言葉の威力

こんばんは、ぱっちです。

秋の夜長といいつつ団子も食べてないし本も読んでいません。風情はどこに行った。

さて。
今日はいつもとはちょっとテイストの違うお話。
ふと思い立って書きたくなったことを、ただ備忘録的に書いているだけです。



最近僕が取り組んでいる廃校鬼ごっこプロジェクトですが、やっと本格的に忙しくなってきてみんな大慌て。
それが功を奏してくれたらいいなぁ、と思いながら皆と共に進んでいます。

そして幸運なことに、ここ数日で多くの方と知り合い、お話をさせていただいてます。

それは案件であったり、アドバイスであったり、ただ興味を持っていただいてるという場合まで実に多様な目的です。
それでも全部、僕にとってはうれしいこと。


そうしてプロジェクトの内外、プライベートの関係、そういったものをすべて振り返ったときに、表題のようなことを考えるようになりました。

言葉の威力。

たとえ同じことを伝えようとしても、言葉の選び方、言い回し、そういうものひとつで受け取り手をどうにでもできる。
傷つけることも、救うことも、惚れさせることだってできるのかもしれません。

同意すること一つとってみても、「あーね」「それな」「わかる」と、短く軽い言葉で返すことができます。

僕はこれらの言葉があまり得意ではありません。もちろん使うことはあるけれど、続いて必ず他の言葉も付け加えるようにしています。
伝えてくれたその過程を大事にしたいから。
「あなたのメッセージはしっかり届いているよ」と、相手に伝えたいから。



人と会話するということは、相手が何を考えて何を伝えようとしているのか、それに対して自分はどう思っているのか、をやり取りすることです。

それが世間話でも、相談でも、愚痴でも、相手なりに考えた上で出てくる言葉たち。
思考の過程や、それまでの人生、そして本当は何を伝えたいのか。自分でも意識できないほどの癖となって、口から出てくる信念や熱意。

なんとなく発した言葉が、その人なりのSOSかもしれない。

言葉にはそれらが乗っかっている。
僕はそれらを全部逃したくないんです。
言葉の細部に人が宿るから。
そこを逃すということは、つまりその人をないがしろにするということだから。

周りの人をもっと知りたい。もっと寄り添いたい。もっと力になりたい。




ここまで書いておきながら、逆の立場になることも多くあります。


「なんでそんな言い方するの?」
「言いたいことはわかるけど、その言い回しじゃそうは伝わらないよ」


悪意の無い刃が一番悲しい。それってつまり、純粋にそう思ってたってことでしょ?


そうして、「この人には僕の言葉は、僕の気持ちは届いてないんだな。」と思って、距離を置くこともあったりします。

僕が考えた上で紡いだ言葉たちは、あなたには軽くあしらわれてしまう程度のものだったのね。
無意識に軽くあしらってしまう程度にしか届いてないんだね。


それでも伝わってほしいから、他の言葉を使って補足することもあります。
この人に伝わる言葉は何だろう。この人が受け取りやすい言葉は何だろう。お口に合うように料理して提供します。

しかしながら、言葉を補うために言葉を重ねても、それはただ輪郭をぼやけさせるだけのことが多い。
本当に伝えたいのは、一番最初になんとなく出た言葉なのかもしれません。
土のついたとれたてが一番価値があるのかもしれません。



だからこそ、僕はその「なんとなく」出る言葉を大切にして、優しいものにしたい。

口を突いて出るその前に一度立ち止まって、その先を想像してみる。
言葉一つで人を笑顔にできるし、逆に傷つけることもできる。
それなら僕は「言葉」というツールは人を温めるために使いたい。




優しくなりたいから、まずは言葉から。



当たり前だけど、忘れがちなことです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?