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大人のほうが泣けるRPG「ポポロクロイス物語」

積みゲー解消の前に、全然思いもしなかったゲームをしたくなる…そんなことはよくありますよね。
今回は数ある積みゲーをカットインして一気にクリアした「ポポロクロイス物語」について書きます。
試しに1だけ買って、1クリア後は即2を買いました。
いや~グッとくる物語でしたよ。
ホントに良い作品だったので、備忘録も兼ねて感想を。
ただの感想なのでストーリーは追いません。
PSアーカイブはVitaでスクショできなかった・・ホントは画像も交えたほうが伝わるのに残念。

ポポロクロイス物語とは?

「ポポロクロイス物語」は漫画からスタートしたようで、PS1で1作目のゲームが発売されたのが1996年とのこと。
四半世紀前のゲームですか。
PSが出たばかり?スーファミ後期あたりの時期ですかね。
「ポポロクロイス物語」というタイトル自体は当時から知っていましたが、ほのぼのとした絵柄がなんだか軟弱で呑気な作品に思えてしまって、いわば食わず嫌いのまま今日に至っておりました。
今となって見ると可愛らしくて微笑ましい絵柄なんですけどね。
リアルな映像のゲームが主流となっている今だからこそ、ぱっと見からあふれるファンタジーさに、私の求めるゲーム像が感じられたからかもしれませんが。

ちょっと前にPSstoreが無くなるだなんて聞いたものですから、欲しいゲームをDLしておかねば!となったとき「PSstoreが無くなる前に買っておきたい名作」みたいな記事や動画をたくさんお見掛けしまして。
大体どれも同じ作品を挙げているのですけど、「ポポロクロイス物語」も紹介率が高かったように思いました。
あとはグランディアとかアークザラッドとか幻想水滸伝とか・・どれもやったことあったので「ポポロクロイス物語」をDLしてみたわけです。

さっそくやってみた

まずは起動しますと、ジブリとアンパンマンを掛け合わせたような絵柄のフルボイスアニメーションが始まり、いかにも悪役といったガミガミ魔王がお宝を奪うため、とあるお城へ乗り込もうとしています。
とあるお城・ポポロクロイス城では、主人公・ピエトロの10歳のお誕生日会の真っただ中。さまざまな招待客が王子であるピエトロにお祝いの言葉と品を贈っていますがピエトロは憂鬱そう。それは一番お祝いしてほしいお母さんが居ないから。
お祝いの場が終わったその晩、ガミガミ魔王がお城に襲撃して、王様の冠”知恵の王冠”を奪ってしまいました・・。
王冠を取り戻しに行きたいがお城の兵たちも襲撃騒動で疲弊しており誰も動けない、そんな中ピエトロ王子が自ら出向くことを決意します。
これがピエトロ王子の冒険の第一歩目となったのです。

知恵の王冠を取り戻すのは、ピエトロ王子の運命を動かすきっかけでしかありません。
実はピエトロのお母さんは生きており、魂が闇の世界で閉じ込められている状態だということを知ったピエトロは、道中さまざまな仲間と出会い、最終的には母を求めて闇の世界に赴き、世界を脅かす氷の魔王と対峙するまでになります。
ストーリーも一本道、パーティもほぼ固定、自由度という面は無いに等しいと思います。サブイベントはいくつかありますが、あくまでサブなので本筋は一本です。
が、このゲームは物語を読み進めていく感覚なので、不自由さは何も感じませんでした。ページをめくるようにストーリーを追いたくなるので、むしろ余計なやり込み要素が無くて良いかと。
エンカウント率が高めですが、その分レベルもすんなり上がるので、エンカウントにすべて対応してたらボスにも苦戦しないレベルに自然となると思われます。

ピエトロ王子のライバルキャラがガミガミ魔王かのように最初は思わせますが、最終ボスではないなと割と序盤で分かってしまいまして。
画面構成から最終的には4人パーティになるであろうことは想像でき、だんだんと「ガミガミ、仲間になるんじゃね?」などと思っていたら満を持して後半に仲間になりました。
こういう展開もベタでいい!だって他に仲間になりそうなキャラ居なかったもん。私のなかでは最後の一人サボー説もあったけど。でもあそこまでちょっかいだしてきて何にもないは無いよね。

最終的なパーティメンバーは
●ピエトロ
●ナルシア
●白騎士
●ガミガミ魔王
の4人。
私の推しは白騎士ですね~。
思い立ったら視野が狭くなってしまう熱血漢。年の功でピエトロ王子を支える良い兄貴です。
ガミガミ魔王はネズミはなびで活躍してもらいました。
ナルシアの魔法が強いんよ~。単体向け魔法がレベル上がったら全体向けになるとかコスパ良すぎなのよ。
「黄金の鍵」開放後、あんまりカイは使いませんでした。。
あんまり苦戦はありませんでしたが、幽霊船のミミックと永遠の番人の館はちょっと苦労しましたね・・敵の行動パターンの運が悪かったかな~

ここが魅力!

私の心を掴んで離さなかったのが、キャラクターのドット絵。
スーファミ後期ともなるとドット絵がもはやドット絵に見えないほどの高レベルな絵柄が続出しましたが、それに比べればちょっと粗い。
だけどそれが逆に味があって良かった!
粗いといっても動きは細かく表現されているし、ピエトロが走るときの顔周りの髪の毛のなびき具合はとてもチャーミングに表現されておりました。
ピエトロは地面につくほどのロングヘアをかなり下の方でひとまとめにしていますが、毛先が地面で跳ね返ってぴょこぴょこしていてとーーーっても愛らしい後ろ姿なんです。
それもいいんですけど。
各町や村にいるモブキャラの表情が絶妙で、なんだかちょっとのっぺりした表情・・ハニワを見ているような、そんなキモチになる味わい深いお顔をしていてクセになりました。
モブも含めてどのキャラも感情豊かに動きもお顔も表現されており、これもストーリーに彩りを添えてくれています。
パッケージの絵柄のイメージを崩さない、絵本調の印象なんですよね。
これがまた物語の世界にぐんぐん引き込んでくれるんです。

「ポポロクロイス物語」は全4章の構成で、物語の長さもちょうど良く、ダレずに最後まで一気にプレイできるゲームでした。
とりあえずさっくりゲームクリアしたいという人にはピッタリのボリュームです。
ピエトロ王子のお母さんの正体、仲間・ライバルとのやり取り、キャラクターの心の成長、ピエトロ王子10歳の冒険譚としてワクワクの止まらない良い物語でしたね。
ピエトロ王子はまっすぐな心優しい男の子だし、ヒロイン・ナルシアはちょっと内気だけどピエトロのためならどこまでも頑張れる健気さがとても魅力的で、ザ・ファンタジー物といった作風は今でこそ新鮮かもしれません。
現実社会に疲れた大人にこそ、絵本を読むつもりで是非プレイしてほしい。心掴まれついつい涙するはず。

終わりに

勢いで書いているので、魅力が伝えられているのか不安。
「ポポロクロイス物語2」も続けて一気にクリアしたので、それば次のエントリーで書こうかな。

ちなみに同じタイミングで「デュープリズム」もDLしたんですけど…3Dアクション?てとっても苦手で。「マリオRPG」のクォータービューでブロックを飛んで渡るみたいなのも結構苦労したんです・・
「デュープリズム」も序盤のほうに動いてる石板の上を飛んで渡っていく場面があって、どうしてもそこが乗り越えられなくてゲーム自体を止めてしまいました。いつか挽回する?かも?

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