- 運営しているクリエイター
2024年2月の記事一覧
TomoPoetry、きみは何を語るのか。
さあ 言うがいい
きみを槍で刺し
笑う男に
呟くがいい
きみの血がながれるのを
喜びおどった男に
死の扉のむこう
どこまでも落ちていく闇について
一言
語るがいい
おおくの耳が
きみの声を待って
何千年だろう
目が覚めると
星が洗われるような
耳鳴りがする
それは
聞こえないきみの声が
世界から欠けている
せいだ
朝の道に
無意味な耳鳴りが
反響している
バス停で
横断歩道の白を跨ぐとき
自
あなたが人であるなら
あなたが人であるなら
わたしは人でない
かれは口を閉じた
人から発するものを
吐き出した
すべてからになるまで
言葉
のぞみ
糞尿
涙
そして血
乾いた葦になり
数分からからと燃えた
あなたが牛のステーキを切るとき
かれは骨だけになった自分を
削っている
あなたが
頰に風を受けて歩くとき
かれは
風のなかを
かるい種と一緒に
ながれていく
あなたが人であるなら
かれは人ではない
きらき