マガジンのカバー画像

TomoPoetryー友野雅志の詩

150
日々書きためた詩の中から、noteスタートしてしばらくしてからの最近のものをのせています。それ以前は、下をご覧下さい。   …
運営しているクリエイター

2024年4月の記事一覧

Tomo Poetry、春のからだ。

Tomo Poetry、春のからだ。

きみはすきとおり
くずれる滴になる
両手では掬いとれない
きみのからだ
春ではない
かなしみではない
絶望ではない

のこる記憶の音
ぽとん ポトン しっとん
きざまれた時の
ひとつひとつ

いくつかとびこしながら
思いだす
存在しない
きみのからだの
痙攣と
なみだ

風がすぎるのはどこだろう
わたしのかなしみ
きみの
存在したはずのからだ

目黒川をあるく
きみの記憶で
びっしょり濡れた
シャ

もっとみる