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詩のような何か

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はずかしいやつ。 いつか意味がわかる時があるかもしれない
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記事一覧

滂沱の如き思考の濁流に命を削られて何の益があるか
思考を止め、ただ生きろ生きろと眠りもせずに考える

おなか
2年前
2

のろまが人の手を引くな
勝手に一人で堕ちてゆけ
燃えよそして肥えとなれ
その上にこそ人が成る
哀れ弱き者どもよ
人は決して塵どもと
同じ目線に立ちはしない

おなか
2年前
1

世界は美しい。は、もういい。

春の陽光がやさしく温かいからどうした 夏の海は日を浴びてキラキラ輝いているからなんだ 秋…

おなか
2年前
3

余命だいたい60年

人生だいたい80年 大人になるまで20年 残りは余りの60年 そんな気持ちで生きてるやつは…

おなか
2年前
4

偉人のありがたい言葉

幸福とは不幸に遭わぬことなり 不幸なきことに勝る幸福なし 不幸に決して遭わぬよう、幸福を…

おなか
1年前
1

愚痴

俺の好きなミュージシャンはいつだって俺の心を慰めてくれる 素晴らしい詩と音楽と声で 魂の叫…

おなか
1年前
1

死に向けて漕ぐ

実は、僕たちの船というのは、壊れているわけではない。 僕たちは自らの意志で一目散に、ただ海へ漕ぎ出そうとしているだけ。 ところが、 実は、寄り道をする人たちというのは、漕ぐのが下手なわけではない。 むしろ僕たちよりもずっと、陸の景色や、川の流れの違いを楽しむのが上手い。彼らは、時に座礁してしまったり、道を間違うこともあるけれど、僕たちほどその事に怯えてはいない。それもまた旅路なのだと、乗り越えて何度でもまた船を出す。何度も船を泊めながら、ゆっくりと海へ出る。 実は、僕たち

進めや進めその道を
腹を抑えて痛みを堪え
命を踏みつけ進めや進め
嗚呼素晴らしき人生の行進
手を合わせては首を斬れ
遅れる者は捨てて行け
汗を流せよ人々よ
たとえ欺瞞に濁れども
光る雫は金の輝き
薔薇色の世は幸福の色
見えぬ横たう人々の
鮮血滴る道の色

おなか
2年前
4

海を知っているか。 そこには雨が降らない。雲がないからだ。 そこには波が立たない。風がな…

おなか
2年前
6

あの星を目指して

生まれた星を出て、とある別の星に辿り着いた。 そこは元居た星と違って、人が誰もいなかった…

おなか
2年前
4

野菜嫌いの虫のうた

「野菜を食べなきゃ大きくなれないよ」 誰もがそう言うこの世では、野菜を美味く食う方法を誰…

おなか
2年前
3

ひのとりとひとり

火の鳥の火、ひとりの人に、ひと握り 人の火、人の手にて灯り、ひとりでに果てり 火の鳥、人…

おなか
2年前
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「浄化」

誰もいない夜の雨の中
流れゆく水に
溶けてゆく心
行く先は下水
誤り汚水と混じれども
汚れゆく心は人知れず積り
遥か地表にまた雨が降る

おなか
2年前
2

日常

また思い出した、いちばん最低な日のこと。 いつまでも忘れられない先輩の目、 深い溜め息は夜中まで続いた。 僕はどこかを見つめて、胸の辺りが痛むのを堪えた。 思い描いてみた、いちばん最期の日のこと。 いつまでも忘れられないあの時の目が 深い深い夜の中で浮かんだ。 僕はどこかを見つめて、誰もいない部屋で息絶えた。 もっと遠い記憶の中、か弱いあの子は側にいた気がする。 いつまでも夜の闇の中、停滞は僕だけの傍にいる。 あの子が僕を置いて行く、その為に僕の言葉があったなら、 まあ、