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君はビデオゲームから大切なものを学んだのか

だらけです。
ゲームファンの間でしばしば盛り上がる話題として「大切なことはゲームから学んだ」という言説があります。自分が遊んできたゲームの素晴らしいところを振り返り、自分の人生を肯定するための話題なのだろうと思います。皆で集まって自分の好きなゲームを好きなだけ紹介するのに相応しい言説なのでしょう。

だらけ自身もまた「ゲームから大切なことを学んだ」と思っているうちの一人です。私は「ゼノブレイド」と「ファイナルファンタジーXV」というゲームが大好きです。そしてその二つのゲームから大切な物を学んだと感じています。

私の心の中には、今紹介したゲームのキャラクターがしっかりと生きています。それは現実世界に生きている私の知人・友人と同じ存在として、しっかりこの胸の中に生きているという意味です。
「ゼノブレイド」のキャラクター達、シュルク、ライン、ダンバンさん、フィオルン、カルナ、メリアちゃん、リキ。彼らがゲームの物語の中で見せてくれた様々な表情や、旅の中でもがき苦しみ困難に立ち向かった姿が、私の心の中にしっかりとあり、彼らの行動が、彼らの言葉が私の人生を応援してくれています。
「ファイナルファンタジーXV」のキャラクターたち、ノクト、グラディオラス、イグニス、プロンプト。彼ら4人が旅をする中で見せてくれた表情や、過酷な運命に抗い立ち向かう姿は、目を閉じると今でも思い出せます。

ゲームの中で彼らが抗った運命はどのようなものか?そして彼らはその運命に抗うためにどのように戦ったのか?私はそれをしっかり覚えているし、そんな彼らのことを大切な友達だと思っています。
この胸の中に、シュルクが、ノクトが確かにいる。そして私の人生を見つめてくれている。そう思うと、シュルクやノクトをがっかりさせるような生き方はしたくないと思えるようになりました。シュルクやノクトから見た自分が、彼らを失望させるようなものではないか、彼らと共に歩けるような誇らしい自分であるか、それが私がこの人生を、この社会を生き抜いてゆく柱のうちの一つになっています。

シュルクやノクトが身を賭して戦った先に手に入れようとしたものは何なのか?自分が今対峙している困難に対して二人ならどのように立ち向かうのか?そう思うことで私自身も現実にある理不尽や困難に対してしっかりと向き合い、立ち向かおうとする勇気が湧いてくるのを確かに感じました。

こんなことを書くと、冷めたゲームファンから「現実とフィクションの区別がついていない」と嘲笑されるかもしれません。けれども、コンテンツに耽溺し物語を理解し、それを自身の骨肉にするということは、こういうことではないでしょうか。彼らが物語で大切にしてきたものを、私も同じように大切だと感じ、それを私が生きる現実の世界に反映させることで、彼らに対する私なりの情の表現となるのではないでしょうか。

私が今抗うもの、抗った先に手に入れたい未来。
望む未来を形にするために、シュルクやノクトの想いを心に留めて、現実と戦っていこうと強くおもいます。

たくさんのゲーム音楽演奏会に参加して、たくさんレポートを書いてゆく予定です。