
あおい星をくもらせる

だれの手のなかで回っているのだろう
あなたの夢と
わたしの

もっとみる