見出し画像

大人こそ号泣するRPG「ポポロクロイス物語2」

さて、前回の「ポポロクロイス物語」に続き、今回は「ポポロクロイス物語2」の感想を備忘録も兼ねて書いていきます。

評判は良さそうだったので期待しながらプレイしたところ、結果めっちゃ泣きました。
大人になって絵本の良さが分かるってことあると思うんですけど、きっとそれと同じ感覚かな。シンプルなお話で分かりやすいのもポイント高し。
こちらもPSvitaでアーカイブをDLしてプレイしました。

ポポロクロイス物語2とは?

「ポポロクロイス物語2」は2000年に発売されたPS1のゲーム。
1と2の間に「ポポローグ」というゲームがあったみたいですがこちらは外伝扱いなので、2が1の続編にあたる作品となります。
なんと今作はディスク3枚!前作登場のナルシア・白騎士・ガミガミ魔王はもちろんのことプレイアブルキャラクターも増え、アニメーションは相変わらずのフルボイス、戦闘中の技のエフェクトも派手になりました。モブも含め表情の豊かさもグレードアップしています。

やってみた!

始まりは氷の魔王の脅威から世界を救った2年後、12歳になったポポロクロイス城のピエトロ王子は王位継承の儀式として王家代々の試練を受けることとなった。無事試練を突破したそのときパスカルと名乗る老人が現れ「王の宝とは何か」と問いかけてくるが、答えが出せなかったピエトロはなんだかモヤモヤした気持ちを抱えたままお城へ戻ったのだった・・。
それからさらに3年後、とある町でのトンネル工事中に竜が発見されそれに伴い落盤事故が発生、15歳となったピエトロ王子は調査に向かった。これをきっかけに更なる悪との対峙、人間族・竜族・妖精族・神族を交えた大きな戦いへ身を投じることとなる。

前作同様、作品に込められたテーマやメッセージはシンプルなもので、他人を慈しむ心・愛情や、種族という区別への疑問、垣根を超えた絆といったものが描かれています。
もちろんキレイごとといえばそれまでの内容ですが、それでもゲームの中くらいは純粋なキモチでいたい。そこまでリアリティは求めてないのよ。2次元だからこそストレートに表現してほしいよ、こういうものは。そこから現実に落とし込めるものって多いと思うのよね。

ディスク3枚といっても、ストーリーのボリュームは前作とそんなに変わらないかなといった体感です。総プレイ時間はゲーム内時間で25時間くらいだったと思います。
エンカウントはホントに多くて、レベルがぐんぐん上がります。最終的には50~60程度のレベルになってました。苦戦はほぼ無いです。
おかげでどんどん進められて、一気に物語を読み進めることができます。
これもとっつきやすくてGoodな部分です。
なんといっても技が強い。範囲技や貫通技が多くて、一気に敵を掃討できるのも嬉しいポイント。最終的には素早さの高いピエトロの初手で大体片付きました。貫通技も範囲技もだいたいフィールドをカバーできたので。
また、今作も技レベルがあるのですが、なんと今回は一定のレベルになると技がクラスチェンジします。使い勝手が悪くなるパターンも無きにしも非ずでしたが、どれも強くなるしエフェクト派手になるしで、これはちょっと全技ともしっかりレベル上げたくなる欲求が出ちゃうところですね。

新キャラ登場!パーティ編成の自由。

さて新登場のプレイアブルキャラクターはジルバ・レオナ・鬼面童子・ガボの3人+1匹。
ストーリーは一本筋なので、各キャラクターとも必ず1回は仲間になります。最終ダンジョンのみ、任意のメンバーで攻略可能です。

私はジルバだけはどうしても無理だった・・好きになれないタイプ。
自己主張が強くて周りを振り回すわがままタイプのキャラは苦手なんです・・でもああいう子がいたからナルシアが自分の気持ちにちゃんと向き合うことができたのかもしれない。多分好き嫌いがはっきり分かれるキャラかな~なんて。でもね・・めっちゃ強いのよこのキャラ。格闘タイプの近接キャラなんですけど、火力が高い高い。素早さも高いし範囲技もあるので先制でどうにかしてくれる。戦闘中永続のカウンター技があるのも強すぎんか。さすがに女の子キャラなので打たれ弱い面はあるのですが、やられる前にやれを地で行くキャラですね。

レオナと鬼面童子は最終戦にどっちを連れていくか悩みました。この2人好きよ。
レオナは弓キャラで、狙いを定めるのがちょっと難しかったかな。
(戦闘中の向き固定とか方向固定とか知ったのが後半だったもんで・・)
動物の言葉が理解できるレオナを連れてると動物の言葉を訳してくれるので、町探索がグッと楽しくなります。心残りなのが、ウッキィイベントにレオナを連れていかなかったこと。めっちゃサル語で話されたけど分からんかった・・

鬼面童子の初登場は活躍時間が割と短いので、最後仲間にならないのでは・・とちょっと疑ったほどです。一緒のパーティで過ごす時間が他キャラより圧倒的に短いので、ピエトロとの絆という面では薄いと感じざるを得ない。鬼面童子のエピソードは独立してるし、目的は共有しても必要以上に馴れ合わないといった武士っぽい側面があったのかもしれないですね。
最終パーティに入れられる段階では他キャラとのレベル差が大きくて・・それでも装備を整えたら攻撃力は遜色無いし技は強いしで、レベル上げしなくてもラスダン内で勝手に強くなってくれるのでしっかり働いてくれました。

