Slackユーザーの99%が使わない機能を紹介します
この記事は「corp-engr 情シスSlack(コーポレートエンジニア x 情シス)#1 Advent Calendar 2020」の3日目です。
https://adventar.org/calendars/5390
Slackは、モダンなビジネスチャットとしては先発のサービスであり、豊富なインテグレーションやカスタマイズができることから一部のユーザーからは熱烈な支持を得ています。
また、Microsoftという巨人が擁するTeamsにシェアを奪われないようにと、日々様々なアップデートが実施されており、使い勝手もどんどん向上して行っています。
私は情シスとしてSlackの管理を担当していますが、前述の通りちょっと見ない間に様々な部分で改善されていてびっくりすることが多々あります。
そんな日々追加されていく機能の中でも、あえて「ユーザーの99%は知らなくてもいいけど、情シスは知ってるとちょっとお得(?)」な機能をピックアップしてみたいと思います。
1. メッセージアクティビティ
対象プラン:Plus, Enterprise Grid
簡単に言うと、投稿されたメッセージがいつどれだけ閲覧されたかがわかる機能です。初めて知ったときは「おお!すげぇ!」と思いましたが未だに活用できる場面に出会ったことがないです。あえて挙げるなら、周知する場合にどの時間帯だと効果的かがわかるくらいでしょうか。
2. プライベートチャンネルを検索する
対象プラン:Plus, Enterprise Grid
そう、検索できるんです。普通は自分が参加しているプライベートチャンネル以外は検索に引っかからないんですが、チャンネル管理ページで「Show private channels」にチェックを入れると検索結果に表示されるようになります。
なぜあまり知られていないかというと、デフォルト設定だとプライマリオーナーだけが検索可能だからです(プライマリオーナーとはSlackワークスペースのなかで一番強い権限です)。一般的な会社ではCTOやCIO相当の方をプライマリオーナーにしている場合が多いと思いますが、そういった方は運用にはタッチしないことが多いのでいつまでも知らないままになっていることが多いのではないかと思います。
例えば行方不明になったプライベートチャンネルを探し出したい場合などで権限が欲しいときは、[Settings & Permisions]の[Permission]タブの[Private Channel Access]でOwnersや特定のAdminsにも許可設定してもらうようにプライマリオーナーに依頼してください。
3. カスタムレスポンス(Slackbot)は改行が使える
対象プラン:(たぶん) 全プラン
某企業では「いでよ〇〇」みたいな感じで使われているアレです。よく使う定型文やリンクなんかを特定のワードで呼び出す機能のことです。
使いこなせるととても便利なんですが、基本的に1行のメッセージを返す機能なので、たまに長めのメッセージを返したい場合にメッセージのレイアウトがぐちゃぐちゃになってちょっと萎えます。
ちなみに、最初は「レスポンスの内容を改行すればいいじゃん」と思うんですがところがどっこい、改行された文字列を入力すると、ランダムでどれか1行だけが返ってきます。
ランダムで1行しか返ってこない...
どうやったら改行されたメッセージを出力できるのかというと、改行したい位置に「\n」を入力してください。
ちゃんと改行されてます。やったね!
4. DM比率がわかる
対象プラン:(たぶん) 全プラン
実はこれCEOに教えてもらいました。
Slackにはアナリティクスダッシュボードという機能があるのですが、Slackのメンバーがどれだけメッセージを投稿したかが集計されています。その中に [Messages posted]、[Messages posted in channels]という項目があるのですが、[Messages posted](以下A)はその人が投稿したすべてのメッセージ数で、[Messages posted in channels](以下B)はその人がチャンネルに投稿したメッセージ数となっています。
つまり (A - B) / A を計算することでチャンネルではない場所(=DM)に投稿したメッセージの割合が分かります。
組織にもよりますが、可能な限りDMではなくチャンネルでコミュニケーションを取ろうというポリシーでSlackを運用されている場合は、こちらからDM比率を計算して、PublicやPrivateなチャンネルの運用方法を再検討してみるといいかもしれません。
最後に
Slackという一つのSaaSでさえちょっと前まで知らなかった機能が沢山ある上に、更にはどんどんアップデートされていくので、情シスとしてはホント大変ですよね。。
ということで引き続き来年も情シスSlackで情報交換させていただきます!いつも助かっております!そして今年もありがとうございました!(ちょっと早いけど)
ちなみにこの記事を書いている最中の2020-12-2に、SalesforceによるSlack買収が発表されましたね。今後さらに魅力的なプロダクトになることを期待しています!
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