ガボは竜の子です。生まれた瞬間に目にしたのが白騎士だったもんで、白騎士を親として慕います。
序盤とラスダン直前にパーティに入りますが、HPが低いので使いどころが無さそうなのですが・・ラスダン前にあるイベントをこなしていくことで古の英雄を召喚できるようになります。ガボの特殊技が「召喚」となっているのにどんなにレベル上げても何もスキルを覚えないのでなんぞ?と思っとったら最後にこういうことか~となるやつです。
ゲーム内ではっきり解説される場面が無いのですが、ガボはかつて闇の怪物を封印した古の勇者たちのリーダーの生まれ変わりで、各地に封印されている勇者たちにガボを認めてもらうことでその力を借りることができる、といったことみたいです。古の勇者たちは6人、ガボを連れて各地に行くとあからさまに白く光るシンボルがあるのでそれに触れると強制戦闘、勝つとガボが召喚できるようになります。なので何となしに調べてしまうと不意打ち食らいます。
ブルンバルン戦はおそらく唯一全滅の危機に陥った戦いでした。水属性の全体攻撃の威力がエグかった・・・。全体回復のモノケロースを先にゲットしていてホントに良かった。ガボの防御力も異常に高いので助かりましたが、これはモノケロース居なかったら勝てなかったわ。

最終パーティは
●ピエトロ
●ナルシア
●白騎士
●鬼面童子
この4人で挑みました。前作キャラのパーティのバランスがなんだかんだ絶妙なんですよね。
4人目はカップルパーティでレオナにしようと途中までは思ってたんですが・・やっぱり初めて見た時から鬼面童子が好きだった!
途中ちょっとだけ出てきて結局最後まで登場シーン無かったから諦めてたんですけど・・最後各地を自由に竜で飛べるようになったときに新たな場所が「????」として追加されてたので飛んでみたら日の国でした。
再会してしまったら・・そりゃ使うよ。
レベルが20くらい低かったけど、日本刀強かったからOK。

印象的だった泣けるラスト。

ラスボス撃破後は最後の決意を固めたピエトロと健気に支えるナルシアとの泣けるアニメーション。
本当にナルシアはいい子だなあと思うよ。私の中でヒロインキャラってたいてい好感度低いんですけど、ナルシアに関しては幸せを願わずにはいられなくなる。
最後ピエトロとナルシアは闇の怪物に封印を施すが、それによりラスダンが海に沈み始めてしまう・・なんとか出口を探すももう足元には海水が。海水に触れると泡となってしまう森の魔女・ナルシアを抱え上げるピエトロに向かって「私の泡の空気で生き延びて」って言うんですよナルシアは。
15~6歳の女の子がそんなこと言えますか・・しかもまるで聖母のような優しい顔で。書いてるだけで泣けてきた。
このラストの2人のやりとりは涙腺が持たん。

気づくとピエトロの目の前には謎の老人・パスカルが。
「王の宝とは何か」の問いにピエトロはしっかりと答えを出します。
答えに満足したパスカルは、ピエトロの望みを1つだけ叶えてくれました。
その望みとは―――。

ピエトロが目覚めるとそこは自室のベッド。
周りには家族や仲間がピエトロの目覚めを見守っていました。
すべてが無事に終わったことを知り、安堵するピエトロ。
すると王・王妃は「いろんな人にお世話になったんだから挨拶に行ってらっしゃい。とくにナルシアに。」とナルシアに会いに行くよう促してくれます。
フローネルの森のかけあしの泉に行くと、そこにナルシアの姿が。
ナルシア生きてた・・!
いつまでもじれったい2人を泉の妖精が冷やかし、そして見守る中、ピエトロがナルシアにかけた言葉は・・・・。

これにてエンディングロールに入ります。
割と肝心な言葉は想像にお任せしますという部分が多いのですが、大体分かるよね。こんな王道パターン無いよ。
最後はハッピーエンドでしたね~やっぱりこういう物語はこうでなくちゃ。
エンドロールでは各仲間の後日談みたいなものが描かれているのですが、これがまた良い!とくに白騎士とガボ、鬼面童子のシーンが好きだなあ。
白騎士とガボはともに連れだって旅に出るようですが、白騎士がおそろいのマントをガボに着けてあげるんです。いい親子。
鬼面童子は死んだと思っていた妻と子どもと再会します。面をとって子を抱きしめる鬼面童子。良かった。

終わりに

プロローグ+全5章。
先に書いたとおりレベル上げには苦労しないので、戦闘にも苦労しません。
さくさくストーリーが進められるので、さっくりクリアしたい人にはとてもおすすめです。1と2を連続でやってもそんなにお時間は取らせないと思います。これは是非1・2連続で読んでほしい物語ですね。
ラスト以外にもナルシアの泣きのシーンが多々あり、涙腺を刺激する場面が多く存在します。1と2で声優さんが異なるのですが、泣きのヒロインは前作でナルシア役を担当されていた三石琴乃さんでも聞いてみたかったな。

#連休にやりたいゲーム

この記事が参加している募集

連休にやりたいゲーム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?